第一話
ソード・ワールド2.0 終憶のロストメモリー
序章
水面に映ゆる虚ろを仰ぎ
第一話(後編)
GM | じゃあセーブしたところから続けるよー。 |
ベイル | ( ‘-’ )ボイボ入ったの? |
GM | ( ‘-’ )ボイボは入ってない。 |
ベイル | 残念だ。 |
GM | 今入ったけどね(なぜか一同爆笑) |
(この謎会話については、GMも録音開始前に何の話をしていたのかわからなくなってしまったので、一切説明することができません) | |
GM | では君たちは、森をしばし進み、ゴブリンシスターと別れたところだ。 |
ベイル | ……皆、このアースベイルから提案がある。 |
メイ | は、はい! |
ベイル | 戻って道具屋に行こう!(一同笑) |
メイ | 賢明な判断ですね!(笑) |
フラント | まあ……そうするかー。 |
GM | OK(笑) では、君達は事前準備の必要性を僅かに見誤っていたことを悟り、冷静になって一度村に戻ることにした。 その時間と手間を惜しんでこのまま では、帰るのであれば一時間が経過する。幸い森も浅く、かつ通った道だ、迷うこともない。 |
◆ラインファート村◆ | |
ベイル | スプリントアーマー、救命草8個を購入……残り50Gか……。 |
フラント | ゲーム開始時の俺よりあるじゃん(一同笑) |
エルナ | 保存食2週間分買っとこう……。 |
ベイル | フッ、保存食とはいいところに気付いてくれたな! 残金ゼロだ!(一同爆笑) |
エルナ | 保存食は非準備品でいいよね……。戦闘中とかには使わないだろうし。 |
フラント | 戦闘中に使うタイミングがあるなら……デュエル飯か(一同笑) |
TIPS:デュエル飯 自分の食事フェイズにのみ発動可能。おもむろに握り飯をドローして食べることで空腹を満たし、思考能力や運命力を高めることができる。 | |
購入処理 ベイルがスプリントアーマー、救命草8個を購入。 | |
ベイル | ……ついでだが、ここで暫し休息を取ることを提案する。 |
エルナ | う……大丈夫でしょうか。 |
ベイル | 大丈夫じゃないかもしれんが、俺達も大丈夫じゃないかもしれん(一同笑) |
フラント | まあ、大丈夫な時は大丈夫だし、ダメな時はダメだよ!(一同笑) |
メイ | はい!(一同笑) |
GM | ……後半二人は雑に生きてるなァ!(一同笑) |
エルナ | じゃあ先に回復魔法で不足分のHPを回復……(ころころ)……アッ |
GM | 50点!(一同笑) |
エルナ | うううーっ……も、もう一回、もう一回……(ころころ)今度は成功! |
GM | じゃあ一回失敗したところから長い体のネコがにょいーんと出てる(一同爆笑) |
TIPS:長い体のネコ ←これ。 | |
エルナ | し、しっぱいしちゃった!(一同笑) |
フラント | まあそういう事もあるって!(笑) |
ベイル | な、何だコレは……何だコレは!?(笑) |
GM | わらわらと子供達が集まってきます(笑) というわけで、昼食ついでに三時間の休息を取り、HP1割とMP半分を回復。 |
TIPS:三時間の休息 三時間の休息を取ることで、PC達はHPを最大値の1割、MPを最大値の半分だけ回復することができる。 | |
エルナ | ……す、進みましょうか。 |
フラント | よし、行くぜ! |
ベイル | 少しゆっくりし過ぎたな。急ごう。 |
◆魔力の森◆ | |
GM | ……うむ、では君達は、地図で示されていた、彼――ジン・ラファーガが来ていたはずの場所まで辿り着いた。 だがそこには、ただただ鬱蒼と森の景色が拡がるばかりで、生きているものの姿は、森の動物達をおいて他にいない。 ただし、見て分かるほど雑多に、痕跡は存在する。確かに果実を摘んでいたらしく、乱雑な足跡が発見できる。 ここに来ていたのは確かなようだ。戦闘の跡は無い。 |
エルナ | こういう時は、追跡……ですかね。 |
ベイル | うむ。GM、この乱れた足跡を追跡できそうか? |
GM | できます。足跡追跡判定をお願いします。目標値は10! |
メイ | (ころころ)……行きました! |
GM | ではメイは、その乱れた足跡がどう続いているのか、概ね理解することができた。終着地点まで辿ることが可能だ。 |
メイ | あっちかも知れません! |
ベイル | うむ、よくやったぞ。 |
エルナ | ……私も、スカウトやレンジャーの技術を学んだほうがいいんでしょうか……。 |
ベイル | まあ、適材適所という言葉もある。 |
フラント | 大丈夫大丈夫、任せとけって。 |
ベイル | いやさっきお前失敗してたよな!?(一同爆笑) |
フラント | でもあっちかも知れなかっただろ!?(笑) |
ベイル | 知れなくねえよ正解こっちだよ!(一同笑) |
GM | さて、では君達が足跡を追跡していった結果、何やらその終点でファンブった……もとい、ズルッとすべったような跡がある。 そしてよく見れば、すべったであろう先の地面には、ぽっかりと穴が開いていた。 |
エルナ | み、見てください、この地面の『1』と『1』みたいな感じ……!(一同爆笑) |
メイ | さっきも……さっきも見たような感じがします……!(一同爆笑) えーと、穴の周りには何か無いんですか? |
GM | そうだねえ。穴の周りにあるものと言えば、草。それから草、草、土、石、木。以上だ!(一同笑) |
ベイル | 穴の中はどうなっている? 暗視で見えないか? |
GM | 見えます。どうやら立地から発見されなかった、未探査の遺跡のようです。 |
ベイル | ……では俺は見えないフリをする。メイ、この奥は見えないか? |
メイ | そうですねー、とても森には見えませんね……遺跡、かも知れません。 |
