第一.五話
ソード・ワールド2.0 終憶のロストメモリー
序章
水面に映ゆる虚ろを仰ぎ
第一.五話
GM | ……じゃあ一応ここから……1.5話とでもするか……! |
エルナ | メイさんは……まだ寝てますね……。 |
ベイル | ああ。寝かせておけ。 |
フラント | ……昨日、ちょっと酒飲みすぎてたからなー……。 |
メイPLが不慮の事故で死んだため、我々が反魂の術で生き返らせるまでPL3人で村の日常編をやってました。 | |
ベイル | 街の散策ついでに買い物を済ませておきたいところだな。 まずは鎧と盾が欲しい。……必要だ。 |
エルナ | 小さい村なんですよね。武器屋や防具屋ってどんなのがあるんでしょう? |
GM | 冒険者の店が面する『遺跡広場』周辺に、そういった商店類は集束している。 この円形の広場自体が、商店街の役割を持っているわけだね。 |
フラント | そこに行けば各自で大抵のものが買えるわけだな。 |
エルナ | まあせっかくだから皆で行っても……。 |
ベイル | うむ。異論なければ俺の用事から済ませてもいいか? ……というわけで、防具屋へ向かおうと思う。 |
◆萬屋店内◆ | |
GM | まあ、武器・防具屋などと言うよりは『 冒険道具・魔法の道具などはここだ。生活用品なんかは別の店がある。 冒険者の店も同じようなものだけど、あっちは酒場も兼ねるから、店専門の方が品揃え等はやや強い。 |
エルナ | ああ、じゃあちょうどよかったですね……。 |
ベイル | そうだな。おい主人、鎧と盾はあるか? |
GM/ 萬屋の店主 | 「へえ、鎧と盾? アンタら冒険者かい? ……むしろ今までよく防具無しでやってきたもんだわ」(一同笑) |
フラント | ホントだよな……(笑) |
GM/ 萬屋の店主 | 「あァ、いや、それとも、今から冒険始めようってクチかい?」 |
フラント | いやー、それが、さっき一狩り行ってきたとこなんだよ(一同笑) |
GM/ 萬屋の店主 | 「な、なるほど……なかなかの判断力だわァ……」(一同笑) |
ベイル | 行けると思ってはいたんだが…… |
GM/ 萬屋の店主 | 「まあ、そうそう世の中うまくはいかんよな……」 |
ベイル | うむ。というわけで、スプリントアーマーと、タワーシールドだな。 その辺があると有り難いんだが。 |
GM/ 萬屋の店主 | 「おォ、ちょいと待っててくんなましね」 そう言って、店の主人は奥からごそごそと新品の鎧と盾を引っ張りだしてきた。 「コイツでどうだい?」 |
ベイル | ふん……なるほど、悪くないな。決めさせてもらおう。 ……ああ、ここで着ていくが、着せんでいい。自分で着る(一同笑) |
GM/ 萬屋の店主 | 「おお、そうかい? なんだ、『ここでそうびしていくかい?』を訊ける滅多にないチャンスだったんだがなあ」(一同笑) |
ベイル | ああ、それとマテリアルカードの、緑のAランクもあれば……10枚くれ。 |
GM/ 萬屋の店主 | 「マテリアルカード? へェ、アルケミストか。一気に買うね。 ……ま、金さえ足りてりゃーこっちに |
ベイル | ……うむ、いいものだ。ありがとう。 |
エルナ | ……知性の指輪を眺めながらもコミュ症を発生させてます(一同笑) |
フラント | おーい店主! 店主ー! コイツのために頭が良くなりそーな魔法の指輪が欲しいんだけどー!(笑) |
GM/ 萬屋の店主 | 「頭が? ……ああ、なるほど。能力増強の指輪だな、ちょいとお待ちよ」 |
フラント | あとこれは俺のなんだけど、なんか早く動けそーな腕輪と手先メッチャ器用になる系の腕輪とかあったら欲しいんだけど(一同爆笑) |
GM/ 萬屋の店主 | 「お前えらく具体的な例を曖昧に挙げてくるな!? 何だその謎の才能!?」(一同爆笑) |
そんなこんなで、知性の指輪x3、宗匠の腕輪、疾風の腕輪を購入。 | |
TIPS:能力増強の指輪 恐らく冒険者に最も信頼される装飾品の一つ。 | |
GM/ 萬屋の店主 | 「済まんねェ、棚が乱雑でチと見づらいだろう。なんせお客さんなんて滅多に来ないからさァ」 |
ベイル | そうなのか? |
GM/ 萬屋の店主 | 「ああ、冒険者の客ともなれば……ディルクールと比較しようとなんて思わんが、隣のリーリゥムに比べても随分少ない」 |
TIPS:遺跡の町リーリゥム フェンディル王国の中でも、首都ディルクールに次ぐ大きさを持つ都市。雑然とした下町風情が強い場所で、活気はあるが治安は然程よくない。盗賊ギルド『花を摘む者』の本部はここにあると言われる。 | |
ベイル | ……そういえば、ここの自警団は随分と腕がいいらしいな。 謂わば冒険者の方は、商売上がったりだと聞く。 |
GM/ 萬屋の店主 | 「仕事目当てにってのはまず来ないねェ。 魔力の森への中継点として、自発的に村を利用する冒険者はいるんだけど」 |
ベイル | そうか。とりあえず、その辺の本でも目で物色しながら話そう。 |
エルナ | 棚に乱雑に積まれてたりするんですかね。 |
GM | 魔動機文明時代の書籍の写本とかが置いてある。 原本ではないのでそこまで高価ではないけど。 |
ベイル | どんな本があるんだろう。アルゴニアンの侍女とか?(一同笑) |
エルナ | やめろォ!(笑) |
GM | リルドラケンの侍女かな!(一同爆笑) 君がなんとはなしに手にとった本には、魔動機文明語でそう書いてある(笑) |
TIPS:アルゴニアンの侍女 アメリカの一人称視点RPG、The Elder ScrollsシリーズのうちMorrowind、OBLIVION、Skyrim、更にはオンライン版にまで登場する書籍。原題は『The Lusty Argonian Maid』。 | |
エルナ | ……どんな本なんです? |
ベイル | (ぺらぺらとページをめくって) ……いや、ひどく低俗な本だった。他を探そう(一同笑) |
フラント | 他に読めそうなヤツは寝てるからなあ(笑) |
ベイル | ああ、コイツは読まなくていい……そういう特殊な趣味があるなら構わんが(笑) |
エルナ | 特殊な趣味……? |
ベイル | 脱線したな。他に何かいい本は無いか? |
エルナ | 逃げた!(一同笑) |
ベイル | ふむ……よし、この本を貰おう。『天空山田返し』だ(一同爆笑) |
GM/ 萬屋の店主 | 「なるほど、『天空山田返し』…… 魔動機文明時代の娯楽小説『ジブリシリーズ』の三巻! 20Gです!」(一同爆笑) |
エルナ | なんですかソレ!?(笑) |
ベイル | では購入しよう。これで俺は『天空山田返し』を手に入れた(一同笑) |
GM | これ流れ知らずにアイテム欄だけ見ると意味不明ですね! アイテムかどうかもわからん!(一同笑) |
TIPS:天空山田返し 『ジブリタイトルを組み合わせて1番面白い奴が優勝』スレ、第3回優勝作品。 | |
エルナ | 何か綺麗な小物とか探してみるけど、萬屋だからなあ、あるかなあ……。 |
GM | 装飾品の髪飾りとかは売ってます。 ビーズやピアス、あと仮面や付け髭……(一同笑) |
エルナ | これは……何に使うんですか? |
ベイル | 今寝てるヤツにつければいいんじゃないか?(一同笑) ……まあいい、そろそろ出よう。主人、邪魔をしたな。 |
GM/ 萬屋の店主 | 「おお、また来てくんねェ」 |
エルナ | ぺこりと頭を下げて退店。 |
◆遺跡広場◆ | |
GM | では君達は再び村の中央、遺跡広場へ。 ああ、ちなみにこの遺跡自体の調査、構造解析は可能だよ。 意味があるかどーかは不明。 |
ベイル | 目標値は? |
GM | 10で一段階、12でもう一段階の情報が解禁。 |
ベイル | (ころころ)……14だ。 |
GM | お、高い。じゃあせっかくなので14でもう一段階行こう。 当初の予定には無かったけど、わかっても問題は無いし。 君達は遺跡広場中央の神殿について調べてみた。 警備などはおらず、自由に中に入れる。椅子のようなものもあり、中で休むことができるため、広場で子供を遊ばせている母親などの休息と交流の場にもなっている。 |
