第一.七五話
ソード・ワールド2.0 終憶のロストメモリー
序章
水面に映ゆる虚ろを仰ぎ
第一.七五話
GM | ……じゃあ五十音順でアースベイル、成長報告を。 |
ベイル | ああ。アースベイル、精神力が一点上昇した。 更にアルケミストの技能を上げ、レベルが2になったぞ。 賦術はバークメイルを習得した。 |
GM | バークメイルか……前衛を打たれ強くできるわけだ。 |
ベイル | それと、ウォーリーダー技能も上昇。冒険者レベルが3になったぞ。 戦闘特技はスローイングIを覚えた。 ……まだ精密射撃を持ってないからすぐ使おうとすると酷いことになるがな! 習得する鼓咆は怒涛の攻陣II・旋風……とにかく命中を上げていくぞ……! |
GM | なるほど……必須能力の底上げか。 このへん取っとけば選択の幅が広がるからねー。 |
ベイル | 報告は以上だ。通信を終わる。 |
フラント | どっからの通信だったの今の!? |
GM | ではエルナ、続き報告を。 |
エルナ | は、はい……えっと、知力が上がりました、調子いいです…… それとコンジャラーを一個上げて、ソーサラー・コンジャラーが2、セージが1です。 ……まだレベル2のままなので、早くレベル3になりたい……い、以上です。 |
GM | ふむ、正統派ウィザードだな。 ではフラント、次だ。 |
フラント | オッケー。えーっとどこ上げたんだっけ……そうだ、生命が成長。技能は変化なし。 ついで怪力の腕輪とウェポンホルダーを買ってバスタードソードを装備したぜ! |
GM | お、色々買ったな! |
エルナ | バッソだ…… |
TIPS:バッソ グラは最大ダメージがある分あつかいやすいし | |
GM | バスタードソードか……あれ1Hと2Hの使い分けができるんだよな。 |
エルナ | あれは楽しい…… |
フラント | 今ん所は基本1Hだな。背中のウェポンホルダーもあるし持ち変えやすいぜ。 |
GM | OK、では新PC、メカミ! 初となるが、ここで軽くキャラクターの紹介と行ってくれ! |
エルナ | ……(笑) |
GM | (何か言う前から笑いが出てるもの) |
PC5 | えーっと、じゃあここからPC演じ始めればいいわけだな? |
GM | そうそう、アニメの第一話とかによくある主人公のモノローグ的な感じで…… |
ベイル | 俺、山田真九郎! 普通の高校生!(一同笑) |
エルナ | 普通でもないし高校生でもない!(爆笑) |
GM | そもそも今は山田でもないし欺瞞しかねえじゃんよ!!(爆笑) |
メカミ | ……アタシの名前はメカミ・オガミ。見ての通りのシスターよン。 いえ、見ての通りって言ったらオカマかしら……ウフ?(一同爆笑) 信仰している神様はリルズ…… こうして旅をしている理由だけど、このザルツ地方でもリルズ様の敬虔な信者は少ないのよねェ。 だから信仰を広めつつ、プリーストとしての経験を積むためもあって旅してるってワケ。 とは言えまだパーティも居ない独り身、心細いのは確かね。 どこかに頼りになる男性とかいないかしらァ……チラッチラッ(一同笑) |
ベイル | ………………フラント、お呼びだぞ(一同爆笑) |
エルナ | だ、だめです(笑) |
フラント | いや駄目でしょ、ここはお前でしょ(一同笑) |
ベイル | お、俺は頼りにはならんから安心しろ!(一同笑) |
フラント | いやいやメッチャ頼りになるからお前(一同笑) |
ベイル | いやいやいや前衛のフラントの方が余程(一同笑) |
フラント | いやいやいやいや…… |
メカミ | ンもう、アンタたちねぇ、人を馬鹿にしてんの!? チューしちゃうわよ!?(一同爆笑) |
TIPS:リルズ神 大破局時代に神格を得た比較的若い神。 | |
エルナ | でも目的が修行と布教……ほこら建てるロールができますね! |
GM | 今やっても特に意味はありませんが三日かければ可能ですよ! |
エルナ | …………ていうか後々必要になる日が来る気がするんだよなぁ……(一同笑) |
GM | ……ザルツ地方を出る気なら魔法の消費MPが+2されますよ!(目を逸らしながら) |
ベイル | それまでに浄化の聖印を手に入れるしかないな……。 |
TIPS:ほこら 神聖魔法は自分の力ではなく、飽くまでも『神の力を借りる』ことで起こせる奇跡です。
そして、その『神の力』は、人々の信仰によって確定するため、信仰の安定していない小神などは、地域によって力の強さが不安定になります。 | |
GM | えー……ではこれで全員ですね(一同笑) |
エルナ | 一人死んでる以外は……(笑) |
GM | はいメイはまたもやお休みです! 円環の理に導かれてな! そろそろ引き伸ばしも限界だよ! ……さ、さて、では始めましょう。 |
◆ラインファート村 花の紋章亭◆ | |
GM | ええと、メカミ以外の三人は、前回リザードメイジを捕まえて帰ってきたところだったね。 依頼を達成し、それから一日が経過するよ。 経過日数は四日目、時刻は朝となる。 |
ベイル | ああ、それなら夜の間にやっておきたい事があった。 |
GM | お、何かあるならどうぞ。 |
ベイル | ポーションボールが欲しいんだよなぁ…… |
GM | なるほど、では冒険者の店自体が小規模な萬屋を兼ねているので、夜遅くでもそこなら購入できるだろう。 まずは知名度10のポーションボールという存在を知っていたかどうかの見識判定に入るが! |
ベイル | でぇい!(ころころ)……よし13ッ! というわけでポーションボールを……20個貰おう(一同笑) |
GM | OK、ではこの花の紋章亭のマスター・アルバが、君の頼みを聞いて、倉庫の奥底からボールを引っ張りだしてきたよ。 |
ベイル | これで400G……無論ボールだけでは機能しないのは承知済みだ! 続いて同じ分だけのヒールポーションをくれ! |
GM | まぁポーションなら一箇所の冒険者の店だけでも充分な数があるだろう……特に何の判定もいらず購入は完了するよ! |
TIPS:ポーションボール これに予めポーション類を詰めておくことで、投擲攻撃扱いで投げ当てた相手に効果を発揮できる消耗品。詳しくはイグニスブレイズを参照。 | |
エルナ | こ、これを中に入れて使うんですか?(興味ありげに) |
ベイル | ああ、そうだ。 |
エルナ | へえー……。 |
フラント | ポーション20個って結構高くねえかそれ……? |
ベイル | まぁ2000Gだな……。 ともかくポーションボールを10個、すぐ使えるように準備した状態にしておこう。 他は袋に入れておく。 |
GM | OK……あ、そういえばメカミの合流タイミングについてはこちらからは言及しないから、好きなタイミングで合流できるよ。 |
メカミ | そうねェ……夜よりは朝に合流した方がそれっぽいし、もうこの宿に着いてはいるけど、個室で早めに眠っているかしら。 |
GM | ふむ、ではお肌のハリとツヤを気にするがゆえか、メカミは現在ここの二階でぐっすりというわけだ……(一同笑) では、他三人が買い物していると、アルバが不意に話しかけてくる。 |
フラント | お? |
GM/アルバ | 「そういえば……ついさっき、見慣れない冒険者がウチに着いてな。 一人旅ゆえ仲間を探していると言ってたが……ひょっとしたらお前らとも組むことになるかも知れねぇな」 |
ベイル | ふむ…… |
エルナ | 新しい仲間……ですか? |
フラント | まぁ、味方が増えるのは心強いけどな。 |
GM/アルバ | 「ああ。 実際、お前らみたいにバランス整ってるパーティって滅多にいねえんだぜ? 偶発的に組まれるも場合も多いし、前衛や後衛に偏ったパーティはザラにいる」 |
エルナ | ええ……こ、こわい。 |
GM/アルバ | 「まあ、得てしてそういう奴らはすぐに居なくなっちまうんだけどな。 お前らはそうならんように気をつけろよ?」 |
エルナ | う……が、頑張ります。 |
フラント | わざわざそうなるつもりは毛頭無いさ。 |
GM/アルバ | 「…………しかし……さっき着いた旅人、一体前衛なのか後衛なのか…… 何だったんだ……?」(一同笑) |
ベイル | ……ん、んん? |
GM/アルバ | 「まさかこの俺が外見から全く判別がつかないとはな……」 |
フラント | そんな稀有な外見してんのか!?(一同笑) |
GM/アルバ | 「まあ……朝にでも会うかもしれんしな。見ればわかる」 |
フラント | ……心強いって言ったの取り消していいかな!?(一同笑) |
GM/アルバ | 「いや見た感じスゲェ心強いのは確かなんだよ! ホント見ればわかるから!」(一同笑) |
フラント | お、おうそうか、それならいいけど(一同笑) |
ベイル | なんか嫌な予感しかしないんだが……!? |
◆翌朝◆ | |
メカミ | ではテーブルについて朝食をとってます。 |