エルナ | 遺跡……ですか? |
ベイル | ふむ、ここから遺跡に繋がっているのか……。 |
フラント | へえ、抜け穴って奴かな。 |
ベイル | ……高さは? |
GM | パッと見た感じで5mくらいかなー、と。 |
エルナ | お、降りるんですか、これ……? |
メイ | ていうか降りれるんですか? |
ベイル | よし、背負い袋からロープを取り出して周囲の木に固定しよう。結ぶのに判定は? |
GM | 必要ないです。ちゃんと色々と手頃な木もある。居合い斬りでも斬れそうだし、頭突きをすれば虫ポケモンが落ちてきそうだ(一同笑) |
ベイル | そういう奴かよ!? ……まあいい、このロープを伝って降りれば多少はマシだろう。 |
メイ | 追跡、できそうですね。 |
エルナ | (……ぶるぶる) |
フラント | エルナは危なっかしいからなあ……。 |
エルナ | ううっ。 |
ベイル | ……まずは中を確かめねばな。フラント、行けるか? |
フラント | ああ、先に俺が行く。 |
エルナ | き、気をつけてね……! |
◆森の遺跡◆ | |
GM | 君は暗視が無いので、上から差し込む光でうっすらとしかわからないが……そこは個人の部屋にしてはやや広すぎる程度の一室だ。朽ちたベッドの残骸らしきものが目につく。どうやら寝室だったようだ。 他に視界に入るものは、壁を突き破った植物の根と、いくつかの箱の残骸くらいだ。 開きっぱなしのドアがひとつ、閉じたドアがひとつ存在する。周りに動くものの気配は見当たらない。 |
エルナ | だ、大丈夫ー……? |
ベイル | 無事に降りられそうか? |
フラント | 大丈夫大丈夫、問題ないぜ! |
ベイル | ふむ、では続こう。 |
エルナ | ううう……。こういう穴にはトラウマが……(一同笑) |
ベイル | では、降りたところで松明に火をつける。 |
GM | うむ。薄暗かった遺跡の一室が、赤く揺らめく炎の明かりに照らされ、影はより黒く塗りつぶされる。 |
メイ | じゃあ最後に降りましょう。いそいそいそ。 |
GM | 全員揃ったね、では遺跡探索開始だ。 |
メイ | とりあえず……ベッドの下にジェニーが隠れてないか調べてみてもいいですか!?(一同爆笑) |
エルナ | ジェニーって誰!?(爆笑) |
TIPS:ジェニー・メイトリックス 幼女がお好き? 結構! では彼女を見ればますます好きになりますよ! | |
GM | 何か、彼女を生み出したジェネレーターによって初期からインプットされていた記憶なのかもしれない(笑) ともかく、探索なら探索判定をどうぞ! どこ調べても出るものは部屋で固定だけど。 |
メイ | イヤーッ! ……350G相当の銀貨! やった、これで借金返済に一歩近付……げふん。 |
フラント | 俺も銀貨だな。300G。 |
ベイル | 俺は……何だ、これは? |
GM | ふむ、君は箱の中、壊れて使い物にならないガラクタの中から、小さな青い石を見つけた。 これが一体何なのか、知名度13の見識判定に成功すれば君は知っているだろう。 |
エルナ | わー、なんですかそれ、綺麗な石ですね……。 |
ベイル | (ころころ)……ああ、綺麗な石だな!(一同笑) |
GM | ……同一対象に同じ判定を試みる場合、かかる時間が一段階伸びるから、見識判定だと1分間でできるよ!(笑) |
ベイル | 待ってくれ、もう少しで思い出せるかも知れん、何か引っかかってるんだ……!(ころころ)……綺麗な石だ!(一同爆笑) |
先に進むことにしました(棒) | |
TIPS:同一対象に同じ判定を試みる場合〜 判定にかかる時間は【一瞬】→【10秒】→【1分】→【10分】→【1時間】→【6時間】→【1日】→【1週間】の順に伸びていく。 | |
GM | ……では、君達は一部剥落した天井の瓦礫を避けつつ、廊下を渡り、もう一つの部屋へと足を踏み入れた。 そこには、かつて生活空間であったと思しき空間が広がっていた。家具の残骸、古びた棚、割れた食器などが散乱している。 |
エルナ | 民家……だったんでしょうか? |
フラント | でもここ、地下だぞ? 土砂で家ごと埋まったのか? |
GM | 君達はこの遺跡が一体いつ頃の、何のためのものか未だ判っていない。それを判明させるには、遺跡を対象にとって構造解析判定を行いたまえ。 |
メイ | 冒険者たるもの、棚やタンスを真っ先に調べるのはマナーです!(一同笑) |
GM | 探索判定ならどうぞ(笑) |
探索判定の結果 詳細略。出目が結構良く―― 酒の匂いがする種=酒の種x10 ジョッキ一杯の水に入れるとそれを酒に変化させる種。変化する酒は種によって違い、質のいいものは通常よりも高値で取引される。 小瓶に入った香水=魔香水 魔法力を回復させるポーション。けっこう高価。 ラベルの掠れたインク壺=ミスティックインク 書いた文字が見えなくなるインク。単体ではとても役に立たないが、ひらめき眼鏡を装着することで文字が見えるようになる。 ヒーリングポーションx2 ありふれた回復薬……と、以上を入手しました。GM、達成値ごとに色々なものを配置しています。 | |
◆森の遺跡 B2F◆ | |
GM | ……では君達は仄暗い階段を下り、地下二階へと向かう。手すり越しに見えるのは、殊更に広い部屋――おそらくエントランスホールと思しき空間だ。やはり建物自体が地下に埋没していたらしい。 次第に見えてくる、円形の荒れ果てた花壇らしきもの。そして君達は、階段を下り終える頃、視界の端に、ちらりと動くものを認める。 ……さてよく見れば、それは器用に根っこを動かし歩行する、巨大な植物のようだ。それも、二つ。 相手は君達にまだ気付いていない。魔物知識判定を行いたまえ! |
ベイル | (ころころ)……ジャイアントバルーンシードか! |