エルナ | 夜はデートスポットになってたり? |
GM | さて、夜に来てみればわかるかもしれない。 |
ベイル | 怪しい取引の現場になっているかもしれん。(一同笑) |
エルナ | こんな平和な村で!?(笑) |
GM | 黒ずくめの男たちが……まあ、いるかどうかはさておき、内装としては柱が数本。壁に複雑な紋様が刻まれている。 そして白い石床の中央には、何か魔法陣のようなものが描かれている。 ここからは構造解析判定に成功した人だけにわかるが、祠に似ているものの、特定の神を祀ったものではないようだ。 情報が遺失しているとかではない。そもそも神を祀った施設ではない。 |
ベイル | ほう? |
GM | 更に達成値14までの追加情報だ。 魔法文明デュランディル時代のものと思われる。 用途は謎。他に類似の遺跡は見られない。 で、時期は食い違うものの、魔動機文明時代に存在していたテレポーター施設に外観は似ているね。 しかし魔法陣を見たところ、それとも違う。 魔法文明と魔動機文明の『 |
TIPS:魔法文明時代 デュランディル。神紀文明(シュネルア時代)の次に栄えた時代。 TIPS:魔動機文明時代 アル・メナス。魔法文明の次(2000年前〜)に栄えた時代。 | |
ベイル | なるほどな。……ふむ、面白い建造物だな。 |
エルナ | ……はい。 |
GM | まあ、歴史について学があるものなら、興味を抱くに充分な建造物だ。 |
ベイル | もう少し深く調べてみたいところだが…… この村で一番歳を食っているのは誰だ? |
GM | 思い当たる節に、村長がいるはずです。 |
エルナ | 他のお買い物はいいんですか? |
ベイル | ああ、本屋などより気になるものができた。 ……俺は村長に話を聞きに行こうと思うが、お前たちはお前たちで好きに行動していて構わんぞ。 村の中だ、そこまで危険はないだろう。 |
エルナ | うーん……ど、どうする? |
フラント | 俺は特に用事もないからな……お前にどこか行きたい所があったら行くよ。 |
エルナ | と言っても……色々お店とか見られたらな、ってくらいだったから……。 ……私もちょっと、興味はあるし。 |
フラント | じゃ、ついてくか。 |
ベイル | そうか、では一緒に行くとしよう。 ……その辺に歩いている人から村長の家の場所は聞けるか? |
GM | おっけーおっけー、普通に聞けます。 最近村に来た冒険者が村長に挨拶に行くのは別段不思議なことじゃない、快く教えてくれるだろう。 |
◆村奥への道◆ | |
ベイル | ……そういえば自警団も気になるんだよな。用があるわけではないが。 |
GM | ん、ああ、広場から村長宅に向かうなら、途中に自警団の詰所があるけど。 |
エルナ | おお。 |
GM | まあ、横目に見えるので見送る感じかな。 それなりの規模の建物で、数人が外で剣の練習をしている。 |
エルナ | 精が出ますね……。 |
ベイル | うむ。……訓練の様子で練度はわかるのか? |
GM | レベルで言うと6〜7帯が多いかな。 正騎士レベルとちょっと下くらいか。それ以下もちらほら。 |
ベイル | ふむ……確かに腕は立つようだな。 |
エルナ | 冒険者への依頼はお金がかかって大変だから……自警団が作られたんでしょうか……。 |
ベイル | さて、そういう事もあるのだろうか。 それとも、あの自警団自体が慈善事業のようなものなのか。 |
GM/ 女性 | ふむ……そうだねえ、君達がそうやって詰所前で足を止めて話し込んでいると、一人の女性が近付いてくる。 赤縁の眼鏡をかけ、杖を持っているよ。 「自警団に興味をお持ちですか?」 |
エルナ | あ、あの、その…… |
ベイル | まあ、そのようなものだ。 |
GM/ 女性 | 「ふむふむ……あなた達、見たとこ冒険者ですね? どうでしょう、このままココに定住して自警団で働くってゆーのは!?」 |
ベイル | ず、随分熱心な勧誘だな……。 |
フラント | ああ、うん、冒険しに行きたいかな?(一同笑) |
GM/ 女性 | 「ヌゥ……なるほど、ごもったまご……」(一同笑) |
ベイル | しかし……そこまで勧誘が必要なほど人手不足にも見えないが? |
GM/ 女性 | 「そうですねー……確かに人手は全然足りてるんですけど。 ほら、こうして冒険者も勧誘して回ってれば、強い人に巡り会える可能性も無きにしもアラブって感じじゃないですか?」(一同笑) |
エルナ& フラント | アラブ!?(笑) |
GM/ 女性 | 「どっか遠ーくの国の名前らしーです!」(一同笑) |
エルナ | 初めて聞いた……(笑) |
ベイル | ……敢えてツッコむまい……。 |
GM/ 女性 | (背を向けて)「くっ……だ、ダメかっ、やはりギャグにあまりマイナーな単語を使うべきではなかった……ッ!」(一同笑) |
ベイル | ず、随分愉快なヤツだな、コイツ……。 |
GM/ 女性 | 「……あっ、そうだ。自警団入りは無いにしても、見学くらいはしていきます? ……時間、あったらですけど」 |
ベイル | ん、俺は問題ないが―― |
GM/ 女性 | 「よっしそれなら善は急げです! さあこちらへ!」(一同笑) |
ベイル | 他の二人の事情聞かずに行きやがった!?(笑) |
GM/ 女性 | 一人でも同意が得られたら、彼女はパーティ全員の総意と見做します(一同笑) 「あれ、どうしたんです? 来ないんですかー?」 |
エルナ | えっ、えっ……。 |
フラント | ま、まぁしょうがない、行くかァ。 |
ベイル | う、うむ。行こう。 |
GM/ 女性 | では、君達が彼女の後ろについて数歩進んだ直後、唐突に彼女は立ち止まって振り返る。 「そ、う、でした! 私重要な事を忘れてましたよ!」 |
フラント | お、お、おう。 |
ベイル | 何だ……? |
GM/ 女性 | 「自己紹介です! フラン・ルヴェーラっていいます、よろしくっ!」 |
フラント | ああ、よ、よろしく……? |
GM/ フラン | 「よし、儀礼は済んだッ! ではこちらへ……」 |
ベイル | いや、こちらも名乗るべきだったな。少し待て。 俺はアースベイル、長いのでベイルでいい。 |
フラント | 俺はフラント、で、こっちが―― |
エルナ | え、エルナです。よろしくお願いします……。 |
GM/ フラン | 「ふむふむ……。あなた、フラントさん、て言うんですか?」 |
フラント | ん、お、おう。 |
GM/ フラン | 「なんか名前似てますね……なんとなく奇妙な縁を感じてしまいます」 |
ベイル | フランとフラント……コンビで売り出すか?(一同笑) |
フラント | 芸人!?(笑) |
GM/ フラン | 「い……いい考えです! パフォーマーもちょっと夢だったんですよ!」(一同笑) |
フラント | いい考えなの!? 自警団は!?(笑) |
GM/ フラン | 「『自警団もやる』、『芸人もやる』…… 『両方』やらなくっちゃあならないってのが、このアイディアのつらいところですね……」(一同笑) |
エルナ | ふ、フラント、芸人になっちゃうの……!?(笑) |
ベイル | 済まんフラント、振った本人が言うのも何だが断れ(一同笑) |
フラント | いや、なる気はないよ!? |
GM/ フラン | 「むう、アリだと思うんですけど……まあいーです、ではこちらへ」 |
ベイル | 余計な事は言うべきではないな……(一同笑) |
◆自警団詰所◆ | |
GM | 君達は案内に従い、自警団の詰所へと足を踏み入れた。 中の様子だが、小さな村の自警団にしては小奇麗に整頓されている感じだ。 文化レベルは低いけど、現代の市役所・区役所みたいな整頓された感じ。 依頼が直接持ち込まれるので受付などもあるし、書類整理等の仕事もあるし、イメージ的にはそれに近い。武器とか置いてあるけど。 |
ベイル | なるほど。 |
GM | フランは君達に対し、ここでこういう事をしてーあっちでは何々の為にーとかそんな感じで真っ当に案内をしてくれるよ。 中には数名の団員が室内仕事をやっていたり、休憩してたり。 |