ベイル | 二階から降りてきてそれを見てウッてなります(一同笑) な、なんか凄いのがいる……!? |
エルナ | おはようございます……。 |
フラント | おはよォー……って、どうした? |
ベイル | いや……アレなんだが…… |
フラント | えっなんだあれ(一同笑) |
メカミ | (無言でアピール) |
ベイル | まさか昨日言われた旅人とは……アレではないと……思いたいが…… |
フラント | さすがにアレでは無いだろ……装備は冒険者っぽくはあるけど…… |
ベイル | と、ともかくアルバ、今日の分の朝食を頼む。 ……それと、あそこに……えーと……異様な風貌の……(男とも女とも言えずに固まる)……方が、いるのだが……(一同笑) その、まさかとは思うが―― |
GM/アルバ | 「いや……まさかだ」(一同笑) |
ベイル | そ、そうか……。ま、まあ確かに頼もしそうではあるな。 |
エルナ | とても強そうですけど……。 あ、私メカミが食べてる朝食が美味しそうだったので同じものを頼むわ(一同笑) |
メカミ | じゃあそのあたりで会話に入るわ。なんだか騒がしいけど、どうかしたのかしら? |
GM/アルバ | 「どうかも何も、お前さんのことだよ、メカミ」 |
メカミ | ウフッ、だと思った。アタシってこの通り、目立つから |
エルナ | あ、えと、お、おはようございます。 |
ベイル | ……うむ。 |
メカミ | それで……なァに? アタシに何かご用? |
フラント | いや、別に用があるわけでは…… |
メカミ | アラ、でももしかしてアナタ達、アタシと同じ冒険者だったりするんじゃない? |
ベイル | むっ……(言葉に詰まりつつ)ま、まあ、そうd |
メカミ | なァんちゃって! 昨日ぜーんぶこのアルバちゃんから聞いたのよン。 |
フラント | (半笑いでしみじみと)……濃い(一同笑) |
エルナ | 濃いなあー……(笑) |
メカミ | 一応アタシは見ての通りプリーストよォ? |
フラント | 見ての……通……り……?(一同笑) |
ベイル | ……確かに、リルズの聖印を掲げてはいるが。 |
TIPS:聖印 基本的に自由人、ともすればならず者扱いされがちな冒険者達の中において、神官は大抵の共同体において一般市民よりも上の立場にあります。 | |
メカミ | でしょォ? だけどアタシもこの通りの一人旅……ちょっと心細かったりもするの。アナタ達……パーティに空きとかあったりするかしら? |
エルナ | ……そういえば、うちってちょうどプリーストがいないんですよね。 |
メカミ | アラ奇遇ゥ〜! ちょうどいいわァ〜! ねェ、できたらアタシも旅の仲間に加えてくれないかしらァ? 一人で心細かったの〜! |
ベイル | む、し、しかし……プリーストか。後衛がこれ以上増えるのも大変だが……。 |
メカミ | それなら大丈夫よォ。アタシ、グラップラーでもあるものォ。 ほら見てよこの筋肉ッ!(一同笑) |
フラント | なん……だァ〜……?(一同笑) |
GM/アルバ | 「それは……俺も初めて聞いたが……」 |
メカミ | アラ、言ってなかったかしら? ンもぅ、う・っ・か・り☆(一同笑) |
ベイル | い……いかんッ……! どう冷静に考えたとしても……奴は…… 現状このパーティの穴を埋める存在ッ……!(一同笑) |
フラント | え、えっ、どうすんだコレ(一同笑) |
エルナ | ……? どうって、とっても頼りになりそうじゃないですか……? |
ベイル | うむ……ここで断るのは、こちらにとって多大な損失かもしれん……! |
フラント | エ、エルナ、お前……ああいうのがイイのか……?(一同笑) |
エルナ | えっ、何が……? |
フラント | いや……な、何でもねえ…… |
メカミ | 何よアンタたち、そォやってコソコソ話してェ。 アタシも仲間に入れなさいよォ(一同笑) |
ベイル | ……うむ。プリーストならば人格には問題ないだろう。 よし……良ければ、神官殿。同行して頂けるとこちらも助かる。 |
メカミ | ンフッ、こちらこそヨロシク。メカミ・オガミよン。アナタ達は? |
ベイル | アースベイル……だ。ベイルでいい。 |
エルナ | エルナです。よ、よろしくおねがいします。 |
フラント | 俺はフラント……まぁ、なんだ、よろしく。 |
ベイル | それと一応、もう一人いるんだ、が……(一同笑) |
GM/アルバ | 「ああ、それだ。メイの事なんだが…… なんでも急な用事だとかで、今朝早くに出てったぞ」 |
ベイル | 何? ……用事? |
エルナ | えっ……何があったんでしょう? |
GM/アルバ | 「言わねえんなら深くは踏み込む事でもねえし、放っておいたんだが……」 |
TIPS:メイは出かけた? ……ことにしました。許可はとってませんけど、ちょっとくらいの無茶ぶりは許してくださいネ☆ | |
ベイル | ……金の匂いでも嗅ぎつけたんだろうか。 まあ居ないものは仕方あるまい。折角メカミも仲間になったんだ、何か活きの良い……依頼は無いか?(一同笑) |
GM/アルバ | 「依頼? 依頼か、そうだなァ――」 ならばランダム依頼表を振ってもらおうか! ……まだ制限が解除されていないので1d6だ! |
ベイル | なら新規参入のメカミに任せよう。 |
メカミ | (ころころ)……4ね。 |
GM/アルバ | では、暫し考え込んでいたアルバは、ややあって店奥の掲示板から一枚の依頼表を持ってくる。 |
ベイル | む、あるのか? |
GM/アルバ | 「ある……っちゃあ、ある!」 そう言って、彼が君たちの眼前に提示したのは、白紙の依頼表だ。 当惑する一同を後目に、彼はその依頼表に、自分の名前と依頼文を書き始めた。 「今から俺が依頼する。……まぁ依頼は依頼だ、問題ねえだろ?」 |
ベイル | ん……そうだな。それで構わん。 |
GM/アルバ | 「うし、じゃあ依頼はコレだ。 さっき朝メシ作ってて気付いたんだがよ、ウチで使ってる『フラウベリー』って果物の在庫がもう無くってな。コイツを、まぁ有れば有るだけ採ってきて貰いたい」 ……フラウベリーに関しては、知名度10の見識判定を行ってくれたまえ。 |
ベイル | (ころころ)……よし、10は行ったな。 |
エルナ | (ころころ)……よし12! |
GM | OKOK、では10以上が出た人は解るぞ。 |
フラウベリー フェンディルの花の魔法に影響を受けた変種のレッドベリーだ。 | |
エルナ | あっ……それ知ってます、食べたことあります。 |
GM/アルバ | 「おお、外の人が知ってるとは珍しいな。 ここの外だとだいぶ高価なはずなんだが……」 |
エルナ | あっ、え、えっと、その…… |
フラント | まぁまぁ、細かいコトはいいだろって。 つまりはそいつを探しに行きゃいーんだな? |
メカミ | そうよォ、踏み込まないの。女の子にはヒミツがあるモノなんだからァ。 |
GM/アルバ | 「おっ、おう……なんか絶妙な説得力を持ってるな、お前の言葉は……。 ……まァ、知ってるんだったら見りゃわかるだろ。 だが生ってる所はチと特殊でな。北の『遺跡と花の丘』知ってるか?」 |
メカミ | あら、それだったら当然アタシ知ってるわよ。 |
GM/アルバ | 「……っと、そうか。 リルズの神官様にこの周辺の地理を問うのは愚問だったかな…… ともかく、その丘にある遺跡の中に生ってるんだよ」 |
TIPS:リルズの神官様に〜 リルズ神のベースとなった恋人たち、リルクとリルニカはここ、フェンディル王国で産まれました。 | |
ベイル | 遺跡の中か。 |
エルナ | へぇえ……。 |
GM/アルバ | 「あぁ、ちょっと待ってろ。お前らの地図に印をつけてやる。 ……ここの遺跡の内部に、光が差し込む場所がある。そこで上等なフラウベリーが採れるんだ。 ただし、その特性上、野生動物なども入り込んでいる可能性があり、危険が大きい。村人が気軽に採りに行ける場所でもねえのさ」 |
ベイル | 成程な……。ちなみに期限は? |
GM/アルバ | 「期限か、特に決めてねぇが……便宜的に一週間としよう」 |
ベイル | 了解だ。 ……ふむ、皆の準備が出来ているなら、早速今からでも出発しようと思うが。 |
フラント | おう、オッケー。 |
エルナ | そうですね……。……うん、前回の準備で足りそうなんだよね。 |
ベイル | ……っと、ああそうだ。目的地までの所要時間は解るか? |
GM | はいはい、時間はランダム依頼なのでD66ですよ。 |
ベイル | (ころころ)……1,3だな。 |
GM | では村の門を出てから5km、徒歩で1時間程度の距離です。 |
エルナ | まぁ遺跡と花の丘だし、近いよね……。 |
ベイル | うむ。細かい経路はメカミが詳しそうだな。早速で悪いが、案内役を頼みたい。 |