TIPS:ジャイアントバルーンシード MLv.3、3部位の植物系モンスター。コイツ一体から花と蔦x2の三回攻撃が飛んでくる上、本体である花を攻撃しようとしても蔦がかばってしまうため、速攻でも倒しづらい。 | |
GM | うむ! だが暗視もあって、距離をおいた状態で気付けた。繰り返すが、それは今のところ、君達に気付いていない。 特別に刺激しなければ、敵と認識して襲ってくることはないだろう……ということが、ベイルには解る。 |
ベイル | 反応は中立、知能はなし……なるほど。 |
メイ | ……その火、危ないんじゃないですか? |
ベイル | そうだな、近付くなら火はよくないな……。エルナにライトを使ってもらうか。 |
エルナ | あっ……そ、そうですね! ……やっと役に立てる……!(一同笑) じゃあ自分の杖に対してライト! (ころころ)……発動成功! |
GM | では、松明の火を消して一時的に周囲は完全な暗闇に包まれるが、直後、まばゆい白光が周囲を照らす。 ライトの効果時間は三時間だ。これで視界は明瞭、広い部屋なのも幸いして、ぺたぺたと歩きまわるそれの横を、刺激せずに通り抜けることはたやすいだろう。 ……だが、その球根が高値で取引されることも、冒険者ならば一考に値する事実だ。ベイルはそれを分かっているが……。 |
ベイル | 言わない(一同笑) |
メイ | そうですね、言ったら金の亡者が突っ込むかもしれませんしね!!(一同笑) |
GM | 足跡は更に地下まで続いているようだ。また、土砂に埋まった入口の他には、二つの閉じられた扉がある。 |
ベイル | ふむ……では一部屋くらい見てから地下へ向かうか。右の部屋へ。 |
GM | 右の扉の向こうに広がっているのは――訂正、広がっていなかった。とてつもなく小さな部屋だ。 トイレだった。まあリアル中世の城塞のトイレみたいなのを、魔動機文明時代の技術で水洗式にしたものかな。 |
TIPS:中世城塞のトイレ 中世ヨーロッパでは汚物を窓から捨てていたというのは有名だが、濠のある城などでは、城壁の張り出した部分に高い縦穴が開いており、その真下に濠を通すことで、擬似的な水洗トイレが造られていた。ここで言っているのはソレ。 | |
メイ | トイレ……はあんまり探索したくないなあ……(笑) |
エルナ | うん……。 |
フラント | ああ、まあエルナは無理する事ないだろ。 |
メイ | でも一応やってみよう……(ころころ)10! |
GM | お、10が出たか。なら他の人は振らなくてオッケーです。君はトイレの壁材の一部が周囲と違うことに気付いた。 手の甲で叩くとやけに軽い音が返ってくる。ここだけ中が空洞であり、簡単に破壊できそうだ。 |
ベイル | よし、フラント。盾で殴ってみるといい。 |
フラント | よっしゃ、よっこいしょ! |
GM | 脆い壁は音を立てて崩れ去り、中にはたくさんの宝石が!価値2d6x150!(一同笑) |
メイ | ポルポの隠し財産だコレ!?(一同笑) (ころころ)……1050G!? やったーお金だァー! |
GM | まあ流通ルート、インフラがしっかりした都市部では代替貨幣としてそのまま使用可能だ(笑) |
TIPS:ポルポの隠し財産 ポルポは牢獄に入る前、自分の財産を少しばかり宝石とか金塊に変えてどっかに隠したってウワサなんだ! TIPS:代替貨幣 代用貨幣とも。中央政府によって流通している法定通貨とは違うが、限定的な環境下において、貨幣代わりに使用できるトークンのこと。身近な例だと、カジノコインや商品券、乗車券などがそれにあたる。 | |
メイ | えっと……じゃあ、もうひとつのお部屋に行ってみますか? |
ベイル | ふむ……そうしてみよう。 |
フラント | 結局行くのか? ……まあ、ここトイレだったしな……。 |
GM | では君達はエントランスに出て、もう一つの扉を開ける。――訂正、開かない。鍵がかかっているようだ。 |
ベイル | 鍵、か……フラント、開けられそうか? |
フラント | わからん。目標値は? |
GM | その解錠判定の目標値を明らかにするためには、建物自体の構造解析判定に成功しなければならない。 |
ベイル | 仕方ない、構造解析判定……(ころころ)……成功だ! |
GM | よし、では君はここが魔力の森の研究、そして解析のため、魔動機文明時代に設えられた研究施設であると看破した。 そして解錠の目標値は15だ。 |
フラント | わりと高いぞ!? |
メイ | なあに! お前さんなら できるできる!(一同笑) |
TIPS:お前さんなら できるできる! モンハン4の団長がハンターさんによく言ってくる台詞。 | |
ベイル | うーむ……同じ部屋でノッカー・ボムを行使したらバルーンシードが危険を感じて敵対状態に移るだろうな……。 |
エルナ | アンロックはまだ覚えてないです……。 |
フラント | ……先に地下三階に行くか。 |
TIPS:ノッカー・ボム Lv.2の魔動機術。扉の錠を安全に爆破する。通常の扉なら確実に破壊できるが、魔法がかかった扉に使う場合は達成値の比較が必要。 TIPS:アンロック Lv.3の真語魔法。扉の鍵を開ける。魔法でかけられた鍵を開けるには達成値の比較が必要。ノッカー・ボムと違うところは、開けた後に再び鍵をかけられる所。 | |
エルナ | ううー……ごめんなさい……。 |
メイ | わ、悪いのはエルナちゃんじゃないですよっ! 悪いのはそう、そのバルーンなんたらです……! |
フラント | お前、すぐ謝る癖が抜けないなァ。 |
エルナ | ううっ……(しょんぼり) |
GM | ああそうだ、一応、構造解析により、その部屋が研究室であろうということは把握できた。 そして、君達が今から向かう地下三階は、構造的には倉庫だろう。 |