ベイル | ……村の自警団にしては、なかなか規模が大きいな。 |
GM/ フラン | 「ふふーん、そぉでしょぉー。自慢の団ですからねー」 |
ベイル | ふむ……下世話な話になるが、これほど大きな組織だ。 資本金はどこから出ているんだ? |
GM/ フラン | 「お金ですか? ……そういえばどこから出てるんでしょうね?」 |
一同 | えええェェ――――!?(爆笑) |
GM/ フラン | 「い、いやぁ、管轄違いの事はよくわかんなくって…… でも、あんまりお金が足りなくて困ったことはありませんねー。 私もそんなに貰ってはいませんし、村の皆から頂いた寄付で成り立ってる感じです」 |
エルナ | 慈善事業……みたいですね。 |
ベイル | ……なるほど、冒険者より人気が出るのも頷ける。 |
GM/ フラン | ……では、君達の立場もあって、ちょっと肩を落としてしゅんとする。 「……確かに、皆さんのお仕事を奪ってしまっているというのも、確かなんですけど。 過度な廉売は、業界全体の衰退を招きかねない……」 |
TIPS:不当廉売 ダンピング。正常な価格競争を妨げるほど安い値段で商品を提供することを言います。 | |
ベイル | ん……なに、冒険者ならば他にいくらでも仕事はある。 |
GM/ フラン | (即座に笑顔)「ですよねー!」(一同笑) |
エルナ | け、気圧されています。(笑) |
GM | ちなみにコイツ、性格設定に『ボケ担当』の四文字しか書かれてないから全部その場のアドリブでこうなった(一同笑) と、そのあたりで君達に呆れ顔の青年が近付いてくるよ。 奥の方で書類整理の作業をしていた青年だ。 |
GM/ 男性 | 「……ああ、またフランに何か色々巻き込まれている人が……。 申し訳ない、この子も悪い子じゃないんだ」 |
ベイル | うむ、少し……いや、なんでもない。 |
GM/ 男性 | 「ああ、うん……今の反応で色々と察したよ、ごめん」(一同笑) |
ベイル | いや、何、見学自体は望む所であったからな、構わん。 |
GM/ 男性 | 「……そう? なら、いいんだけど……」 |
ベイル | ところで……ああ、こちらから名乗るのが筋か? |
GM/ 男性 | 「いや、案内を申し出たのはこちら側だろう。 気が利かずに申し訳ない、自警団員のブランド・メノーだよ。よろしく」 |
ベイル | ……ブランド? |
フラント | なんで今こっち見たの? ねえなんで今こっち見たの?(一同笑) |
GM/ ブランド | 「……? どうかしたのかい?」 |
フラント | いや……うん、俺、フラントってんだ。 |
GM/ ブランド | 「そっか、名前似てるね……」 |
※この二人の名前はキャンペーン開始前から決まってた(名前を似せてあるのは、それはそれで会話のネタになるため)んですが、まさかPCの名前まで似てくるとは思いませんでした。 | |
エルナ | んー……フランブランド……? |
ベイル | フラントブランドフラン? |
GM/ ブランド | 「よくわからないトリオ名を考えるのはやめてくれないか!?」 |
GM/ フラン | 「トリオ! その手があったッ!」(一同笑) |
フラント | そこ二人でいいじゃねえか!? なんで俺入れんの!?(笑) |
GM/ フラン | 「自警団員と自警団員でコンビ組んでもただの自警団じゃないですか!」(一同笑) |
フラント | 自警団員でいいんだよそれだけやってれば!(一同笑) |
GM/ フラン | 「いいんですか!? 言われてみればそんな気もしてきました!」(一同笑) |
ベイル | ああ、まずは村を守るんだ。それから人を笑わせにいけばいい……。 |
エルナ | 『ボケ担当』に対するは『ツッコミ担当』か……コンビなんですね……(笑) |
GM/ フラン | 「反論の余地がありませんでした! 全くもってその通りです!」(一同笑) |
GM/ ブランド | 「ええ――……なんで人を笑わせるとかそういう話になってるの……?」(一同笑) |
ベイル | ……ブランド、おそらくこのフランという娘はお前の担当と見た。 ……まあ、なんだ、頑張れ(一同笑) |
GM/ ブランド | (遠い目で)「はい」(一同笑) では気を取り直して、彼は改めて一行を眺めて言うよ。 「そういえば君達……冒険者、だよね? これから何か用事?」 |
ベイル | む……。用事と言う程でもないが…… 遺跡広場中央の構造物について興味があってな。 あれについて詳しい話が聞けないかと思って、村長の家に向かうところだった。 |
GM/ ブランド | 「……なるほど。だったら、やめておいた方がいい。 あれについては僕達も何もわかっていないんだ。 君達も少しは調べてみたかい?」 |
ベイル | ん、まあ、少しはな。 わかったところまで軽く伝える。 |
GM/ ブランド | 「うん、そこまで解っているのなら、それ以上の情報は無いよ。 現在の調査では、そこまでしか判明してない。 あとはもっと予算が出なきゃ調査も進まないんだけど…… 必ずしも成果が出るわけでもない調査に、国は大量の予算を出してはくれない。 ただまあ、放っといても問題ないから放置されてるんだ」 |
ベイル | ……そうか。ならば村長とは、単に挨拶という点で話をさせてもらおう。 |
エルナ | むう……何か隠してるんでしょうか、本当にそうなんでしょうか……。 キャラ的には真偽判定もしないだろうけど……(笑) |
ベイル | さてな。……俺はやるだけやってみるぞ。真偽判定。 『本当にそれが理由でやめておいた方がいいと言っているか』で…… |
GM | うむ、冒険者レベル+知力だ。 目標値は今出すよー(ころころ)……27ですね(一同笑) |
ベイル | ダイス目メッチャ走ってるじゃねえか!? (ころころ)……無理ッ! |
GM | では、本当にそうなのか、彼の隠蔽が完璧なだけなのか、それは君にはわからなかった。 まあ冒険者データの場合は知識判定の目標値でレベル逆算できるから言うけど、冒険者Lv.13+伸ばしてないとはいえ知力3だから……(一同笑) |
エルナ | ば、化け物かな?(一同笑) |
ベイル | ま……まあいい。 とにかくここはもう御暇しよう。 |
GM/ フラン | 「えー、もう帰っちゃうんですかー!?」 ……と、お茶菓子などを出しつつ(一同笑) 「むー、せっかくこれから小一時間ほど外のお話でも聞かせてもらおーと……」 |
ベイル | ふん……夜にでも冒険者の店に来るといい。 このフラントとエルナ、あとメイあたりが話を聞かせてくれるだろう(一同笑) |
エルナ | え!?(笑) |
フラント | 丸投げかよ!?(笑) |
GM/ フラン | 「なるほど! メイさんって方は、今姿が見えませんが……」 |
フラント | ああ、今寝てる。 |
ベイル | 膝に矢を受けてしまってな……。(一同笑) |
GM/ フラン | 「膝に矢を!? 寝てていいんですかそれ、回復魔法をかけてあげた方が良いのでは!?」(一同笑) |
ベイル | ああ……お前は素直でいい奴だな……。 |
フラント | 回復魔法は……矢を受けてしまってな……。(一同爆笑) |
GM/ フラン | 「い、今までに見たことのない事例です……!」(一同笑) |
TIPS:膝に矢を受けてしまってな…… 前述したThe Elder Scrolls V: Skyrimのモブ衛兵たちがランダムで喋るセリフ。『昔はお前のような冒険者だったのだが、膝に矢を受けてしまってな……』 | |
ベイル | ……ブランドの方をちらりと見る(笑) |
GM/ ブランド | 外人的に肩をすくめて笑顔で返す。ニコォ……(一同笑) |
ベイル | うむ。では今までの流れ全てを踏まえて言っておこう。フランよ。全て嘘だ。 |
GM/ フラン | (驚愕の表情で)「そん……な……!?」(一同笑) |
ベイル | ではな。マントをばっと翻して去っていく(一同笑) |
GM/ フラン | 「や……やり手ですね……あのひと……!」 と、その後ろで言っておきましょう(笑) |
◆村奥への道◆ | |
GM | では君達は自警団の詰所を後にした。 |