メカミ | ウフ、もちろんよォ。 |
エルナ | よ、よろしくお願いします! |
出発。 | |
◆フィールド◆ | |
ベイル | よし、では行こう。これらは手荷物の少ない俺が持っておくから―― |
フラント | 少ない……? |
エルナ | ……少ない……?(一同笑) |
ベイル | そ、そろそろ手荷物が少ないとは到底言えなくなってきたが! 戦闘中に手が空きやすい俺が持っておこう。(一同笑) |
GM | よし、では遺跡と花の丘だが……敬虔なリルズ信者のメカミにとってここはホームグラウンドと言ってもいい。 北向きの針に地図に印もある、スカウト技能等が無くても迷うことはないだろう。 では一度ランダムエンカウントがあるけど、目標値8で危機感知……まぁ、成功だね。エンカウント回避だ。 君たちは悠々と一時間の旅路をゆく。 ここには年中花の咲き乱れる魔法がかけられており、半ば自然に埋没した遺跡群も相俟ってまさに風光明媚の地だ。 |
ベイル | ほう、これはなかなか……凄いな。 |
フラント | へえー……これずっと咲いてんのか。 |
エルナ | き、綺麗……。 |
メカミ | こんなに花がいっぱいだと、お花の冠でも作りたい気分ね。 ねぇエルナちゃん?(一同笑) |
エルナ | ええ……でも、さすがにお仕事中ですから……。 |
メカミ | そうね。また今度、お休みの日にでも来ましょ(一同笑) |
エルナ | ……あの、なんか案外高速で仲良くなってるんですけど(一同笑) |
GM | さて、そんな花と遺跡に囲まれた中で、今度はランダムイベントだ。D66をお願いします! |
メカミ | じゃあ今先頭を歩いているし…… (ころころ)……1,2ね。 |
GM | 1,2だと特に何も起こらないかな。 守りの剣もない、村の外とは思えないほど平穏な道のりが続く。この視界だけを切り取って見るならば、まるでこの世の楽園とでも言えようか。 ……やがて君たちは目的地と思しき遺跡に辿り着く。白い石壁は崩れ去り、とうに砦としての役割を果たすことは無くなっているが、深奥へと繋がる下り階段は、無事なままぽっかりと口を開けている。 |
ベイル | メカミの種族は……人間か。ならば明かりが必要だな、ちょっと待ってろ。 そう言ってランタンに火をつける。 |
GM | OK、君は新品の火縄壷を使い、ランタンに点火した。 シャッターから漏れ出す光が、暗闇だった場所を明るく照らす。 |
フラント | おォー、すげえそれっぽい。やっぱ松明とは違うなぁ!(一同笑) |
ベイル | うむ、だが松明を馬鹿にするなよ。あれは……落ちても消えないんだ(一同笑) |
メカミ | 遺跡内部の通路はどれくらい広そうなの? |
GM | 通路はここにいる皆が横一列に並べる程度には広い。余裕のある構造をしており、そこまで窮屈な印象は受けない。 |
私感ですが、魔法文明時代の遺跡は美的で広く、魔動機文明時代の遺跡は機能的で狭いイメージがあります。 | |
ベイル | それじゃあ、慎重に進んでいこう。 |
エルナ | はい……。ランタンがあるなら、ライトは必要ありませんね。 |
GM | では君たちは――元の名前は知る由もないが、仮称として『フラウベリーの遺跡』に足を踏み入れた。 |
◆フラウベリーのある遺跡内部◆ | |
ランダムダンジョンシステム Ver.1 ・基本的に『部屋ひとつ』や『通路一つ』などの『1マップ』単位で進行。 | |
GM | 最初に眼前に広がったのは、がらんとした広間だ。そこから左右に一つずつ道が伸びている。 |
フラント | よし、右に行こう(一同笑) |
メカミ | ちょ、ちょっと待ちなさいよアナタ!? 少しくらい考えたって…… |
フラント | や、考えた結果。 |
メカミ | アタシたちの意見も待ちなさいよォ〜〜! もォ〜〜〜〜やっだァ〜〜〜〜!(一同爆笑) |
フラント | な、何だよその反応!? 右に行くと良さそうなオーラが出てたんだよ!(一同笑) |
メカミ | オーラって、どう……えっ何よ、この子そういうの見えるの? |
フラント | いや俺は見えるわけじゃないんだけど、ベイルからなんか右に行きたそうなオーラが出てたんだよ!(一同笑) |
メカミ | そうなのベイルちゃん!? |
ベイル | い、いや……そんな事は無いんだが…… |
メカミ | ちょっとんもォ〜〜〜〜困ったちゃんねェ〜〜〜〜チューしちゃうわよ!?(一同爆笑) もう……アルバちゃんが言ってたわよね、フラウベリーの生えてるところは外から光が差し込んでるって…… だから、まずは入口から風の流れを探って、それがあるならそっちの方向に行くのが―― |
フラント | あー…… |
エルナ | おー…… |
メカミ | な、何これ!? アタシ普通の事言ってるはずなのにすンごい不安なんだけど!?(一同爆笑) |
GM | と、とりあえず判定するなら……そういや風の方向を見るって何判定すればいいんだ!?(笑) とりあえずスカウト技能を用いた探索判定としよう。 で、これランダム生成ダンジョンなので目標値は今出します……(ころころ) ……1ゾロかい! すぐわかりますね目標値5です! ……はい平目組も全員成功ォ! どうやら風は右側の通路に向けてのみ流れているようです。 |
メカミ | あら、調べてみたら本当に右だったわね。 |
フラント | ほらやっぱ右じゃねーか! |
メカミ | ごめんね〜フラントちゃん、お詫びにチューしてあげるわ |
フラント | やめて?(一同笑) |
GM | これ得意げにしてたら途端に真顔になるやつだ(一同笑) |
エルナ | やばいなぁ……(笑) |
ベイル | ふむ……しかしフラントの直感はなかなか頼りになりそうだな。よし、右に行こう。 |
GM | OK、では右の部屋へ。代表者によるD66で……5,5か。ふむ…… 新たな部屋に足を踏み入れた君たちの前に、大きな影が横たわっているのに気付くだろう。 それは部屋を さあ魔物知識判定を行いたまえ! |
エルナ | (ころころ)……12! |
GM | なら解りますね! そこにいたのは一頭のエレファントです! |
エルナ | ……え? |
TIPS:エレファント MLv.6、2部位モンスター。 | |
GM | ですが……どうやらこのエレファント、傷を負って動けないようですね。 横を抜けていくこともできます。 |
エルナ | あら……え、えっと、この子……怪我してるみたいです……。 |
フラント | ……こいつ、元々凶暴な動物なのか? |
エルナ | えっと……気性はすごい穏やかで、人を襲うことはあまりありませんよ。 |
フラント | んー、そのままってのも可哀想だよな。 |
メカミ | え、じゃあ……治してあげましょうか? |
ベイル | ふむ。すまないが頼めるか? |
メカミ | いくわよ。キュア・ウーンズ! ……行使判定は成功、回復量は7ね。 |
GM | (後半を警戒してMP節約するか経験値にするかって選択肢もあるのに迷いなくこれか……お人好し集団だなぁこのPT……) 10まで減っていた胴体HPが17まで回復。危険は脱したようだが、動けるほどになるにはあと少し足りないようだ。 |
メカミ | ならもう一回使うわよォ。……6ゾロ! 11点回復ね! |
GM | うむ、エレファントは君の魔法で充分な元気を取り戻し、歩けるようになったようだ。 しかしまだ多少の警戒心があるようで、君たちの様子を見ている。 (松明持ってたらもっと怖がってたんだけど……武器も出してないし、襲いかかる要素はないな) |
エルナ | じり……じり……(一同笑) |
ベイル | まあ……このまま横を抜けていきたいところだが。 |
GM | うむ。エレファントの警戒に対して何かしてもいいし、何もしなければ横を抜けていける。 道は部屋から北側に伸びている。 |
メカミ | ……そうねぇ、サニティでもかけておこうかしら。 (ころころ)……行使判定は成功よ。 |
GM | OK、平静を取り戻したエレファントは、君たちに敵意がない事を悟ったようです。 動けるようになった足でその場を退き――巨体に隠れていた何らかのアイテムを、長い鼻を器用に使って君たちに差し出しました。 |
ベイル | ふむ、象の恩返しとでも言うべきか……。 |
メカミ | よく見るとカワイイわね……チューしちゃおうかしら(一同笑) |
GM/ぞう | パオッ!?(一同笑) |
フラント | アイツただのキス魔なんじゃねえか……!? |
GM | えーと、肝心のアイテムは……(ころころ)……この表か。 じゃあ君たちの方で2D6振ってくれ。 今回ダンジョン構造からイベント、アイテムまで全部自作のランダム表で決めてるから! |
フラント | なるほど……(ころころ)……5だぜ! |
GM | 5か……え、5? ……じ、じゃあ、とても大きく美しく宝飾的な価値のある……象牙が一本! |
エルナ | 仲間の形見じゃないのコレ!?(一同笑) |