◆森の遺跡 B3F◆ | |
GM | 君達が更に地下へと進む階段を降りていると、どうやらその先から魔動機の駆動音が響いているのに気付くはずだ。君達はそれに気付いて足を止めてもいい。 一応言っておくと、歩行兵器の足音などとは違い、常に一様な音だ。こちらに近付いてきてたりもしない。 |
ベイル | これは……誰か見に行……いや、俺が先に行ってみよう。 |
GM | では君達はベイルを先頭に十分な警戒をしながら進む。 やがて階段を降り終え、広い部屋に出る。そして緊張に緊張を重ねた一行の眼前を、一人の男が右から左へ風のように駆け抜けていった。 |
エルナ | えっ……! |
GM | 否、正確に言うと駆け抜けたのではない、通り抜けていったのだ。彼は、小さな魔動機の列車に乗って、ループするレールの上をぐるぐると走り続けている。(一同笑) |
エルナ | ……ええェ――!?(笑) |
ベイル | な、なんだ……? |
GM/男 | では君達のアイエッ的なリアクションに、男は反応する。 「あッ、ああッ! 冒険者か!? いやァー助かった! ちょ、ちょっと、蹴り飛ばすかなんかして、俺をこの無限ループから弾き出してくれーッ!」(一同笑) |
エルナ | ふ、フラント、私ああいうの見たことある……昔お父様に魔動機の博覧会に連れてってもらったとき、民間用のおもちゃで……。(笑) |
フラント | あ、ああ……うん……。(笑) |
メイ | あー、なんとかレールってやつですね……。 |
GM/男 | 「アーイエーエエエ!!」(一同笑) |
ベイル | と、とりあえず……助けてやろう……。 |
GM | では男は列車から弾き出され、尻餅をついてからやれやれと立ち上がります。列車はぐるぐると回っているままで。 |
エルナ | な、なんなんでしょう、アレ……。 |
メイ | あの列車、止められないのかなあ……。 |
GM/男 | 「フゥ……助かったぜ。ったく、なんて恐ろしい罠なんだ……思わずうっかり乗ったが最後、あまりの楽しさに抜け出せなくなるとはな……!」(一同笑) |
エルナ | 楽しさで抜けられなかったんですか!?(笑) |
GM/男 | 「いや、なんかそういう呪いだと思うぜ……今となっては何で楽しかったのかまるでわからねえ……!」(一同笑) |
メイ | こ、これは……なんとか劇場とかいう闇魔法かもしれません……! 私、文献で見たことがあります!(一同笑) |
TIPS:なんとか劇場 『ミグミグげきじょう』。幻惑系のグルグルで、これを見た者は劇の内容があまりにも気になりすぎて身動きがとれなくなる。 | |
GM/男 | 「……楽しくて時間の感覚が曖昧だったけど、二日ぐらいずっと乗ってた気がする……」 |
フラント | 乗りすぎじゃねえか!? |
エルナ | だ、大丈夫なんですか……? |
GM/男 | 「ああ、確か古の伝説によれば、別世界の竜の神様みたいなヤツが似たような呪いを受けたというが……ふっ、人間にはヘヴィだったぜ……」 |
TIPS:別世界の竜の神様みたいなヤツ
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エルナ | そ、そのー……ごはん食べますか……?(保存食を差し出しながら) |
GM/男 | 「おお有り難え、呪いで代謝機能は殆ど止まってたみたいだが、それでも緩やかには進んでたんだ」 |
フラント | 本当に呪いだったのか!?(笑) |
GM/男 | 「マジだよ! 逆に何だと思ったんだよ!」 |
フラント | いや……自分の意志かと(一同笑) |
メイ | ところでジンさんは、探してた果物とか見つかったんですか? |
GM/ジン | 「何でお前全部事情知ってんの……!?(一同笑) ……あー、推測するに、ラインファートから依頼を受けての助け舟か」 |
ベイル | そうだ。花の紋章亭のマスターから依頼を受けてな。 |
GM/ジン | 「そっか、アルバのおっさんが……いやァ、マジ有り難えぜ。命の恩は永遠に忘れねえから、あんたらも覚えといてくれよな!」 |
フラント | ああ、俺らも列車で遊んでた事は永遠に忘れないと思うわ(一同爆笑) |
GM/ジン | 「それはできれば忘れて欲しいな!?(一同爆笑) ……そォだ、列車で思い出したけど、鍵がアレにくっついてたんだった。多分上の部屋の鍵じゃねーかなーと思うんだが、一応お前らに預けとくぜ」 |
ベイル | 有難い。受け取ろう。 |
エルナ | この後……ジンさんはどうするんですか? |
GM/ジン | 「ああ、礼もそこそこで済まねえが、俺には一つ、至急にやらなきゃあならねえことがある……」 |
メイ | ほう? |
GM/ジン | 「それはな……」 |
エルナ | なんです……? |
GM/ジン | (謎のキメ顔で)「トイレだ」(一同爆笑) というわけで彼は上階へと足早に向かっていきます。 「ではっ、また会おうッ! できればすぐ会おう! ていうか待っててッ!」(一同笑) |
エルナ | どんびき顔で(一同笑) |
ベイル | まあそう引くな、あれでも救助対象だからな……(笑) とりあえず追って上に向かおう。下手に離れるのはよくない。昔の文献に記されていた、サマルトリア現象というものがあるからな。(一同笑) |
エルナ | サマルト、リ……? |
ベイル | お互いがお互いを探し続けた結果、すれ違いが幾度も発生し続ける現象のことを言う。古代伝承の一節に由来する名だ。(一同笑) |
エルナ | こ、怖いですね、それは……(笑) |
TIPS:サマルトリア現象
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メイ | じゃあ……戻りましょうか。 |
ベイル | そうだな。……ああ、一応倉庫を探索してからだ。 |