ベイル | 済まん、時間の無駄だったかも知れん(一同笑) |
エルナ | いやいやいやいや……(笑) |
GM | 時刻はもうすぐ昼ってとこだね。 日は高く昇り、心地良い温度の風が君達を撫でる。 |
エルナ | ……お昼ごはんとか、どうしましょう? |
ベイル | 昼時に予告なく尋ねるのも憚られるか。 |
フラント | ……さっきお茶菓子食っとけばよかったかなァ。 |
ベイル | そうだな……。 ……まあいい、先にどこかで食事をするのもいいだろう。 店に戻ればメイが起きているかもしれんが。 |
一同 | …………。 |
ベイル | な、なんだその苦い笑いは……(一同笑) |
エルナ | ごはんに戻るのもいいけど、他には何かないの? |
GM | 外にいくつかあります。 歩きながら食べられる軽食のようなものが数種。 この道に沿って、屋台のような店が出ていますね。 |
フラント | ……じゃあせっかくだからそっちにするか。 アイツは多分寝てるだろうし。 |
ベイル | よし、では主人、このタピオカパンを一つ(一同爆笑) |
GM/ 屋台の主人 | 「ほう、タピオカパンか! そいつはお目が高い!」(一同笑) |
エルナ | タピオカ!?(笑) |
GM/ 屋台の主人 | 「おう、このツブツブしたのがタピオカさ! 遠く南のジャングルで捕れるカエルの卵だな!」(一同笑) |
エルナ | ヒィ!?(笑) |
GM/ 屋台の主人 | 「嘘だよ!(一同爆笑) お嬢ちゃん素直だねえ! 本当は植物の根を固めたもんさ! ほら、一つオマケしといてやるよ!」 あ、購入するなら一個1Gです。軽食ってことで。 |
TIPS:タピオカパン キーボードクラッシャーの数多い空耳のうち一つ。 | |
ベイル | うむ。払おう。 |
エルナ | ……おいしいんですか? |
ベイル | ああ。この焼きたてパンのふわふわとした食感と、糊化したタピオカのモチモチ感が相俟って、ひどく……不愉快だ(一同爆笑) |
フラント | なんで!? なんで食ったの!?(一同笑) |
GM | タピオカパンはほんの一部の熱狂的なファンに向けて販売されております。 立場的には『どろり濃厚』みたいなものだろう(笑) |
TIPS:どろり濃厚 Keyの恋愛シミュレーションゲーム、AIRに登場する飲料。正確には『どろり濃厚ピーチ味』。非常に飲みにくく、喉を通ればドクドクと音が鳴る。 | |
ベイル | 聞いたことのない食い物だったからな……。 |
エルナ | えっと、その……立ったまま食べるんですか……? |
ベイル | ん? ああ。 |
エルナ | 立ったまま食べるんですか!? |
ベイル | ……フラント、彼女は何を言っているんだ? |
フラント | あー……椅子か何かが無いかってコトだよ。休憩用の。 |
GM | あ、椅子なら遺跡広場の方にはベンチがあるよ。 |
ベイル | あそこにあるぞ。 |
エルナ | い、いえ…… そうではなくて、立ったままでごはんを食べるものなんですか……? |
ベイル | む? それは食べるだろう……。 |
フラント | あー、そうそう。食べる人は食べるんだよ。 |
エルナ | そ、そうなんだ……初めて知った……。 |
GM | ……そういえばフラントは何か食べないの? |
フラント | そうだなあ…… じゃあ俺はこれだ。12個入りのタコヤキ(一同笑) |
エルナ | タコ獲れんの!?(笑) |
ベイル | キラーオクトパスを討伐した冒険者による……?(笑) |
GM | 北のロシレッタからプリザーベイションかけて輸入されたものでしょう、多分。 内陸部で暮らしてると馴染みはないだろーけど! |
TIPS:プリザーベイション Lv.9の神聖魔法。物体一つを腐敗させなくする。 | |
フラント | さて、じゃあ食うか。 |
エルナ | た、タコヤキってなんだろう……? |
ベイル | 知らない食べ物だな。何だソレは? |
フラント | タコを焼いたものだよ(一同笑) |
GM | それ語弊がある気がする!(一同笑) |
ベイル | タコ……というのは、キラーオクトパスやクラーケンの類か……? |
フラント | いや、そんな怖いもんじゃねーよ。もっと小さい奴小さい奴。 |
GM/ 屋台の店主 | 「まァ、冒険者さん方が知らねェのも無理はねえ。 タコヤキってのはどっか遠くの国の食べ物でな。 ここで売りだしたのも実験的なモンでさァ」 |
エルナ | タコって……美味しいの? |
ベイル | (セージ知識からキラーオクトパスを参照しながら) あれを……食うのか……? |
フラント | だからそんな物騒なもんじゃねーって! ……まあ、俺も昔偶然食ったことがあってな。その時美味かったんだよ。 |
ベイル | と言っても、オクトパスはオクトパスだろう? 同じものではないか! |
フラント | いやそうじゃなくてだな……まずタコという種があるんだよ。 俺たち人間を含めた『人族』と言う大括りには、その他のエルフやドワーフという種族があるようにだな、タコ全般にもキラーオクトパスのような―― (中略) ――だからその中にある通常の『タコ』っていう害のない独立種族は食用に耐えうる―― (中略) ――というわけでコレは全然食って大丈夫な奴なんだよ!(一同爆笑) |
※二分間くらいタコの解説をしていました。 | |
ベイル | ふむ……納得できたような……気がする。 |
GM | ……フラント、初めて長文喋ったと思ったら…… タコについての解説かよ……!(爆笑) |
フラント | いいじゃん、これで大惨事表の『役に立たない知識がある』と『商売を手伝った事がある』一気に回収したんだから(一同爆笑) |
ベイル | え、これからも披露されんのか、役に立たない知識シリーズ(爆笑) |
エルナ | えーっと……じゃあ、これも手で食べるの……? ナイフとフォークとかは……? |
フラント | ああ、それは……TSUMA-YOJIっていう道具があってだな……?(一同笑) |
ベイル | ほう、この木製の針で刺突して食うのか……?(一同笑) |
フラント | ああ……針は食っちゃダメだからな? あとあんま一気に食うと―― |
エルナ | (おそるおそる)い、いただきま……あっつい!?(一同笑) |
フラント | 中が熱いから気をつけて……うん(笑) |
ベイル | し……しかしこれは……いけるぞ! 主人、今一度聞こうッ! この食物――名を何と言うッ!? |
GM/ 屋台の店主 | 「フッ……“TA-KO-YA-KI”だッッ!!」(一同爆笑) |
ベイル | フ……その名、憶えたぞ――タコヤキ!(一同爆笑) |
エルナ | あつっ、あ、あふっ(一同笑) |
フラント | だ、大丈夫かオイ、ほらふーって、ふーって(一同笑) |
◆村長宅◆ | |
GM | さて、では昼食も済ませて時刻は正午をちょいと回りました。 |
ベイル | うむ、ではそろそろ村長の家に向かおう。 このまま広場に居てはダメだ(一同笑) |
GM | OK、では君達は再び村長の家へと向かう道を歩き始めた。 快晴の心地よい空気のもと、 恐らくそれが村長の家だろう。 |
ベイル | ふむ、さすが村長と言ったところか。 |
エルナ | ……何も言わないでおこう(笑) |
ベイル | 二人はこれより大きい家が身近にあっただろうからな(笑) とりあえずノックしてみよう。 |
GM | うむ、そうだねえ。 ではトントンとノックをしようとしたところで――危機感知判定を行ってくれたまえ(一同笑) |
一同 | ええェ――!?(笑) |
フラント | (ころころ)50点ゲーット!(一同笑) |
ベイル | 10か……少し低いな。 |
エルナ | ……7! 低い!? |
GM | フッ、では君達は気付けなかったようだね……。 ドアをノックしようとした君達の手が扉に触れる前に、真後ろ、超至近距離からおじいさんが一言。 「だれじゃ」(一同笑) |
フラント | うおぉびっくりした!?(笑) |
エルナ | ヒイィ!?(笑) さっとフラントの後ろに隠れる! |
ベイル | む……っ!? |
GM/ 老人 | 「……だれじゃ?」 |