フラント | それ貰っていいのか!?(笑) |
メカミ | で、でも……この子がくれたんだし……受け取らないのもねぇ……? |
ベイル | ああ、ここで断るというのも礼儀を欠く……有難く貰っておこう。 |
GM/ぞう | パオパオ(一同笑) |
フラント | やばい……何考えてるかさっぱりわかんねえ……!(一同笑) |
エルナ | ここにグラランがいればなぁ……(笑) |
ベイル | うむ……とりあえず、気をつけて群れに戻れよ……と最後に声をかけておこう。 |
GM/ぞう | パッパオ、パオーン! |
ベイル | あれ俺達の言葉わかってるのか?(一同笑) |
TIPS:ランダムイベント『傷ついた動物』 平均レベルからしたら強力な『動物』カテゴリの敵が出現。友好的とは限りません。 | |
GM | (……なんかランダム表に任せたら謎のハートフルイベントになりましたね…… まあいいや、新規のメカミもこれで結構馴染めたし) ……北側に延びた通路は、途中で左へと曲がっているよ。ランダムイベントは……1,2か、何もなし。 |
メカミ | 平和な遺跡ねぇ……まぁいいわ、じゃあ一本道みたいだし、進んじゃいましょう。 |
GM | OKOK……(ころころ)……チッ、では何事もなく先に進めました。 |
エルナ | い、今なんか……?(笑) |
GM | ふふふ……では進行時のランダムイベントを今一度……ってまた1,2かい! 何もないです!(一同笑) |
フラント | 平和だ――!(一同笑) |
ベイル | おい野生動物が多々入り込んでるんじゃなかったのか!?(一同笑) |
メカミ | いたじゃない象が!(一同笑) |
GM | え、えーと、ではその先だが、そのまま西方向に直進するルートの他に、北に伸びる道もある。 |
エルナ | ……また風を探る探索判定かな? |
ベイル | まあ、どうせもう片方も探ってみるんだろうが……。 |
メカミ | ウフ、冒険者の性よね。 |
ベイル | ああ。とりあえず北側に行ってみよう。 |
GM | ……ふむ、OK。 今は……明かりを持ってるベイルを戦闘に、バックアタック警戒にフラントが最後尾か。 じゃあ危機感知判定! 目標値9でお願いします! ただし今回、成功者は一人、失敗者を救済できる! |
エルナ | ほあっ!? ……い、一応成功! |
GM | お、エルナとメカミが成功してそれぞれ二人助けられますね! じゃあ失敗したフラントとベイルは、このT字路の真ん中で落とし穴に落ちかけます(一同笑) |
ベイル | 何ッ!? ……っと、助かった。と、ずれかけたフードを押さえながら。 |
フラント | うおっ、とっと! あ、危ねえ……! |
エルナ | 大丈夫……? |
フラント | ……お、俺やっぱスカウトの才能ないのかなぁ……?(一同笑) |
ベイル | 何、そう落ち込むな。明日がある!(一同笑) ……ところで、中を覗くとどうなってる? |
GM | 約10mの縦穴ですね。刺などはありません。 |
TIPS:落下ダメージ 落下ダメージは落下距離(m)x3の物理ダメージ。そこから受身判定の達成値だけ引けます。 | |
ベイル | ……30ダメージか……。 |
エルナ | し、死ぬなぁー……平目二人が成功したけど本当に危なかったコレ……。 |
ベイル | 気をつけていこう……本当に気をつけていこう……(一同笑) |
GM | では改めて北へ向かうなら、D66で……3,1か。じゃあ内容も……ふむ。 では先頭を歩いているベイルの足に、朽ちた瓦礫の影で何かがこつんと触れるよ。 |
ベイル | む、何だ? 確認してからランタンを向ける。 |
GM | 一体いかなる理由があってそこにあるのかは不明だが、チェインメイルだ。 昔ここに来た別の冒険者のものかもしれないし、そうじゃないかもしれない。 |
フラント | ……こ、ここで装備していくかい? |
ベイル | そうか、今着てるスプリントアーマーより高性能なのか……。 ……まぁ、とりあえず貰っておこう。多分ここで誰かが死んだんだろうな。 |
エルナ | うっ……。 |
フラント | それは……なんか装備するのも縁起悪い気がしてくるなァ……。 |
ベイル | 俺達は遺志を継がねばならん……(一同笑) |
GM | (遺志も何も1%も事情知らないだろ) ……まぁとりあえずそんな事をやっているところで、ちょっと誰か2D6を二度振っておくれ。 |
フラント | (ころころ)……7,6だな。 |
GM | ではその小部屋の北側に伸びた通路の暗闇から、シュルシュル、カチカチと音が聞こえる。 |
エルナ | ひっ!? |
フラント | 何だ!? |
GM | 君たちがその暗闇に目を向けると、ランタンの明かりに照らされる中、いずれも大きな二体の蛇と一体の蠍の姿が顕になります。 |
ベイル | (ころころ)……アナコンダと……(ころころ)……何だあれは!? |
GM | 50点どうぞ!(笑) |
エルナ | (ころころ)ブラックスコーピオンです! |
◆戦闘開始◆ | |
TIPS:アナコンダ MLv.3の動物。部位数は1。 TIPS:ブラックスコーピオン 同じくMLv.3の動物。部位数は1。 | |
PC先制。彼我の距離は15m。敵同士の距離は5m。 | |
フラント | 先制は取ったぜ! 厄介そうなサソリを先になんとかするか……。 |
ベイル | 俺から動こう。まずは鼓咆『神速の構え』で全員の移動力を+5m! ……命中も回避も脅威では無さそうだな。 後は敵から6mの位置に立って様子見だ。 |
フラント | ならスコーピオンに全力攻撃! (ころころ)……って外したぁ!? |
GM | その器用の腕輪をブチ壊す気はありません?(一同笑) |
フラント | 高いし他にないし以降ずっと命中下がるわ!(笑) |
GM | では君が先陣を切って突っ込むも、黒い蠍は予想外に素早く、君の剣の切っ先は甲殻を掠めるのみに終わった。 |
メカミ | 初手にフィールドプロテクションでも撃っとけばよかったわね。 まぁいいわ。スコーピオンに接敵して魔力撃! (ころころ)……あっ躱された!?(一同笑) ……だが追加攻撃があるッ! (ころころ)……よしヒット! 魔力4で威力11ね! |
GM | なら2点減産して9点のダメージ。 本能的に初撃を躱した蠍の不安定な姿勢に、二発目の拳が突き刺さる! |
エルナ | えっと……乱戦から10mの位置に通常移動、そのまま待機。 |
GM | ではエネミーターン! まずはブラックスコーピオンが……(ころころ)フラントに攻撃! 尻尾の毒針が、剣を全力で振りぬいた直後の君を襲う! |
フラント | 回避は……(ころころ)成功! |
GM | ふむ、君は咄嗟に上体を逸らし、毒針は胸の真上を掻き裂くように通過する。 アナコンダの対象選択……(ころころ)なんか見た感じ弱そうだったのでエルナに向かっていきます! |
フラント | あ、やばい……っ! |
エルナ | ひぃ!? |
ベイル | 当然、その途中で移動を妨害し乱戦形成! お前の相手はこっちだ! |
GM | いいだろう、君が眼前に踊り出るや、アナコンダは刹那の躊躇もなく狙いを切り替えた! 命中力12の通常攻撃だ! |
ベイル | 12か……回避はせん! ライフで受ける!(一同笑) |
GM | その度胸や良し! 後ろにエルナもいるからな! ではアナコンダの長く靭やかな身体がベイルに絡みつき、締め上げる! 物理威力6! |
ベイル | 効かん!(一同笑) |
GM | あれェー!? じ、じゃあ鎧の強度も手伝ってか、君の抵抗する力と大蛇が締めつける力は拮抗している! |
エルナ | 強い!? |
GM | (ころころ)……ちなみにベイルにもう一体行くよ!(笑) 空腹ゆえ獲物を一体でも多く取られまいとする競争心が働いたのかもしれないが、いずれ知る由もない! |
ベイル | やはり回避はせず……1点抜けたか。 |
GM | 固ッてえ……この専業後衛支援職、固ッてえ……! ターンエンド! |
ベイル | 先に動かさせて貰う! 鼓咆『怒涛の攻陣II・旋風』を発動! 全員の命中力+1! さらに自身に緑Aカードでバーク・メイルを使用……防護点+2だ(一同笑) |
GM | まだ固くなんの!? |
〜冒頭の回想〜
| |
ベイル | あとは皆に任せよう(2mくらいあるヘビx2に巻きつかれながら) |
メカミ | 魔力撃! 命中13でヒット……ダメージ15! |
GM | ぼ、防護点がなければ即死だった……残り2……! |
メカミ | そして第二撃……ってまた外した!? ダイス振るわねえー!? |
GM | じ、充分高確率で当たるはずなんだけどなぁ……外す目2と3だけなのに……。 |
フラント | の、残り2かー…… このラウンド中に後ろの救援に行きたかったんだけど、まぁ普通に殴るか! せっかくだから全力攻撃! |