フラント | そっか、他に何かあるかもしれないからな。 |
メイ | あのプラレール……エフッ、魔動機は何なんでしょうね。プラレールってなんだろう私わかんない!(一同笑) |
エルナ | 研究所だったんですよね、ここ……当時の職員の娯楽か何かだったんでしょうか……(笑) |
ベイル | これが!?(笑) |
メイ | 何の研究なんでしょうコレ……!?(笑) |
探索結果: 導火線のついた小さな玉=白炎玉x3 火をつけると三分間激しく燃える玉。水中に投げ入れても消えない。 魔晶石(2点) MPを引き出して使うことができる石。再チャージはできず、使い切ると砕ける。 小さな針の入った小箱=北向きの針 常に北を向き続ける、先端が赤く塗られた針。ぶっちゃけ方位磁石。 朱色の杖(1) 鑑定失敗、正体不明。 | |
フラント | これは……先端のねじれた朱色の杖だな(笑) |
ベイル | ああ、先端のねじれた朱色の杖だ(笑) |
メイ | いえ……朱色の、先端のねじれた杖かもしれません(笑) |
GM | 何なんだよお前ら!?(一同笑) いや、知名度目標値と形状からPL知識で大体わかっちゃうんだけどさァ!(笑) |
ベイル | とりあえず、そろそろ上に行ってみよう。不確定名なので適当に名付けたイフリートの髯(仮)を一応装備して(一同爆笑) |
GM | フッ……いいだろう、ローグライクゲーのように君は未鑑定アイテムに自由に名前をつけられる。その杖は今からイフリートの髯(仮)だ(一同爆笑) |
エルナ | ひ、ひどい(爆笑) |
メイ | これはひどい(爆笑) |
GM | 彼にとってはちょっとした『ひらめき』だったのだろう、ひょっとしたら昔、魔動機文明時代に同じひらめきを感じた人がいたかもしれない(一同笑) |
◆森の遺跡 B2F◆ | |
ベイル | ……じゃあトイレの扉をイフリートの髯(仮)でノックしてみよう(一同笑) |
GM/ジン | 「入ってまーす……わかってんだろもう!」(一同笑) |
フラント | いや、入ってんのは俺らもわかってっけどよ(笑) |
GM/ジン | 「いやー、なんか呪縛のせいでほとんど代謝が止まってたはいいが、解けたら解けたで反動で俺の身体が大破局だよ」(一同笑) |
エルナ | なんて冒涜的な表現だろう……(笑) |
ベイル | まあいい、先に部屋を探索している。お前はそこにいろ。 ……動くなよ? 絶対勝手に動くなよ?(一同笑) |
GM/ジン | 「がんばれ!」(一同笑) |
ベイル | ああ、行ってくる。……絶対動くなよ? |
GM/ジン | 「がんばれ!!」(一同爆笑) |
エルナ | べ、ベイルさんって……その……な、なんでもないです。 ……こそっとフラントに耳打ち。い、意外とガラ悪いね、なんか……。(一同笑) |
◆研究室◆ | |
GM | では問題なく、ジンから貰った鍵で研究室の扉は開いた。その中には、荒れた作業台と、研究用の魔動機と思しきもの、そしてぼろぼろの書類が散乱している。一綴りになっていないので読むこともできそうにない。 その奥に、さらに一つ扉が見られる。ベイルは建物の構造解析判定に成功しているので、おそらく資料室であろうと推測できる。 |
ベイル | ふむ……あちらは資料室のようだな。行ってみるか? |
メイ | その前に、この研究室は調べなくていいんですか? 高値で売れる何かがあるかもしれませんし。 |
GM | では研究室を調べるのなら……危機感知判定をお願いします! 目標値は12! |
メイ | 危機ッ!? |
ベイル | なるほど! 6ゾロ出せば容易い! たかが1/36だ! |
メイ | それは容易いのかな!? |
エルナ | (ころころ)……アッ! |
GM | 50点!(笑) どうやら全員失敗らしいな! ……では、研究室を調べ始めた君達は、不意に冷気のような、あるいは熱気のような不快感が一瞬、脊髄神経に走ったのを感じ、足を止める。 |
フラント | 何だッ……!? |
GM | それが熟練者に『殺気』と呼ばれるものだと、君達が気付いたか否かはさて置き――鼓膜の働きが正常であるならば、その静寂の中、獣の低い唸り声が届いたはずだ。 |
エルナ | ひっ!? |
ベイル | むっ……! |
メイ | 獣!? |
GM | よし、君達は反応し、ばっと身構える。 虎ほどの体躯を持つ、大きな漆黒の犬が、飢えに血走った、火炎のような双眸を君達に向けていた! その瞳の威圧感を真正面から受けた君達は、今までに見てきた魔物の類など、これに比べればまだ格下だったと、瞬時に悟ることだろう。 もはや逃げ隠れする時間はない! さあ武器を取り戦いたまえ! |
メイ | そして私は今! 心の中で! SANチェックを行わずに済んだことに心底ホッとしているッ!(一同笑) |
GM | 大丈夫だよこの犬は見ても別に正気度減らない奴だから! 変な角っこから出てくるのとかがヤバい奴!(一同笑) |
TIPS:変な角っこから出てくる犬 ティンダロスの猟犬。 | |
GM | 魔物知識判定は……抜きましたね。かけら強化済のヘルハウンドです! |
エルナ | ア、アイエッ!? |
ベイル | ヘルハウンドだァ!? ……強敵だぞ! |
GM | 先制判定……全員失敗! 敵の先制だ! さあ今私が駒を用意している間に手を考えるのです(一同笑) |
◆戦闘開始◆ | |
TIPS:ヘルハウンド MLv.4の幻獣系モンスター。大きな漆黒の犬。殺意の波動に目覚めたラブラドールレトリバー。 | |
……とは言え、さすがに戦力差がアレだったのでGMも戦闘ギミックを数パターン考えています。どれかに気付いてくれればまあ、希望はあるんじゃないかなー的な。 | |