ベイル | ……こ、こんにちは。 |
フラント | こんにちは……。 |
GM/ 老人 | 「こんにちは、どうも」 |
ベイル | ……そ、村長に用があるのだが……。 |
GM/ 老人 | 「フム、成程。ワシがその村長じゃよ。悪い癖でな、つい脅かしてしもうた」 |
フラント | だ、大成功だよ……! |
GM/ 村長 | 「ほっほ、まあ老人の悪意ない茶目っ気と思って見逃してくれたまえ。 まあ上がんなさい」 |
ベイル | その割には随分達成値の高い悪戯だったな……。 まあいい、遠慮なく上がらせて貰おう。 |
エルナ | お、おじゃまします……。 |
フラント | お邪魔しまーす。 |
GM | と言ったところで、罠感知判定をお願いします!(一同爆笑) ……はい、またも12以上は出ませんでしたね! では君達が村長の後について歩いていると、踏んだ廊下の一部がガコンと沈み、両横の壁から鳩時計めいて大量の鳥が飛び出す!(一同爆笑) |
一同 | うわあああああああ!?(笑) |
GM/ 村長 | 「ほほほ、お前さんら、冒険者ならもーちょっと周りに注意を払わんとダメじゃよ!」 |
エルナ | う、ううう……! |
ベイル | こ、ここは民家だろう!? 洞窟でも遺跡でもない! |
GM/ 村長 | 「ほっ、日々是戦場也! そんな事では、平和な村に突然襲ってきた蛮族に対応しきれんぞい」 |
ベイル | くっ、こいつ……建物に対し構造解析判定!(一同笑) |
GM | OK、進行しながらの解析を許可する! ここまでされた上での能動的な判定なら、目標値は10でいいだろう! |
ベイル | (ころころ)……よし成功! |
GM | では、君はこの建造物について把握することができる。 十分の時間もかけなくていい、以降トラップは先んじて発見できるだろう。 |
ベイル | じゃあとりあえず手近な罠を避けながら……見破ったり! |
GM/ 村長 | 「ヌウッ!? オヌシ……できるな!」 |
ベイル | この徽章は伊達ではない……! |
GM/ 村長 | 「そォか、オヌシ軍師さんじゃったか…… やれやれ、さすがに本気を出されるとワシのような老人じゃ太刀打ちできんわい」 |
ベイル | ……あれも信用できんな。 |
フラント | ああ、老人以外が仕掛けたトラップなら太刀打ちできるという可能性も。 |
ベイル | うむ、否定できん。 |
エルナ | 何のゲームなのこれ……?(一同笑) |
GM/ 村長 | そんな君達の警戒あっての成果なのか、なくても平気だったのかは定かで無いが、君達は無事に応接間へと通された。 「さあどうぞ、お掛けになってくだされ」 |
ベイル | …………椅子を念入りに調べる(一同笑) |
GM | ブーブークッションがありました(一同爆笑) チッ、建物“以外”に仕掛けた罠を見抜くとは……(笑) |
ベイル | 無言で手渡す(笑) |
GM/ 村長 | 「フッ……やはりお前さんら、なかなかやるのう……!」 |
フラント | じいさんもな、なかなかやるじゃねえか……。 |
GM/ 村長 | 「ウム、昔取った杵柄と言うべきかの。 ワシもかつては冒険者、スカウトの一員として活躍しておったもんじゃよ」 |
ベイル | ほう……。失礼だが、お歳は? |
GM/ 村長 | 「そうじゃなあ……もうそろそろ500になるか」 |
エルナ | ひええっ!? |
GM/ 村長 | 「ウソじゃよ」(一同爆笑) |
エルナ | あ……あうう……! |
フラント | お前……昔っから思ってたけど本当素直だよなァ……。 |
GM/ 村長 | 「本当は63じゃ」 |
ベイル | ということは……人間か? 当時の武勇伝なども、機会があれば是非お聞きしたいところだが……。 |
GM/ 村長 | 「ま、ワシの昔話なんざ嘘が80割じゃよ」 |
フラント | おい100%超えたぞ(笑) |
ベイル | ……なるほど、“嘘八百”か。 |
GM/ 村長 | 「長生きなスカウトの武勇伝なんてな、真実を聞いても気分を悪くするだけじゃよ」 |
※というわけで、軽く挨拶を済ませた後に、本題に入ります。 | |
ベイル | ……一つ気になる所がある。 遺跡広場中央の神殿らしき建造物だ。 |
GM/ 村長 | 「ほう――お前さんら、あの遺跡に興味があるのか。 ……そうじゃな、悪人にも思えん、少しは話してもいいじゃろう。 ……あれは魔法文明と魔動機文明の特徴を併せ持つが、本当の建造時期はそのどちらでもない。 神紀文明時代より遥か以前――『真なる神』の手によるものじゃ。 この地に起こった争いを鎮めるために建てられた、封印の記憶……とでも言うべきものなのじゃよ」 |
ベイル | ふむ……俄には信じがたいが……。 |
GM/ 村長 | 「うん、ウソじゃよ」(一同爆笑) |
ベイル | やはりかッッ!(一同爆笑) |
GM/ 村長 | 「ほっほっ、遺跡に興味があるなら調べてみたんじゃろ? 見ての通り、わかる事はさして無いわい…… それよりお前さんら、冒険者じゃろ? ちょーど手頃な依頼が一つあるんじゃが、どうかね? ……ああ、これは嘘じゃないぞい」(一同笑) |
フラント | そ、その『嘘じゃない』が嘘である可能性は……(笑) |
GM/ 村長 | 「フム……その可能性は無きにしもアラブと言ったところじゃな」(一同爆笑) |
フラント | それ引っ張んのかよ!?(笑) 意外と広まってんのか!? |
GM/ 村長 | 「ヌゥ!? 広まっているとはどういう事じゃ!? まさか……!」 |
フラント | いやさっき自警団のフランが言ってたぞソレ! |
GM/ 村長 | 「し……しまったッ! ネタかぶりとは……ワシとした事がッッ!!」(一同爆笑) |
ベイル | ええい! 早く依頼を言え!(一同笑) |
GM/ 村長 | 「おお、そうじゃったな! ちょっと待っておれ……」 村長は席を立ち、背後の棚を漁り始めた―― というわけで、ランダム依頼お試し版! 序章だからパターンは少ないが代表者、内容を1D6! そして目的地への所要時間をD66で決定する! |
フラント | (ころころ)……内容は6! |
GM | では内容は以下の通りだ! |
◆亜種生態調査依頼
・魔物の『亜種』が発見されたため、一行に実態の調査を依頼する。 | |
ベイル | ……よし、解った。この依頼、受けようじゃないか。 (他PLも了承) |
GM/ 村長 | 「決まりじゃな。 では一応、この依頼票を『花の紋章亭』にまで持っていくので、遅れて来とくれ」 と言って、彼はそのまま部屋から出て行くよ。 |
ベイル | 警戒しながら後に続こう。 |
GM/ 村長 | OK、では君達は本当に警戒の甲斐あって、仕掛けられた罠をかわしながら外に出た。(一同笑) そこには出発前の――ヘルメット代わりの兜を被って、魔動バイクGに跨がりドルンドルンとエンジンを吹かす村長の姿がある(一同爆笑) 「うむ、では先に行っとるぞい! ヒャッハー!」 ブロロロロロと走り去ります(笑) |
フラント | ひ、豹変したな……。 |
ベイル | メイがいればな、あのエンジンを……いや、何でもない(一同笑) |
エルナ | な、何考えてるんですか!?(笑) |
ベイル | うむ、まあいい。とにかく冒険者の店まで戻ろう。 もしかしたら……メイが起きてるかもしれない(一同爆笑) |
GM | ……はい!(爽やかな笑顔) |
エルナ | い、言う度にどんどん辛くなってくる……(一同笑) |
◆冒険者の店『花の紋章亭』◆ | |
GM | 気を取り直して冒険者の店! 店の端に、至る所がチューンナップされた改造魔動バイクGが停めてあるね(一同笑) |
ベイル | うむ……それを後目に店内へと入っていこう。 |
GM/ アルバ | では、カウンターに立って村長と雑談に花を咲かせていたマスター、アルバ・スティルミットが君達に視線を投げかける。 「おう、お帰り。ジイさんから話は聞いてるぜ、依頼だってな」 |
ベイル | ああ、そういう事だ。 |
GM/ アルバ | 「よしよし、んじゃあ、その依頼は正式にウチを通して―― ほい、君達に託された」 ――と、彼は一枚の依頼表を手渡す。 |