GM | はいもう当たったので1ゾロ振らなきゃ何が出ても死グワーッ! メカミの光る魔力の拳を受けてふらついた大蠍の巨体を、君は背後から渾身の力で両断した! |
ベイル | さて、では残るはこっちだな(ぐるぐる巻きにされながら) |
エルナ | ま、魔法撃ちますか……!? なんか普通に耐え切れる気がするけど……。 |
ベイル | 正直、アナコンダ二匹が絡みついている以上、俺には自動命中するとは言え、他にタゲが向く事もう無いんだよな……。 …………今だ! やれーッ!(一同笑) |
エルナ | じゃあ一応エネルギーボルトを撃ちます! ……行使は成功! ダメージは弱点込みで10点! |
GM | 凝縮されたマナの矢がアナコンダの鱗を裂き、鮮血が宙に散った! しかし浅いとは言えぬ傷を負ってなお、蛇はベイルに絡みつくのをやめない! |
ベイル | 敵のターン……だな。さあ来い! |
GM | いけっ、アナコンダ! しめつける&しめつける! |
ベイル | 1点! もう一匹は弾いたッ! 残りHP25!(一同笑) |
GM | 固えよ!? 壁してタゲ集めてバフかけて仁王立ちってガチパラディンかアンタは!? た、ターンエンド! |
TIPS:ガチパラディン その姿、まるでブレスガード装備フル積み心頭滅却からのにおうだちで仲間の分までかがやくいきをノーダメで耐えるパラディンの如し | |
フラント | 盾装備解除! 両手でバスタードソード持ってアナコンダAに全力攻撃! ……命中14でヒット! 威力17だ! |
GM | 君が振るった真新しいバスタードソードの白刃が鮮やかな朱に染まる! 防護点引いて被ダメージは13、残りHPは6だ。 |
フラント | そしてベイルも血しぶきでだんだん赤く染まっていく!(一同笑) |
ベイル | まあ拭えもしないだろうし返り血で酷いことになってるな!(一同笑) |
メカミ | よし、じゃあ魔力撃で殴る! ……命中! 威力13点! ガッシ、ボカ!(一同笑) |
GM | うむ、沈むな…… ベイルを締め付け身動きの取れない蛇を、君はしこたま殴りつけた! 拳を受けた一匹の拘束が解け、ぐたりと弛緩して地面に伸びる。 |
ベイル | の、脳震盪だ……。 |
フラント | 絵面やばいでしょコレ……(笑) |
GM | 他は待機か……ではエネミーターン! 懲りずにしめつける! ……お、今回ダイス目でかいぞ! これなら…… |
ベイル | 2点! |
GM | アッハイターンエンドです遥かに良いです |
エルナ | や、やっちゃってください! |
ベイル | ああ、後は殲滅するだけだ。殺せ。 |
GM | (こいつウシも窒息死させる2mのヘビに絡みつかれてるんだよな……?) |
フラント | じゃあ同じく全力攻撃! 当然ヒット……ダメージはさっきと同じだから13だな。 |
GM | では残りHP16だね。 |
メカミ | 続いて魔力撃で命中15、ヒット! 威力11で7ダメージね! さらに追加攻撃、命中15でヒット! ダメージ……(一回転)……(二回転)……26! |
GM | ワ、ワーッ!? |
フラント | オーバーキルすぎる!? |
メカミ | ふんすっ! |
GM | い……いいだろう! かいしんの いちげき!! 君が渾身の力を込めて振りぬいた拳は、アナコンダが絡みついていたベイルごと吹き飛ばし、壁に叩きつけた!(一同笑) |
エルナ | あ、ああーっ!?(笑) |
フラント | ベイルがーっ!?(笑) |
メカミ | あっ、ご、ごめんなさァい! つい力が入っちゃったわァ〜!(笑) |
ベイル | ごほっ……い、いや、問題ない。ちょうどヘビの身体がクッションになったようだ。 |
メカミ | 本当ごめんなさいね……ほらアタシってオカマだから……(一同爆笑) |
フラント | それは間違いなく関係ねえよ!(爆笑) |
ベイル | 貴様! 変な言い訳を使うんじゃあないッ!(笑) |
メカミ | とりあえずベイルにキュア・ウーンズを使っておこうかしら? |
ベイル | 問題ないと言っただろう、マナは取っておけ。……と言ってヒーリングポーションを取り出し、バキャッと瓶を開ける。 |
GM | そうやって開けんのかそれ……? |
エルナ | この奥にもっと強い敵が居ないとも限りませんし……。 |
ベイル | よし、3点回復。 |
戦闘終了 剥ぎ取り結果:毒針(赤B)、上質の革x2(赤A) | |
ベイル | ……あ、ちょっと気になるんだけど。 |
GM | おっと何かな? |
ベイル | 俺さっき演出で壁まで吹っ飛ばされたけどランタン無事なの?(一同笑) |
GM | アッ……えーと、転倒してないので大丈夫でもいいけど、望むならどうぞ!(一同笑) |
ベイル | 望……ま……なァい! 全力で守った(一同笑) 念のため油を追加投入して先に進もう。 |
GM | では次の部屋はD66で……6,5か。行き止まりの小部屋だね。 だが中央に小さな宝箱のようなものが見える。 |
エルナ | 宝箱? フラウベリーは……反対方向でしたかね。 |
ベイル | かも知れんな。いやにこれ見よがしだが……。 |
メカミ | 落とし穴もあったし、気をつけた方がいいかもしれないわねぇ。 |
ベイル | 石を投げ当ててみよう。ストーンを投擲。 |
GM | OK、価値0のストーンを放り投げると、軽快な音を立てて跳ね返って地面に落ちた。 |
ベイル | 魔物が化けてはいないようだな。 |
メカミ | でもまた落とし穴がある可能性もあるわ。棒か何かがあればいいんだけど……。 |
GM | 10フィートの棒こと罠感知の棒は150Gにて販売しております! 村で!(一同笑) |
ベイル | いや待て。10フィートの棒は無いが、俺にはこれがある…… イフリートの髯が!(一同笑) |
GM | そういうアイテムじゃねえからそれ!! まぁ10フィートの長さは無いだろうから範囲調整には使えるのか……? |
TIPS:10フィートの棒 D&Dに登場する伝説のアイテム。輸入された当時、日本のプレイヤーはGM含めて誰もその使い道に気付かなかったという。 | |
エルナ | で、でも本来この手の判定ってスカウト技能でやるべきな気も……。 |
GM | まぁ本当に罠仕掛けてあるところをノースキル&専用アイテムでもない棒で突っつくようなマネしたら容赦なく即時発動させますけどね? ともかく今回は大丈夫です。どこをどれだけコンコンやっても何も起きませんのでご心配なく! |
フラント | 本当に大丈夫そうだな。じゃあ宝箱を開く前に罠がないか調べよう。 探索判定で……(ころころ)っと、本当に何の罠も仕掛けられてなさそうだな。 開けるぜ! |
GM | 君は宝箱の蓋に手をかけた……その中には……2D6! |
フラント | (ころころ)9だな。 |
GM | 9か……何か禍々しい雰囲気の球体が出てきたが……君たちはまだこれが何かわからない。 セージ+知力により、見識判定『同様のもの』を行ってくれたまえ。 |
ベイル | 同様のもの……? 見識判定ではないと言うことか。 |
フラント | お、6ゾロ。 |
GM | おや、6ゾロが出ましたか。 ならば、セージとしての技能は持たない君だが、偶然にも知っていた。噂に聞いたことがあったか、もしくは見たことがあったのか。 その球体の色、形状、種々の特徴……全てが君に一つの蛮族の名を想起させる。バジリスク、石化の邪眼。 |
エルナ | ヒョエ!? |
ベイル | 何……だと……? |
GM | まぁそんなこんなで石化の邪眼(売値3200G)です。 さっきのは魔物知識判定ですね。 |
フラント | なんでこんなモンがこんな所にあるんだよ!? |
GM | なんであるのかは今の君たちにはわからない。 誰かが討伐時の戦利品を保存していたのだろうか。 |
ベイル | ふむ……だがこれはかなり高値で取引されるはずだ。 そして金・赤・黒のSランクカードにもなる(一同笑) ……もう力も失っているとは思うが、なるべく目を合わせるなよ。 |
メカミ | そうね、布か何かで包んでおきましょ……。 |
フラント | ……でも行き止まりって事は、どっかで道間違えたって事か。 |
ベイル | そうだな。まずは戻って、さっきのT字路の西側に向かうか。 |
エルナ | また落ちないようにしないとですね……。 |
GM | では一旦戻って、行ってない方の部屋だね。問題なく移動可能だ。 聞いた特徴と一致する、上から光の差し込む庭園めいた場所へと辿り着く。 |
ベイル | どうやら……ここだな。 |
エルナ | ええ、着きましたね。 |
フラント | じゃ、早速持ってくか。 |
メカミ | そうね、袋に詰められるだけ詰めちゃいましょう。 |
GM | はい、ではここで入手できるフラウベリーの量ですが…… 植物限定の採取ということでレンジャー技能が必要としよう。 2d6+レンジャー+知力による探索を行ってくれ。 まぁ、全員失敗でもない限り達成値に依頼の成否は関係しないからね。 |