GM | 先制攻撃! まずは15m接近して正面のフラントに通常攻撃、獲物を認め飛びかかる! (ころころ)……命中! ダメージは……アッ出目2!? |
フラント | 防護点6を引いてノーダメージだ! |
GM | 飛び掛ってきたヘルハウンドの爪牙を、咄嗟に掲げた盾が正確に受け止めた! 振り払われた盾から離れ、漆黒の犬は空中で身体を捻り間合いを取る。 といったところで開戦だ! |
エルナ | ど、ど、どうしましょう……!? |
ベイル | エルナ、バイタリティの詠唱を! その間に俺が動くッ! ……Bカード消費、主動作でパラライズミスト! |
GM | 抵抗を抜けた! 君の手にした深緑のカードが煌き、麻痺の霧がヘルハウンドを包む! 動きが鈍くなったようだ! |
エルナ | フラントにバイタリティ! (ころころ)……発動成功、生命抵抗力+2です! |
フラント | よし! 全力攻撃を宣言! |
ベイル | 俺は早くもできる事が無くなったぞ!(一同笑) |
GM | 冒険者の嗜み『ストーンxたくさん』は……(一同笑) |
ベイル | そうか、石か! 精密無いからフラントに当たるじゃねーか!(一同笑) |
フラント | ……あ、ちょっと待って、その前にアイテム欄の白炎玉を補助動作でベイルの近くに捨てる。 |
GM | む……何を考えているかわからないがいいだろう。渡すのではなく捨てるなら補助動作だ。拾うのには主動作を消費する。 |
フラント | 改めて攻撃! 命中は……(ころころ)……ン |
GM | (ころころ)……回避! 出目が殺意しかない! |
メイ | ターゲットサイト込みでソリッド・バレット! (ころころ)……出目3!?(爆笑) |
GM | (ころころ)……回避! GMダイスが無駄に回る! ……ではこちらのターンですね。乱戦エリアに『炎の吐息』! フラント、生命抵抗を! |
フラント | (ころころ)……抵抗! 半減で6受けて残り20! あちちちっ! |
エルナ | だ、大丈夫!? |
フラント | な、なんとかな! |
GM/ジン | では君達のターンに入るが、そこでジンが入口から登場します! 「待たせたな!」と言ってポーズを取る(一同笑) |
ベイル | ジンか!? 最悪のタイミングで入ってきたな! |
GM/ジン | 「ああ、どーやらそのようだな!」 |
フラント | まあ、大変な事になってるよ!(笑) |
GM/ジン | 「あーうん、見ればわかるよ!」(一同笑) 言いながら、彼は左腕に嵌めた腕輪の宝石を指で弾く。 「――揺蕩う凪は詩のさ揺らぎ、希望を運ぶは緑の風……煌きを示せ、エメラルド! ウインドカッター!」 真空の刃がヘルハウンドを襲い、抵抗されたが半減で3点ダメージ! これでヘルハウンドの注意が左右双方に向くことになる。 |
助け舟そのいち。ここでフラントが攻撃せずに距離を取ろうとすれば、ヘルハウンドは自ら乱戦を抜けてジンに向かおうとします。離脱宣言後に後ろから殴るなり、放置して向かわせるなり。 | |
エルナ | じゃあ、ヘルハウンドに向けてエネボを撃ちます。(ころころ)……よし高い! |
GM | ほう、高いじゃないの……! 抵抗……(ころころ)……あ、同値だ……(一同爆笑) |
メイ | ダイスに殺意が!?(笑) |
フラント | あのGM本性表してきた!(笑) |
GM | 4点貰って残り51! あんまりにもボスです! |
フラント | く、全力攻撃! ……(ころころ)……はい!(一同笑) |
GM | かわしましたね! やっぱバランスキツかったかな!(一同笑) |
フラント | や、やるじゃねーか……!(笑) |
助け舟そのいち沈没。さすがにやりませんでした。 | |
メイ | ううう……ターゲットサイト使うとそろそろMPが……! |
フラント | メイ、机机。机でなんかして。(一同爆笑) |
メイ | 机で!?(爆笑) |
エルナ | 何その無茶振り!?(爆笑) |
フラント | じゃあ次のターン俺に机渡して! これで殴れば面積広い分当たるかも!(一同爆笑) |
メイ | 無理だよォ!(爆笑) ソリッドバレット、当てぬッ!(ころころ)……当たったァ! 威力は10! |
GM | 残り41である! |
TIPS:当てぬっ! EXVSで、ガンダム試作一号機Fbで射撃CS撃った時のコウ・ウラキの台詞。 | |
ベイル | ……主動作で白炎玉を拾おう。これで全員だ。 |
GM | OK、ではそのままフラントに攻撃続行! (ころころ)……命中、打撃点8! |
フラント | 2点抜けたな。 |
GM | ではそちらのターン、ジンは一応命令すれば何かしてくれますよ。なければ勝手に動きます。 |
ベイル | では……その場からウィンドカッターを! 代理で振ろう(ころころ)……抵抗されたが半減で5点! |
フラント | しかしどうしたもんか……やっぱ机で殴るしか(一同笑) |
ベイル | 何なんだよその机への執着!(笑) |
メイ | あ……私、いい案を思いつきましたよ! 前の部屋にジャイアントバルーンシードがいたじゃないですか、誘導してこの犬襲わせたら……! |
ベイル | む、ああ、俺もフラントが乱戦に巻き込まれなければそうしようと思っていたが……。 |
エルナ | ……あいつら炎が苦手だから、うまくヘルハウンドだけを敵と思ってくれればいいけど……でも今ではリスクが高過ぎるよ、最悪挟み撃ちで殺される! |
メイ | ええい、バレットを撃つ機械になるしか――! |
エルナ | いや、ちょっと待って! ええと、今の位置関係がこうだから……白炎玉の照明効果範囲は半径30m……激しい炎が発生すれば、魔法知覚を持つバルーンシードはその範囲にいれば認識する? |
GM | ほう! ……いいでしょう、それを口に出されれば、魔物知識判定に成功していたベイルは可能だと気付きます。 |