ベイル | では、確かに。 ……ところでマスター、メイは起きてきたか? |
GM/ アルバ | 「まだ寝てるよ。よっぽど飲んでたんだな、昨日」(一同笑) |
エルナ | つらすぎる……(笑) |
フラント | じゃあメイには草とか石とかおみやげに持って帰ってやるか……。 |
GM/ アルバ | 「草とか石はどうかと思うが……」 |
ベイル | うむ。次いで、ナイフと針と糸だな。古い童話にそんなのがあった。 |
GM/ アルバ | 「え、詰める気? 詰めて流す気?」(一同爆笑) |
エルナ | 怖ッ!(一同爆笑) |
GM/ アルバ | 「……まあ、行って帰ってくるまでに、アンタが人の心を取り戻すよーにでも祈ってるわ。(一同笑) じゃ、気をつけてな」 ……っと、所要時間を決めてなかったね。 D66で数字、単位がそれぞれ決定するので……ふむ、4,3か。 3は『時間』なので、目的地まで4時間だね。 で、依頼表に書いてあるので、この時点で調査対象は分かっていい。 ジャイアントリザード亜種だ。 |
ベイル | ふむ……そうだな、出発の前に少々買い物をしたい。 少し忘れていたものがあってな。 |
フラント | 今昼だから……往復すると遅くなるな。 出発は明日にするか? |
ベイル | ん? ああ、構わん。 一日休んで朝早くから行くほうが危険も少なかろう。 |
GM/ 村長 | 「そうじゃな、ワシもそう思うぞ」 と、真後ろに立ちながら言います(一同爆笑) |
エルナ | へぇあ!?(爆笑) |
ベイル | こいつ……ま、まあいい、俺は買い物に行ってくるぞ。 |
GM/ 村長 | 「いてらー」(一同爆笑) |
ベイル | 気安いな!?(一同爆笑) ……あー、ランタンと、油を三つほど買っときたい。 |
……というわけで、一日経過。 | |
◆フェンディル南の平原◆ | |
ベイル | ……よし、では目標のいる場所まで向かうとしよう。 前衛は任せたぞ。 |
フラント | おう。 |
GM | ターゲットが居るのは魔力の森、君達が向かうのであればランダムエンカウント&イベント判定を振ってもらう。 (ころころ)……エンカウントはしないようだ。 ランダムイベントは……(ころころ)……なるほど、1,4。 草原を進む君達の前に……ベストを着てハットを被った、やや気障な感じの男が現れるね。 |
GM/ 男 | 「やあキミ達! 旅人かい?」 |
フラント | ああ、まあ……。 |
エルナ | えっと……その。 |
ベイル | ……ああ、そのようなものだ。 |
GM/ 男 | 「成程、成程……」 と、彼は君達を見定めるような視線を向ける。そして―― 「実はオレ、こういう者でね!」 ――彼はベストのポケットから、六面ダイスを取り出した! 「さすらいのギャンブラー……とでも呼んでもらおうか! どうだい一勝負!?」(一同爆笑) |
※ランダムイベント『流離の賭博師』 | |
ベイル | リスクに対してリターンの方が大きいか…… 所持金的には、俺が受けるのがよさそうだが。 |
GM/ 男 | 「お、受けて立つ!? 受けて立っちゃうゥ!?」 |
フラント | いや待て……まず俺とお前で勝負して、勝った方がアイツに挑もう。 |
ベイル | 成程。(ころころ)……ふむ、お前の勝ちか。 では――俺は自分の所持金をフラントに託す(一同爆笑) |
フラント | ええェェェマジでえェェェ!? そうなんの!?(爆笑) |
GM | そ、そういう方向ッ!? 『運が強い方が二人分まとめて勝負だ』的な!?(爆笑) |
ベイル | エルナの分は賭けずに残す。大丈夫だ! |
フラント | え、あ、えー? ……ま、まま待たせたなギャンブラー! |
ベイル | このフラントが相手だ! |
GM/ 男 | 「おう! アンタ、フラントってのか。 いい名だ……アンタ、将来いいギャンブラーになるぜ!」 |
フラント | ま、マジかー……今日はえらく職を薦められるなァ……! |
GM/ 男 | 「ダイス二つの振り合いだ!」 あ、運命変転は判定じゃないので使えませんからね!(ころころ) 「フッ、出目は低めか……だがこういう時こそ運命の女神は微笑――」 |
フラント | 運命のカードは? 切れるの? |
GM | え!? ……判定に関わらず『ダイス一つ』って書いてあるから可能ですよ!? っていうか日が経っても回復しないリソースなのにここで切る気!? |
フラント | ああ! そのダイス目を上回るには一つで充分! (ころころ)……俺の勝ちだ――ッ!(一同笑) |
GM/ 男 | 「なッ……今の気迫、運命を己が手で引き寄せるかのような……!?」 えー、というわけで今の所持金二倍にしてください。やるな冒険者ども! |
※この時、GMは『後手出しできちゃうと、次のセッション以降で会ったらカード使うのも禁止にしとくかなー?』と軽く考えてました。 | |
エルナ | な、なんかすごく悪いことをしたような……(笑) |
GM/ 男 | 「フッ、ナイスロールだったぜ、フラント! また運命の女神が引き合わせたなら、その時に会おう!」 ビシィッと親指を突き出してから彼は去っていきます。 |
ベイル | うむ……軍師として最大限の貢献ができたようだな……!(一同笑) |
GM | はい、ではイベントを終え、迷うこともなく移動が済みました。 以前も来た、魔力の森です。 |
◆魔力の森◆ | |
GM | 魔力の森も、浅い階層であれば危険は少ない。 蔚然とした枝葉の隙間から、溢れる陽光が緑を美しく染め上げる。 昼間のうちは何とも心地よい空間だ。 |
エルナ | 木漏れ日が美しい……。 |
ベイル | ああ、長閑だな。 |
GM | 危険は少ない、目標値10でエンカウントだ。 ……うん、成功だね。安全な道を選び取り、進むことができた。 続いてランダムイベント。 |
ベイル | (ころころ)5,5……何か出るか? |
GM | ふむ? では今の平均レベルが3だから……2D6を行ってくれ。 |
ベイル | (ころころ)……5だな。 |
GM | ほう、成程…… では君達が歩いている道の向こう、奥まった場所にある木の根元に、淡い光が見える。 よく見れば、それは小さな妖精のようだ。 傷ついて弱っているようだが。魔物知識判定は……成功か。 それはどうやら、滅多にこのような場所には姿を表さないはずの古代種妖精、ピクシーだね。 |
TIPS:ピクシー MLv.1の古代種妖精。尖った耳、蝶のような美しい羽根、手のひらサイズの小さな少女と、わりと一般的な『妖精』らしい姿の妖精。人間に対しては概ね友好的。 | |
エルナ | 妖精語今さっき取ったばっかりだ! えっと……だ、大丈夫ですか? |
GM/ ピクシー | 「だ……大丈夫ですかって、大丈夫に見えますか……?」(一同笑) |
エルナ | い、いいえ……。(一同笑) |
GM/ ピクシー | 「で、ですよねー……タスケテー……」(一同爆笑) |
ベイル | ふむ……フラント、こいつを使ってやってくれ。自分の救命草を渡すぞ。 |
フラント | よし、任せな。 |
GM/ ピクシー | 「ああー……アレ10分かかるやつだーぁ……」(一同笑) |
ベイル | ……改め、ヒールポーションを渡す、使ってくれ。 |
フラント | ポーションか、知力低いんだけどな! (ころころ)……5回復だ。 |
GM/ ピクシー | まあピクシーのHPは12、それが4程度まで低下してた程度なので、それくらい回復すれば動けるようになるね。 「ふぃぃ、おかげさまで助かりました!」 |
エルナ | えっと……交易共通語は使えますか? |
GM/ ピクシー | 「きょうつうご……とは……?」(一同笑) |
エルナ | ……同時通訳します。 |
ベイル | 頼んだ。どうしてこんな所でこんな事に? |
GM/ ピクシー | 「え? やー、昨日の夜だったかな、魔動バイクGにまたがり爆走する謎の老人を見つけて、驚いて逃げてたら……」(一同笑) |
エルナ | あっ(察し) |
ベイル | チェインバー……ではない、エルナ、奴は何と言っている!? |