フラント | げっ、知力か……器用じゃダメ? |
GM | ダメッスね! |
エルナ | あ、セージ技能でサポートできたりは……? |
GM | や、もうフラウベリーに関する見識は充分なレベルで成功してるッスよ。 残念ながら今以上には上がらない。 |
メカミ | じゃあ今までお花畑での花冠作りで培ってきたなんかでなんかできない?(一同笑) |
GM | 培えるほど何やってんだよお前は!?(一同笑) |
エルナ | くっ、これは神星なら女子力でどうにかなってたかも知れない……(一同笑) |
GM | まぁあっちのシステムのゆるさなら【感知補正値+自然知識or女子力】でいけたと思うけど! ともかくそこまで重要な判定じゃないので気軽に振ってくだせえ! |
結果……8,8,7,8。皆ほぼ同じくらい採れました。 | |
GM | では、外の相場で1550G分に相当する充分な量が採取できた。 採り尽くさない程度だが、まぁこんなものだろう。 |
ベイル | うむ、これだけあれば充分だろうな。後はこれを持って帰るだけだ。 |
エルナ | 行きはよいよい帰りは怖い……ですかね。 |
メカミ | ここまでは平和だったもの、何とかなるわよ〜。 |
ベイル | どこかで盛大にフラグが立つ音がしたが、まぁ大丈夫だろう(一同笑) |
GM | あ、穴に落ちかけてヘビとサソリに襲われたのお前ら的には平和カウントなんだ……。 まぁいいや、とりあえず落とし穴ももう開いてるし、帰還するなら問題はありませんよ。 入口付近にあと一つ行ってない道がありますが。 |
ベイル | まぁ……行くだろ(笑) |
エルナ | 冒険者ですしね。 |
GM | OK、では君たちは警戒しながら遺跡を戻り、好奇心から残った部屋に向かう。 そこは今までに比べて随分と広い部屋だ。 カンテラの明かりも些か心許なく感じる。 |
ベイル | む……随分と開けたところに出たな。どれ…… |
GM | 暗視を持つベイルは、他者にとっても暗闇の向こうをも通し見ることができる。 ……さて、ここでエンカウント判定だ。危険度12で危険感知同様の判定を行ってくれ。失敗したら敵出現だ。 |
フラント | 12か、高いな……。 |
ベイル | お、6ゾロ! |
GM | 何ィ!? や、やるじゃない……本当に平和だったな、この遺跡……(一同笑) ではランダムイベントの判定……2,5か。 ベイルにだけは、何か大きな金属の棒のようなものが転がっているのが見える。それ以上は接近しなければわからない。 |
ベイル | では部屋の中を探索するフリをして近付く。 まぁ部屋の中央に立って、ランタンの明かりを周囲に向けるか。 |
GM | ランタンの赤く揺らめく炎の光に照らされて、部屋の隅にきらりと反射光を返すものが皆にも確認できた。 |
フラント | お、今何か光ったぞ。 |
ベイル | 本当か? |
エルナ | 何でしょう……? |
GM | 接近するならわかります。モールですね。メイスの一種です。 ですがちょっと変わった所があるようで……D66を。 |
フラント | それもランダムで決定するのか。2,6だな。 |
GM | ではよく観察してみたところ、そのモールは魔法武器化処理を施されています。 魔法のモール+1ですね。 |
エルナ | アッ強い!? |
TIPS:モール Bランクのメイス。 | |
ベイル | 持てるは持てる……のだが、うーむ……使いこなせる気はしないな。 売ってしまうのが妥当か。 じゃあ、モールを担いで歩き出すので木こりのテーマでも流しておいてくれ(一同笑) ……ってよく考えるとこれ、大量のフラウベリー入り袋とランタンと両手持ちメイス持ってんの俺? |
エルナ | な、何か持ちますよ……!? |
ベイル | う、うむ。さすがに無茶かもしれん。ランタンを頼む。 それとメカミ、フラウベリーを頼めるか? |
メカミ | そうね……ちょっと見てて心苦しくなってきたわ。 |
GM | では、これでこの遺跡は全て探索し終えたね。 まぁ、村にほど近い位置の、未探索でもない遺跡だから、大したものはなかったが……。 |
フラント | 逆にこのモールとかチェインメイルとかなんであったんだろうな……。 |
ベイル | 恐らくだが……魔法のモールとチェインメイルを装備した戦士がバジリスクと戦い、討伐はしたが、帰る前に力尽きたんだろう……(一同笑) |
フラント | え、それはそれで俺ら超縁起悪いものだけ持ち帰ってない?(一同笑) |
メカミ | ……お、お祈りでもしておきましょうか?(一同笑) |
GM | 全部仮定なのに……(一同笑) |
ベイル | まぁいい、戻ろう。 |
ちなみにGM設定としては、『とある盗賊グループが一時的にここに身を潜めていた時期があって、冒険者に追い立てられた時にアイテム重量超過で重いアイテムが捨てられた』でした。 | |
◆フィールド◆ | |
GM | では、君たちは遺跡の外に出た。 それほど広い遺跡ではなかったし、特に時間のかかる判定もしていなかったので、時刻は昼を過ぎたあたりだ。 特に周りに異常はなく、平穏な花畑のような色彩豊かな草原が眼前に広がる。 遺跡の暗闇に慣れた目が、強い光の刺激に眩んだ。 |
エルナ | うう……ちょっと目が痛いです。 |
ベイル | なに、すぐに慣れる。戦利品を持ってさっさと帰ろう。 ……もしかしたら、メイも帰ってきているかも知れんしな(一同笑) |
フラント | あ……ああ!(笑) |
エルナ | ……そ、そうですね!(笑) |
ベイル | 俺もうこのセリフ言うのも辛くなってきたよ!!(一同笑) |
GM | では草原のランダムイベントを一度……ふむ。 君たちが遺跡を出て歩き始めたところで、向こうから歩いてくる数人の集団が見えた。 見たところ、どうやら同業者のようだ。 |
エルナ | おや……冒険者さん? |
GM | この丘には豊富な遺跡群がある。 恐らく彼らも、そのうち一つに用があるのだろう。 特に君たちが何か仕掛けたりしなければ、軽く会釈をしてすれ違う……が、その中の一人が、君たちに近付く。 どうやら彼は神官らしい。首からライフォスの聖印を下げている。 |
ベイル | む……どうした、なにか用か? |
GM/神官 | 「いえ、用というほどではございません」 そういうと、彼は優しげな目をして自らの聖印に触れ、祈りの言葉を短く唱えた。 特別支援用神聖魔法『ホーリーヴェイル』を拡大行使。 柔らかな光が君たちを包む。何らかの加護が与えられたようだ。 HPを全回復し、次の戦闘時のみあらゆるダメージ-1! |
エルナ | 強い!? うちのパーティに来ないかな!?(一同笑) |
ベイル | やめなさい神官いるだろもう! |
GM/神官 | 「ノープロブレム」 片手を上げて微笑み、彼は先で待っていた仲間と合流して去っていった。 |
メカミ | ……イケメンだったわね。 |
エルナ | GMの手による熱いライフォス神官推し……?(一同笑) |
ベイル | これは……『辻ヒーラー』って奴だな……(一同笑) |
GM | いかにもその通り…… この世界においてもたまに見る酔狂者、『辻プリ』だ!(一同笑) |
TIPS:ランダムイベント『辻プリースト』 古今東西のネトゲに存在するライフスタイル。辻斬りのように風のように現れては見知らぬ人を回復して去っていく回復職。『去る前にお礼を言われたら負け』というローカルルールがある。 | |
GM | さて、そんなこんなで君たちは帰路についているわけだけど…… 傾きつつある陽光を身に浴びながら、崩れかけた白亜の壁と、色とりどりの花が咲き乱れる丘を歩いている、その途中。 |
ベイル | む? |
GM | 君たちはふと、『花』でも『遺跡』でもないものを、視界の端に認めるだろう。 |
エルナ | ? ……何でしょう? |
GM | それを確認するために視線を向けると……刹那、吹き下ろす風が、赤い花びらを舞い上げた。 君たちは、その花びらの中で、先程の影が、丘に座った一人の少女であると気付く。 長く艶やかな黒髪。どこか虚ろな、しかし深く透き通った、翡翠のような瞳。 微風に身体を揺らし、手に持った一輪の花を見つめながら、 彼女はどこまでも自然に、その風景に埋没していた。 君達に気付いているのかどうかは分からないが、興味を示してはいないようだ。 |
エルナ | ……き、きれいな人……だなあ。 |
メカミ | 年齢は何歳くらい? |
GM | 16、7ってところかな。 |
メカミ | ふぅん……こんな村の外に、あの子一人かしら? 他に人影は? |
GM | 見渡してみたところ、他に人らしき影はない。 |
メカミ | 奇妙ではあるわね……ちょっと声をかけてくるわ。 |
ベイル | ならばわざわざ一人で行くこともあるまい。ついていこう。 |
エルナ | そうですね……。じゃあ、全員で固まっていく感じで。 |