ベイル | くっ……だが乱戦内にフラントがいるんだ。博打性が高すぎる……! |
フラント | なに、俺に攻撃が来ないか、来ても避ければいいんだ!(一同笑) |
エルナ | だからそれが博打そのものなんだよ!(一同笑) |
フラント | いや……そうだな、GM、乱戦内でうまく位置取って、もしバルーンシードが来ても先にヘルハウンドに攻撃が来るように、うまくヘルハウンドの裏に回って位置関係維持できる? |
GM | む……乱戦内なので極端に難しいですが、望むなら許可します。 冒険者レベル+器用度で立ち回れます、目標値は……19! |
フラント | (ころころ)……くっ、ダメか! |
GM | では君は適切な位置取りを狙うが、そう上手くはいかず、タイミングを逃して、お互いに乱戦の中で間合いを図って距離を取る。 |
……これ、実はこのタイミングだと成功した方がデメリットが大きくなる可能性もあるという罠でした。 | |
ベイル | ……さてGM、この白炎玉を前方の乱戦内に投げ込んだらどうなる!? |
GM | HP1の構造物として処理、ヘルハウンドの次の攻撃が『炎の吐息』であれば、効果対象は三体までなので自動的に入ります。炎属性の攻撃で着火しますね。 |
ベイル | よし、乱戦内に投げ込もう! |
GM | ではエネミーターン、行動を変える動機は見つからないので予想通りの『炎の吐息』! 生命抵抗を行ってくれ、フラント、そして白炎玉の二人!(一同爆笑) |
ベイル | 俺白炎玉の方振るわ(一同爆笑) ……生命抵抗力0+5で抵抗失敗!(一同爆笑) |
フラント | くっ、俺も抵抗失敗!? |
GM | では7点のダメージ! 白炎玉のHPが-6になるが、効果処理により生死判定はタイミングを逃す!(一同笑) 白炎玉は眩い光を上げて燃え始め、周囲30mを明るい魔法の光が照らす! ヘルハウンドは「うおっまぶしっ」的なリアクションを取るが、数値上のデメリットは無い。 そして二体のジャイアントバルーンシードのうち近い方の一体が、強い炎の気配を感知したようだ! 入口付近にいたジンの真横を通り抜け、通常移動で研究室に突入する。 |
ベイル | よし、こちらのターンだな。ジン、フラントを回復してくれ! |
GM/ジン | 「OK、ウィスパーヒール!」 乱戦内を中心に、魔法誘導を使って敵に当たらないよう発動します。5点回復! |
エルナ | エネボを撃つ機械になります! 半減で3点……残りMPあと二回分だよ! |
フラント | せめて攻撃を……くっ、やっぱ当たらないか! |
メイ | 私はここで弾を装填! |
ベイル | ターンエンドだ! |
GM | ジャイアントバルーンシードが接近してくる! 乱戦から距離4メートル、次のターンには突入するだろう! そしてヘルハウンド、フラントに通常攻撃! 命中……そして1ゾロ!(笑) ノーダメージですね! そんなこんなで君達のターンだ! |
エルナ | エネボを……! |
GM | エルナは幼馴染がたった一人前線で傷ついていくのを後ろで見ながら必死でエネボを撃ち続けるッ!(一同笑) |
エルナ | つ、つらい! つらい光景だ!(一同笑) うううっ、フラントぉ……! |
フラント | ハッ、大丈夫大丈夫、平気平気ィ! HPはまだ残ってるからな、空元気ってわけでもないぜ! |
……しかし、GMダイスの殺意が異様に高く、回避ダイスで9以上を安定して出していきます。 | |
GM | ……ではエネミーターン! フラントに向けて炎の吐息を吹きかける! (ころころ)……たっかい! 半減でも7点! |
フラント | はいそろそろ空元気になってきたァ!(一同笑) |
GM | そして目の前で炎を吐いたヘルハウンドに、ジャイアントバルーンシードは敵意を露わに突撃してくる! 三部位で乱戦に介入! しかし乱戦であるため、知能の無いバルーンシードには個体の区別がついていない! ……さあフラントよ運命の選択だ、1〜6のうち好きな数字を三つ選べ! |
フラント | ……2、3、6! 俺は素数を選ぶぜ!(一同笑) |
ベイル | 素数とは!?(一同笑) |
フラント | ベイル落ち着け、6は素数じゃないぞ(一同笑) |
ベイル | え、なに、え? ん?(一同笑) |
GM | 確率は50%、運命のダイスロール! (ころころ)……1が出ました! ジャイアントバルーンシード、三つの部位全てをもってしてヘルハウンドに攻撃を仕掛けはじめます! |
一同 | おお――!! |
フラント | うん、やっぱ素数じゃない数字はダメだな(一同笑) |
GM | では、これによって勢力の計算が敵味方ではなく三つになります。 そして三つの部位がヘルハウンド一体を受け持つことにもなるので、乱戦からデメリット無しで抜けられますね。 |
エルナ | ……これスッて乱戦抜けて観戦してたら二人でチャカポコ喧嘩して消耗しません? |
ベイル | ポップコーン食べながら遠巻きに観ることになるな……(笑) |
エルナ | 漁夫の利作戦ですね……消耗した方を殴って殺す……。うう、冒険者として覚えるべきことを身をもって教えられている感じが……(一同笑) |
メイ | と、とりあえずフラントは回復して貰ったほうがよさそうですね……! |
フラント | ああ、一旦離脱して様子を見よう。乱戦を離脱、少し離れてヒーリングポーションを使う。(ころころ)……(笑) |
GM | ヒューッ出目3!(一同笑) |
フラント | さ、三点回復……まあこんなモンか。 |
ベイル | 大丈夫だったか? |
フラント | このポーションあんまおいしくないな……!(一同笑) |
エルナ | も、もう……もう……! |
フラント | よしよし、大丈夫だって。 |
GM | さて……では、敵対状態の二体を残して乱戦から離脱した場合、残された二体は互いに潰し合い始めます。 バルーンシードの蔦がヘルハウンドに絡みつき、ヘルハウンドはそれを噛みちぎり…… |