エルナ | えっ、いや、その、魔動バイクGに乗った老人が云々……。 |
フラント | ごめん(一同笑) |
ベイル | 済まない(一同笑) |
GM/ ピクシー | 「な、なんであんた達が謝んの!? いや、同じ人族だからって違う人でしょ、責めたりしないよ!」 |
ベイル | あ、ああ…… とりあえず、人族がああいうのばかりだとは思わない方がいい……。 |
GM/ ピクシー | 「え? あ、うん。できればあんな世紀末な爺さん大量に居てほしくないけど…… あっ、そうだ。お礼しなきゃね」 ピクシーは何かを虚空から召喚するよ。何が出てくるかは2d6で……ふむ。 「私、人族が何で喜ぶのかとかよくわかんないんだけど…… 確かこーゆーのに価値があるって聞いた気がする!」 ごとん、と重たい音を立てて地面に転がったそれは、魔力を帯びた鉄塊だ。 鉄のゴーレムなんかを倒した時に取れるものだね。売れば680Gになるだろう。 妖精は鉄が嫌いなものだが、理解が無いなりに人間の事を考えた結果だ。 |
フラント | いやいや、充分だよ。貰っていこう。 |
GM/ ピクシー | 「喜んでくれたなら嬉しいな!」 |
ベイル | ……うむ、人を殴るには充分なサイズだ。(一同笑) |
フラント | やめとこうぜ? |
GM/ ピクシー | 「あー、そっか、それそーゆー風に使うんだ」(一同笑) |
フラント | いや違う違う! そうじゃ、そうじゃない!(一同笑) |
エルナ | 違う、そうじゃない(笑) |
TIPS:違う、そうじゃない 鈴木雅之の17枚目のシングル。『違う、そうじゃない』と言いたい時にシングルのジャケット画像を送りつけたり、『違う違う、そうじゃ、そうじゃな〜↑い〜↓』とサビの部分を歌い始めたりすることで使われる。 | |
GM/ ピクシー | 「……っとと、そーだ。私、妖精郷の皆に無事を知らせにいかなくちゃ! 皆ありがとね!」 最後にぴっと手で合図をして、ピクシーは飛び去ります。 特に引き止めなければですが。 |
フラント | おう、ばいばーい。 |
エルナ | お元気でー。 |
ベイル | 妖精郷……実在したのか……。 お伽話の舞台とばかり思っていたが……。 |
エルナ | わ、私もです。 |
ベイル | 妖精郷について、詳しくは現在発売中のサプリメント、 フェアリーガーデン-妖精たちの空中庭園-(¥2,940) を買ってね!(一同笑) |
GM | お、SNEの回し者かな?(笑) |
フラント | え、この宣伝、リプレイ起こした時も入んの?(笑) |
GM | 入ります!(一同笑) |
※入りました。 | |
GM | それでは、ピクシーを助けた君達は、その後も そろそろ出発から4時間が経つ頃、ジャイアントリザード亜種が確認されたポイントに辿り着いた。 というわけで、先んじて対象を発見できたかどうかの判定を行う。 失敗すると通常通りの戦闘だ。 森の危険度である10を目標として、危機感知判定を行ってくれ! |
一同 | (ころころ)……あー。 |
GM | 失敗! ではがさがさと魔物を捜索していた君達は、一つの茂みを掻き分けたところで、全く同時に反対側から同じ茂みをかき分けてきたジャイアントリザードとバッチリ目が合う!(一同笑) |
エルナ | あっ……。 |
フラント | こ、こんちわー。 |
GM | 一瞬の間を挟んで……戦闘開始だ! 魔物知識判定は……弱点値まで抜いたか、なら詳細情報が解る。 こいつはどうやら、魔力の森の影響によって高い魔力を持つように変異したジャイアントリザード、リザードメイジだ。 |
TIPS:ジャイアントリザード MLv.2の動物。全長2m程度の巨大なトカゲ。肉食性で、空腹の場合は人間を襲う可能性がある。 | |
省略。 | |
GM | リザードメイジは剣の一撃ののち、エネルギーの矢を受けて崩れ落ちた。 剥ぎ取りどうぞ。 |
フラント | ……これもう死んでるの? |
GM | 殺すつもりの攻撃では無かったと宣言するなら生きてます。 ジャストキルだったしね。それだと剥ぎ取りはできないけど。 |
フラント | 生け捕りにしたら報酬上がるのかな……。 |
GM | 別に明文化されてはいなかったけど…… 依頼の内容から考えて、そういう方向で気を利かせていくのは自由だ。 |
ベイル | まあ、生態研究だからな……。よし、それでいこう。 |
GM | 一応生死判定も振ったが問題なく成功だ。(1ゾロ出したら応急手当に救命草でも使わせるつもりだった) では君達はリザードメイジを殺さずに気絶させた。 それはいいけど、そのまま背負って運ぶのかい? |
ベイル | ……とりあえずロープで口を縛って、他二人のロープで両手両足を縛る。 筋力20あるけど持ってける? |
GM | 全長2mだからなー……重量はともかくバランス的に二人は必要かな。 10フィートの棒が無いのが悔やまれるが…… |
フラント | じゃあ俺が手伝うわ。 |
ベイル | ……あ、これイフリートの髯にくくりつけていけない!?(一同笑) |
GM | え!? あー……OK、身長まるまるピンと伸ばして持っていくものではないし、杖は充分な長さとしよう! すげえイフリートの髯こういう使い方されてんの初めて見た!(一同笑) |
ベイル | 便利だなイフリートの髯(一同笑) |
エルナ | これ四時間かついで帰るの大変だなあ……。 |
ベイル | 神速の構えッッ!!(一同笑) |
GM | 心なしか早くなった気がする!(笑) ……では昼にタイムベルトが移ったのでランダムイベントとエンカウントだ。 危機感知……は成功か。ならエンカウントは無しだ。 イベント……も何もないようだな。 行きはよいよい帰りは怖いと申すが、帰り道の方が平穏な道だ。 魔力の森を抜けた君達は、地図を見て再び村の位置を確認し、草原を歩く。 次は草原エリアのランダムイベント判定を行ってくれ。 |
ベイル | 1,4だな。 |
GM | 1,4……草原の1,4……ん?(笑) |
ベイル | なあこれさっき出なかったか?(笑) |
GM/ ギャンブラー | さ……さすらいのギャンブラー参上!!(一同爆笑) 「いやー奇遇だなお前らまた会っ……なにそれっ!?」(一同笑) |
フラント | 目的の品だよ(笑) |
GM/ ギャンブラー | 「……食べんの?」(一同笑) |
ベイル | 生態を調べるんだ。 |
GM/ ギャンブラー | 「あァ、成程ね。へェー、お前らなかなかやるもんだなァ、こんなモンを生け捕りにしちまうとは……でっか! 何これよく見ると気持ち悪っ! 顔気持ち悪っ!」 |
エルナ | ノリ軽いなあ!(笑) |
GM/ ギャンブラー | 「っとォ、そうそう、二度も会ったも何かの縁ってね。もう一回やってかないッ!?」 |
ベイル | 乗ろうッ。 |
GM/ ギャンブラー | 「マジで、即答?」 |
フラント | …………なあなあ。 |
ベイル | ん、なんだ? |
フラント | ……俺らさァ、星のカード二枚使えるよね……(一同爆笑) |
GM | ワッツ!? ……あー、まあ忘れてたからとはいえ結果的に1話のボス戦ですら温存した形になったからなぁ……! い、いいだろう、今回はやや例外的に許可するッ! |
ベイル | よし、みんなのガメルを俺にくれッ! オールベットだ!(一同笑) |
GM/ ギャンブラー | 「な、なんだと……!? 絶対的な自信があるという事か……ッ!?」(一同笑) |
ベイル | ああ。当然、お前をナメているわけではない。 味をしめて調子に乗った結果でもない。 確実な勝算を以て! 貴様をカモにするッ!(一同笑) |
エルナ | ひどい!!(一同笑) |
GM/ ギャンブラー | 「こ、こいつ……この目……一流の目だッ……! へっ、いいだろう! 俺は逃げも隠れもしねえ! 来なッ!」 |
ベイル | 6ゾロで(一同爆笑) |
GM/ ギャンブラー | ウフフ6ゾロ自力で出せばって思ったけど無理ッスね(一同笑) 「……ハハッ、参った参った。 その運命を引き寄せる力、アンタら一流の英雄になれるぜ」 |
フラント | 一流のイカサマ師の間違いじゃねえかな……(一同笑) |
GM/ ギャンブラー | 「まあいいさ! ほらよ、勝ち分の金だ。持ってきな!」 |