GM | うむ。接近しても、手に持った花から視線を逸らさないままだ。 さすがに気付いてはいるだろうが。 |
メカミ | ちょっと、そこのアナタ? |
GM/少女 | 「……なあに?」 |
メカミ | こんなところに一人で……何してるの? 危ないわよ? |
GM/少女 | 「私は……ここで、川が流れるのを見てる」 ……無論、君にはわかることだが、川など見る限りどこにも存在しない。 |
ベイル | ん……? |
メカミ | 川……って、どこにあるの? |
GM/少女 | 「どこにでもあって、どこにもない。向こうから来て、向こうに消えて…… 散った花びらたちを、乗せていってくれるの」 |
エルナ | ……頭の上に?マークを浮かべてるよ(一同笑) |
GM/少女 | 当惑も 「こんにちは……私はディアナ。ところで、いいの?」 そう言って、彼女はやっと、表情の薄い顔を君たちに向けた。 |
ベイル | いいの……とは? |
メカミ | 何がかしら? |
GM/ディアナ | 「武器を構えなくて……蛮族が、来るのに」 |
フラント | ……え? |
ベイル | 何だと? |
メカミ | ……そう、教えてくれてありがと。来るなら仕方ないわね、準備しましょ。 |
ベイル | お、おい…… |
メカミ | この子の言葉は信じられるわ。オンナの勘を信じなさい! |
GM | (お、そういう反応で来るか) ……うむ、メカミは判定無しでその反応をしても問題ない。 |
エルナ | え、えっと……ミスティックの方、なんですか? |
GM/ディアナ | 問いかけられた彼女は、物言わずにこりと微笑みを返す。 |
エルナ | んんー、肯定と受け取るかなぁ……。 |
ベイル | ……騙されたとしても別段デメリットはない。騙すメリットもな。 担いでいたモールを一旦地面に置こう。 |
エルナ | 『戦闘準備』っつって持ってた武器置くのも珍しいなぁ……(一同笑) |
ベイル | とりあえず周囲を警戒するが……何か見えるか? |
GM | 警戒しながら辺りを見渡しても、蛮族の影は見えません。 |
メカミ | ……ディアナちゃん、どっちから来るかは判るの? |
GM | そう問うならば、彼女はまた顔を上げて、一点を指差します。 やっぱり何も見えませんけど。 |
メカミ | うーん、望遠鏡か何かを持っておくべきだったかしら。 |
エルナ | あー、そういえば買おうと思ってて忘れてたんでした……。 |
GM | ともかく……君たちが本当に警戒を続けるのなら、実際に、その方向から蛮族が現れる。 |
エルナ | え……ええっ!? |
ベイル | 蛮族だと!? まさか本当に……! 規模は? |
GM | 二足歩行のが二体、空とんでるのが一体の少数です。 |
エルナ | あれは……(ころころ)ボガードと、ディープグレムリン? |
メカミ | あのグレムリン、どう見ても素早いモモンガだけど……いやそれはこの際放っておこう(一同笑) |
エルナ | 大丈夫、初期作成じゃない。当てられる!(一同笑) |
GM | あ、ディアナの言葉を信じて準備してたし、開戦距離は好きな所からでいいッスよ。先制判定は振ってもらうけど! |
ベイル | ……スパークの射程が30mか。 だと1ターン目を接近させてやり過ごす手は難しいな。 |
GM | (ぶっちゃけこのイベントって二話序盤の予定だったのを無理矢理伸ばして一話分にしてるから、完全なるザコなんだけどね……) |
ベイル | いや待て……俺に一つ提案がある! |
メカミ | 承太郎ッ! 君の意見を聞こうッ! |
ベイル | 唯一の脅威であるディープグレムリンの範囲魔法、アイツ魔法制御ないから味方巻き込むぞ(一同笑) なのでフラントとメカミがそれぞれボガードに接近し可能な限り速やかに排除! 俺はディープグレムリンと乱戦に入る! |
GM | アイツ戦士じゃなくて軍師だよね? なんで前衛にザコの方任せて自分は最前線に突っ込んでるの?(一同笑) |
◆戦闘開始◆ | |
TIPS:ボガード MLv.3の蛮族。最も基本的な魔物の一種。 TIPS:ディープグレムリン MLv.4の蛮族。人間の子供程度の大きさをした妖魔で、グレムリンの上位種。 | |
ボガードx2 ディープグレムリン(かけら入り)x1 | |
ベイル | よし、先制は取った! 鼓咆『神速の構え』を発動、移動距離+6m! そして『パラライズミスト』緑Aカードをボガードに使用! 回避-2! 『ディフェンススタンス』、精神抵抗力を宣言! ディープグレムリンに接敵して乱戦形成! |
GM | ディープグレムリンはキィキィと甲高い声を立てて君を挑発しているようだ。 |
フラント | 突っ込むぜ! ボガードAに全力攻撃! 命中13でヒットだ! ……ダメージは防護点3引いて12か。 |
GM | 残り9まで持ってかれたね。 急激に接近され斬り裂かれたボガードは、汎用蛮族語で短く悪態を吐いて距離を取る。 |
ベイル | お、俺わかるぞソレ(一同笑) |
フラント | 何て言ってたの今? |
GM/ボガードA | え……まぁ典型的に『ニ、人間メ! 貴様ッ!』みたいな感じで。 |
ベイル | 『ハハハーお前あんなチミッ子にダメージ食らうとかマジないわー』って真顔のまま流暢な汎用蛮族語で言っとく(一同爆笑) |
GM/ボガードA | \!?/って頭上に浮かべて硬直しながらそっちを見るよ(一同爆笑) |
メカミ | じゃあ手筈通りにBに接敵! 魔力撃! 4以下が出なければ当……4が出た!?(一同笑) だが二発目があるゥ! もちろんヒット! |
TIPS:4以下が出なければ当たる そりゃそんなこと口に出したら4出ますよ。 | |
GM | ボガードBは見事に一発目の拳を躱したが、それがフェイントであった事には気付けなかったようだ。 回避のため崩された体勢に本命の拳が突き刺さる! |
メカミ | 威力は13、防護点引いて10のダメージ! 残り11ね。 |
エルナ | うーん……ここは自分にカンマジ(カウンターマジック)ってのもアリかなぁ。 行使判定成功、精神抵抗力を上昇! |
ベイル | うむ。俺は既に精神抵抗力を上げているし、ディープグレムリン程度の打撃力なら怖くない。 『さあディープグレムリン、ここからは俺とお前の軍略対決だ!』(一同笑) |
GM/ Dグレムリン | 『えっ、開戦と同時に一直線にダッシュしてきたけど軍略対決なの!?』(一同笑) |
ベイル | 『フッ、これが俺の必勝の手だ』 |
GM | い……いいだろう、いかに知能が人間並みとは言えど性格は蛮族的、それを挑発と判断する!(一同笑) エネミーターン! スパーク……は自分巻き込むんだよなぁ……いや、よし、コイツが取りそうな行動は決まった。 自分にプロテクションで……! |
フラント | ああー堅実だー! |
GM | 続いてボガードA、フラントに攻撃! ……っと、どうやらヒットしたようだな! 威力10の物理ダメージだ! |
フラント | う、結構痛いな。5点……ホーリーヴェイルの効果で4点抜けた。 |
GM | 連続攻撃! |
フラント | 今度は回避だ! |
GM | ボガードBはメカミに攻撃! |
メカミ | 魔力撃で回避が下がってるけど……問題なく回避よ! |
GM | 全員だね、ターンエンドだ。 |
ベイル | こちらのターン! 鼓咆『怒涛の攻陣II・旋風』発動! 命中+1! 緑Bカードを切って補助動作でパラライズミストをボガードAに使用! |
フラント | よし、全力攻撃! ……ヒットだ! ダメージ15! |
GM | OK、その一撃でボガードAは斬り裂かれて地面に沈む。 |
エルナ | や、やった! |
メカミ | ならば私も魔力撃! オシオキの時間よ(一同笑) 一発目……あっ外した!? 運命変転は……いや、使わないで二発目に行くわ。 二発目……ヒット! |
エルナ | なんかさっきから二発目だけ当たるなぁ……。 |
ベイル | うむ……やはりフェイントなんだな。 |
メカミ | これぞ卓越したグラップラー技能!(一同笑) ダメージ……くっ惜しい! 10点抜けて残り1ね! |
GM/ボガードB | 「キャイン!」(一同笑) |
エルナ | じゃあそいつにエネボを撃ちます! ……あーっファンブった!? |
GM | 50点どうぞッ! |
エルナ | うーん、そのままでいいか……。 |
GM | ではボガードを倒したフラントに対して……ポイズンクラウド! 魔力は14です! |
フラント | くっ……抵抗失敗! |
GM | 君はその場に発生した毒雲を吸い込んでしまったようだ! ディープグレムリンはそれを見て甲高い笑い声を上げる! |
エルナ | ふ、フラント……! |
GM | その一方でボガードは…… 傷だらけの身体を引きずり、這々の体で逃走を試みる! |
ベイル | ああ……そうか、まぁそうなるよな。 |
GM | ではそちらのターンだ。 |