エルナ | この人、実はすごいお金持ちなんだろうか……こんなポンとくれるって……。 |
ベイル | お前、名前クロトとかじゃないか?(一同笑) |
TIPS:クロト PSO2に登場するNPC。 | |
GM | まあ見た目から判断するにどっかの貴族の道楽なんじゃなかろうか、ってとこだね(笑) |
ベイル | うむ、成程な。まあいい、では11308ガメル、確かに頂戴した。 |
エルナ | ヒィ!? このレベル帯で持ってていい額じゃねえー!? |
GM/ ギャンブラー | 「お前ら、見たとこまだまだ駆け出しみてえだが、いい冒険者になるぜ!」 |
ベイル | 有難う。また、お前と俺の運命の星が交差する時、その下で会おう。 ……と言って、マントをばっと翻して歩き出す。 |
GM/ ギャンブラー | 「因果の交差路で、ってか。楽しみにしておくぜ」 ……全く同時に、鏡合わせのように外套を翻します(一同笑) |
ベイル | 劇画調な感じでな(一同笑) |
エルナ | その後ろでメッチャ頑張ってリザードメイジ持ってます(一同爆笑) |
ベイル | あっ済まんトカゲ忘れてた!(一同笑) |
フラント | エルナ大丈夫、俺らが持つから!(一同笑) |
◆ラインファート村◆ | |
GM | というわけで、それからは何事もなく、一行はラインファート村に帰還した。 |
エルナ | これ村に入った途端メッチャ変な目で見られそうだなあ……(一同笑) |
GM/ フラン | えー、じゃあ村に入ったあたりで、買い出しに来ていた自警団員フランがソレを見て一言。 「……今日は……鍋ですか?」(一同笑) |
エルナ | 食べません!!(笑) |
ベイル | いいや、依頼だ。 |
GM/ フラン | 「ああ、そっか、依頼ですか! へえー……見たとこ変異体ですね」 |
フラント | 率直に聞くけど、これ鍋にしようと思うか? |
GM/ フラン | 「思いません!」(一同笑) |
フラント | だよな! 誤解がとけて良かっ―― |
GM/ フラン | 「でも興味はあります、味に!」 |
フラント | 解けてなかった!(一同爆笑) |
ベイル | ……これは村長に引き渡すが…… 向こうで用が無くなったら喰ってもいいんじゃないか? |
GM/ フラン | 「それは……魅力的な提案ですね!!」 |
フラント | あ、そうだ。フラン! |
GM/ フラン | 「え……なんです?」 |
フラント | お前村長とネタ被ってたぞ!!(一同笑) |
GM/ フラン | 「………………どっちが先でした?」 |
フラント | それはお前だけど…… |
GM/ フラン | 「勝った……ッ」(一同爆笑) |
ベイル | そうだな……俺たちはコイツを運ばねばならんから、お前は…… (天空山田返しを渡して)これでも読んでろ(一同爆笑) |
GM/ フラン | 「あっこれ天空山田返し! ちょうど読みたかったんですよコレ! いやー、前作の『豚トロ』までは読んだんですけどねー」(一同爆笑) |
ベイル | うむ、今作も素晴らしかった。ついに山田の謎が解明されるのだからな…… ……っと、これ以上はネタバレになるのでやめておこう。 |
GM/ フラン | 「なんとッ!? こ、これは早く読まなければ……!! よ、読み終えたら返します!」 |
エルナ | な、なんの話をしているんだろう……(笑) |
◆冒険者の店『花の紋章亭』◆ | |
ベイル | マスター、依頼の品だ! |
GM/ アルバ | 「ん? 依頼の品……えっマジで」(一同笑) |
フラント | なんかこっちの方が便利かと思って生け捕りにしてきた! |
GM/ アルバ | 「いや、それはそーなんだが……やるなァ」 |
ベイル | というわけで、こいつを提出する。 ……イフリートの髯とロープを回収したいが、今外したらマズいか? |
エルナ | ス、スリープかけますか? |
GM/ アルバ | 「いや、それならちっと待っててくれ」 彼は恐らく、自分の荷物であろう店の奥の棚を漁り、ひとつの黄金色の輪を持ってきた。 |
エルナ | あっ……もしかしてそれは…… |
GM/ アルバ | 「おっ、なんだ、知ってるのか? なら話は早い、こいつをこうすれば……っと」 金色の輪がリザードメイジの頭上に乗せられると、リザードメイジは深い昏睡状態に陥る。 |
エルナ | や、安い上にマジキチ効果のアイテム……!(一同笑) |
GM/ アルバ | 「こいつは『エンジェルリング』、古代魔法文明時代の品だ。 俺が冒険者やってた頃に手に入れたモンだが……。 これでロープ外しても大丈夫だろ」 |
TIPS:エンジェルリング 頭部位の装飾品。かぶると昏睡状態に陥り、外すまで絶対に目覚めず、歳を取ることもなくなる。 | |
ベイル | ん……ああ、感謝する。 |
GM/ アルバ | 「後はコイツを檻にでも入れて、然るべき場所に提出するだけだ。 ……お疲れだったな、報酬を渡そう」 |
ベイル | ……そういえばマスター、疑問なんだが。 |
GM/ アルバ | 「ん、なんだい?」 |
ベイル | 名前は付けないのか?(一同笑) |
GM/ アルバ | 「な、名前? ……このトカゲちゃんにか?」(笑) |
ベイル | ああ。暫く飼うんだからな。 |
GM/ アルバ | 「その発想はなかったわ……」(一同笑) |
エルナ | さっき鍋にするとか言ってませんでしたっけ……(一同笑) |
ベイル | うむ……暫く共に過ごすのだ、リザードメイジでは少々味気ない。 ちゃんと名前をつけてから、鍋にしよう(一同爆笑) |
GM/ アルバ | 「鍋にする予定は初耳なんだが!?(一同爆笑) えー……よし、じゃあ今日からお前の名前はハッサンだ。 トサカのあたりが、こう」(一同笑) |
ベイル | なんだ、随分センスのない名前だな。 俺ならこうつける……メイジももんじゃ、と(一同笑) |
GM/ アルバ | 「メイジももんじゃ!?」 |
ベイル | フラントとエルナは何か無いのか? |
エルナ | え、ええ――? えーっと……は、花子ちゃん……?(一同笑) |
フラント | ジャイアントリザードだから……ジャイアン(一同笑) |
ベイル | ふむ……どれも甲乙付けがたいな。 |
GM/ アルバ | 「ならこうしよう。 『ジャイアンももんじゃ花子』……だ」(一同笑) |
ベイル | ふむ、そうするか。 今日からお前はジャイアンももんじゃ花子だ。(一同笑) |
GM/ アルバ | 「略してジャも子だな」(一同爆笑) |
フラント | 平和的に決まったけど、一番平和じゃないの本人だろうなコレ……(一同笑) |
GM/ ジャも子 | ぐうぐう ねむっている(一同笑) |
ベイル | 紐と木の板でネームプレートをつけてやろう。(一同笑) |
GM/ アルバ | 「こうして見るとだんだん可愛く見えてくるから不思議だな」 |
ベイル | うむ、名前というのはやはり重要だな。 |
GM/ アルバ | 「ああ」 |
エルナ | どうしようついていけない……。 |
GM/ アルバ | 「あ、今ちょっとビクッてした」(一同笑) |
フラント | ……なあ本当に鍋にすんのコイツ?(一同笑) |
ベイル | うむ……もしフランがコイツの鍋を食いたがるなら…… ……全力で戦うしかないな……。 |
エルナ | え、ええ――……? |
GM | じゃあ、そんな感じの話をしているところに村長がドアを開けて入ってきます。 |
ベイル | ん? |
GM/ 村長 | 「やっほーワシじゃよー、そろそろ戻って来…… なんかおる――!?」なんかおるー……んかおるー……おるー……(残響音) ……といったところでオチがついたので今回はお開き! 1.5話終了しますお疲れ様でした!(一同爆笑) |
一同 | お、お疲れ様でした!(爆笑) |
報酬リザルト 経験値 ★x0=0 G 達成報酬=800x3 拾得物 魔力を帯びた鉄塊、ジャも子 名誉点 ☆x2=11 合計19 | |
エルナ | ……とうとうメイは終了まで起きてこなかったね……(笑) |
ベイル | ああ、とうとうな……(笑) |