エルナ | フラントにディスペル・マジックを使います……! ……うぐっ足りない……いや、運命変転! 達成値15で上回りました! |
フラント | よっし、サンキュー! |
ベイル | 緑Aカードを消費して主動作でパラライズミスト! ……よし抵抗抜いた、これで貴様は3分間命中-2だ! フラント、こっちだ! |
フラント | よっしゃあ! 全力攻撃……ヒット! ダメージ17ッ! |
GM | 小柄な体躯から繰り出された予想以上の一撃に、ディープグレムリンは大きく身動ぎをした! |
フラント | キキー! キッキー!(一同笑) |
GM | ああッアイツ言葉わかんねえのに!(一同笑) |
メカミ | ……GM、ボガードが逃げようとしてるなら、アタシこのまま乱戦抜けられるかしら? |
GM | 向こうに戦闘意志がもうありませんからね。デメリット無しで出ていいとします。 |
メカミ | じゃあ出てそっち行くよなぁ……お・ま・た・せ(一同笑) |
GM/ Dグレムリン | 『うわ何コイツ!?』と汎用蛮族語で思わず声に出します(一同笑) |
ベイル | ふむ……。メカミ、通訳しよう。「うわオカマキモッ」だそうだ。 |
メカミ | あらあら、カワイイじゃないのォ。チューしちゃいたいくらいよォ。 でも今回は――間・接・キ・ッ・スと言って握り拳に口付けします(一同爆笑) |
フラント | こ、こんな魅力ない殺伐間接キスちょっと初めて見るな……。 |
メカミ | 魔力撃! ……よし、今度は一撃目からヒットね。威力15! |
GM/ Dグレムリン | 「ギャアッ!?」 危険を感じて慌てて宙を舞い、身を翻して逃げようとするが―― |
メカミ | 二発目ェ! |
GM | ――逃げられない! 先程受けた麻痺の霧の痺れは深く、メカミの光る拳が正確にディープグレムリンの姿を捉える! 淡い魔力の尾を引いて、直撃! 小さな身体は激しく地面に叩きつけられ、そのまま動かなくなった! |
フラント | HPが回復したり、どこからともなくディープグレムリンが二体現れることもないか……?(一同笑) |
GM | コマ(素早いモモンガ)を見た感じメッチャそういう効果ありそうだけど無いな(笑) |
エルナ | ……見逃したボガードBは? 村に入っても困るけど……。 |
ベイル | 追いかけて殺そう。蛮族は皆殺しだ(一同笑) |
GM/ボガードB | ええと、移動力14で逃げはじめます。 『うっ、うわあああ! こんな奴らとなんかやりあってられるか! 俺は自分の部屋に戻るぞ!』みたいな事を汎用蛮族語で言いながら(一同笑) |
フラント | …………おっ、こんな所に手頃で投げやすそうな石がー(棒) |
GM | ……あっ、アイツ冒険者の嗜み『ストーンxたくさん』を!?(一同笑) |
フラント | 通常移動で距離10mまで接近、でいやぁーッ!! 命中! 威力6!(一同笑) |
GM | ……はい、慌てて逃げているボガードの後頭部に、石がカンッと当たって、「ウ゛ッ」……と言ったきり、ボガードはパタリと倒れて動かなくなりました(一同爆笑) |
エルナ | アッ……アアーッ!(爆笑) |
フラント | やったぜ(爆笑) |
ベイル | うむ、よくやった。 |
GM | 敵性勢力の消滅を確認! 戦闘に勝利した! 剥ぎ取りが可能です。また君たちが勝利する頃には、ディアナの姿はありません。 |
メカミ | あら……? |
エルナ | ……不思議な人でしたね。 |
剥ぎ取り結果 奇妙な首飾りx1 武器x1 意匠を凝らした武器x1 | |
◆ラインファート村 花の紋章亭◆ | |
ベイル | ……戻ったぞ。 |
GM/アルバ | 「――お、お帰り。どうだい首尾は?」 |
ベイル | この通りだ。 |
メカミ | どさっと戦利品を机の上に出す。 |
GM/アルバ | 「おお、これはまた随分採れたな。……質も良好、充分すぎるほどだ」 |
エルナ | ……あ、あの、フラント。 一応さっき蛮族に遭ったこと、言っておいた方がいいんじゃないかな……。 |
フラント | ああ……そうだな、言っておくか。マスター! |
GM/アルバ | 「ん、何だ?」 |
フラント | さっき、村のメッチャ近くで蛮族と遭ってさぁ。 |
GM/アルバ | 「蛮族に? ……おかしいな、そんな村から近い位置に?」 |
フラント | ああ。俺らも変だと思ったから、一応言っとこうと思って。 |
GM/アルバ | 「そいつは何とも……危ないねえ。 何せここには守りの剣もない……アイツらに言っとくべきかね」 |
ベイル | 自警団か。まあ彼らには声をかけておいた方がいいだろうな。 |
GM/男 | では、そんな話をしていると、後ろから聞いたことのない男の声がするよ。 「……その必要はない、今聞いたよ」 声のした方を見ると、鎧を身につけた若い男が入店してきたところだった。 「最近来た冒険者かい? 話には聞いていたが、顔を合わせるのは初めてだな」 |
ベイル | ああ……お前は? |
GM/エッジ | 「自警団長、エッジ・グランスだ。よろしく」 |
ベイル | ほう? |
フラント | 団長さんか! |
エルナ | あっ、あのお笑いコンビの……いや……(一同笑) |
ベイル | ……冒険者、アースベイルだ。よろしく。 |
メカミ | 同じくメカミ・オガミよ。以後お見知り置きを……。 |
GM/エッジ | 「ああ、よろしく。その聖印は……リルズの神官か」 |
エルナ | あっ動揺しない(一同笑) |
ベイル | なるほど……なかなか強い男のようだ(一同笑) |
フラント | 俺はフラント。で、こっちが…… |
エルナ | え、エルナです……よろしくお願いします。 |
GM/エッジ | 「よろしく。ラインファートへようこそ……と、遅ればせながら言っておくかな。 突然で悪いけど、遭遇した蛮族の種類と数は覚えているかい?」 |
ベイル | ああ。……伝えよう。 |
GM/エッジ | 「ふむ……亜人型と妖魔種の組か。残りは付近の遺跡に潜んでいる……かな」 |
ベイル | 可能性は大いにあるだろうな。恐らく尖兵だろう。 |
GM/エッジ | 「……よし、では今日中にアジトの調査を行う。 滞りなければ明朝、少数精鋭にて掃討作戦に移ろう。 ……差し支えなければ、君たちにも共に来てもらいたいのだが、構わないかな?」 |
フラント | え? お、おう。 |
ベイル | 問題は無いが……正直なところ、あまり役に立つとも思えないぞ。 |
GM/エッジ | 「そうでもないさ。人数確保の他に、君たちの戦いを一度見ておきたいんだ。 扱いとしては店を通した正式な依頼になる」 |
ベイル | ふむ……興味本位か。依頼ならば冒険者として断る理由もないが。 |
GM/エッジ | 「そうとも言うかな? 有事の際にどれくらい頼れるか把握したいってのが本音の所だけど」 |
エルナ | ……み、皆さんがいいなら、私は……。 |
メカミ | 確かに、断る理由はないのよねぇ。 |
GM/エッジ | 「……では、明朝ここで。迎えに来るよ」 |
エルナ | あ、あの……メイさんの事、言っとかなくてもいいんでしょうか……? |
ベイル | む……ああ、そうか。実はもう一人仲間がいるんだ。今は外出中だが……。 |
GM/エッジ | 「あと一人? ……あぁ、そうか。一人、やけに聞いていた情報と違うと思ったら、別人だったんだね」 |
メカミ | ……あ、アタシがそのメイちゃんだと思われてたのね? |
GM/エッジ | 「わかった、準備は五人分しておこう。では……」 そう言って彼はマントを翻して出ていこうとするが、途中でふと気付いたように、フラントに近付く。 「……君は、剣を使うのか。少し見せてもらってもいいかい?」 |
フラント | え……い、いいけど。 |
GM/エッジ | では、フラントの剣を鞘から少し引き抜いて…… 「……君はどうやら、一太刀目を振り抜いた後、返す刀が立ちがちになる癖があるようだ。それをやると刃毀れが早くなる……気にしてみるといいよ」 そう言って微笑み、剣を鞘に収めて返します。 |
フラント | ! ……お、おう、なるほど。 |
GM/エッジ | 「では、今度こそ、また」 それだけ残して去っていきますよ。 |
エルナ | ……さ、さすがの貫禄でしたね……。 |
メカミ | ええ、いい男だったわね(一同笑) |
ベイル | ああ……レベルで言うと少なくとも13以上の可能性がある(一同笑) |
GM/アルバ | では、彼が去って暫しの間を置き、マスター・アルバが思い出したかのように口を開く。 「……っと、そうだった。報酬を計算しなきゃあな。何かついでに売りたいものはあるかい?」 |
ベイル | こいつだ(モールをバァンと机の上に置く) |
GM/アルバ | 「あっそれ売るんだ……」(一同笑) |
報酬リザルト 経験値 ★x0=0 G 達成報酬=1550+10 拾得物 赤Bカード、赤Aカード、チェインメイル 名誉点 ☆x1+剣x4=12 | |