エルナ | な、なんか、抜けちゃったから一気に他人事みたいになるけど……すごい迫力ある試合だね……(一同笑) |
GM | そして仲間の戦いを感知したのか、もう一体のバルーンシードも、のそのそとこちらに歩いてきて戦いに加わる。 しかし二体一とは言えど、本来の力量差や剣のかけらの魔力もあってか、やがて戦況は傾き――ヘルハウンドは消耗しながらも炎を以て、二体のバルーンシードを焼き尽くした。 しかしその被害状況は無視できるものではない! HPに-20の減算を受け、残りHP4の状態で君達の前に立つ! さあ、……君達の……ターンだ! |
フラント | よし、今度こそ……全力攻撃だ! |
ベイル | ああ! 行けフラント、ここがお前のファイナルターンだッ!(一同笑) |
フラント | (ころころ)くっ、このままだと回避される……が! 運命変転ッ! これで命中は1上回る! |
メイ | 行け――ッ! 遊星――ッ!(一同笑) |
TIPS:ファイナルターン ヴァンガードより。このターンで勝負を決めるときに。 TIPS:行け――! 遊星――! 遊戯王5D'sより。遊星が行くときに。 | |
フラント | 威力はッ……(ころころ)……超えた! 撃破だッ! |
GM | では……長い戦いの末、消耗に消耗を重ねたヘルハウンドはフラントに飛びかかるも、運命を味方につけた君の太刀筋を一身に受け、すり抜けざまに顎から真二つに裂けた! 敵性勢力消滅、戦闘勝利! |
ベイル | ふう……辛い戦いだった。 |
エルナ | はい……(その場にへたり込む) |
GM | こうして君達の初体験はくそみそな結果に……(一同爆笑) |
エルナ | やめろォ!(一同爆笑) |
TIPS:くそみそな結果 ……あえて言うまい。 | |
剥ぎ取り 謎の種x6 幻獣の皮x1 | |
GM | では……激しい戦いの音は止み、暗い遺跡に改めて静寂が訪れた。正確に言うならば、白炎玉の炎が爆ぜる音だけが小さく部屋に |
エルナ | まだ座り込んでます。ううう……死ぬかと思った……! |
GM/ジン | では、そこにようやくジンが近づいてきます。 「いやー、遠くから見てるだけだったけど、お前らすげえな……なんであの状況で退かねえんだよ……?」 |
フラント | ……わりと行けると思って? |
ベイル | ああ、倒せる相手と踏んだ。 |
GM/ジン | 「……成程な。まあ実際倒せたわけだし、その推測が正しかったわけか……」 |
ベイル | それに……運命のカードのことを完全に忘れていたので、アレを使えば確実に勝っていた……(一同爆笑) と、とりあえず奥の部屋を調べよう。 |
GM/ジン | 「あ……ああ、そーだな。流石に冒険者、どんな状況でも探究心は忘れちゃいけねえってか」 |
メイ | そういえば、奥の扉は開いてるんですか? |
GM | 君達が開けようとすれば、特に苦もなく、がちゃりと音を立てて扉は開くよ。中には様々な書類・書籍が棚に詰め込まれている。 探索をするのなら、探索判定を行いたまへ。 |
拾得物: 鏡のような円盤 鑑定失敗。 | |
GM | ふむ……そしてフラントは、魔動機文明語で書かれた一綴りの書類を見つける。完全に揃っており、通して読むことができそうだ。 |
フラント | 書類? ……なあ、これなんて読むんだ? |
メイ | はいはい読みます! えーっと……? |
GM | 魔動機文明語が読めるなら解読可能だ。それは魔力の森の研究レポートらしい。内容の要約を出そう。 |
◆森に関するレポート◆ 魔動機文明時代に書かれたレポートのようだ。 | |
TIPS:古代神 ラクシアの神は『古代神』『大神』『小神』に大別される。 | |
GM | ……とまあ、そんな感じのことが書かれているとメイは説明できるよ。 |
エルナ | ……ぶるぶる。 |
ベイル | 古代神レベルが複数……。 |
GM | とりあえず、これは今までには知られていない研究だ。こういった遺物は上での研究のために、冒険者の店が高く買い取ってくれる。最終的に行き着く場所は国家や協会などの研究機関だろう。 |
……とまあ、そんな感じで。 | |
◆魔力の森◆ | |
GM | 君達はロープを伝って遺跡の外へ出た。回収も済ませてよいよ。時刻は夜、もう明かりがないと僅かな先も見えないだろう。 |
ベイル | じゃあ松明を点けよう。もうライトの効果が切れてもおかしくない。 |
GM | 帰り道ではランダムエンカウントは起きないが、ランダムイベント表だけは振ってもらうよ。誰か代表者がD66。 |
エルナ | (ころころ)……6,5! |
GM | なるほど。 あ……これ大丈夫かな? |
エルナ | ん!? |
フラント | 不穏な! |
GM | えー、では君達が帰ろうとすると、その近くに、おそらく過去の遺産を求めて森に入ったらしい冒険者が一人。……どうやら猛毒に冒され、今にも死にそうなようだ。 |
一同 | な……何ィ――!? |
……はい、このPT、解毒手段を持っていません。立ちふさがる問題が解決可能なものばかりとは思わないことだな! | |
エルナ | そ、即座に近付くよ! だ、大丈夫ですかー!? |
メイ | 見るだに大丈夫ではないよね!? |
GM | 返事は返ってこない。意識が朦朧としているようだ。 |
メイ | わ、私、状態異常は治せませんよ!? |
エルナ | か……回復魔法を乱れ撃ちして死ぬまでの時間だけでも……?(一同笑) |
メイ | き、救命草をすり込んでみましょうか……? |
ベイル | いや、最初にそれは時間がかかりすぎる。ジン、ウィスパーヒールだ! MPまだ残ってただろ! |
GM/ジン | 「あ、ああ、わかった!」 発動は成功、固定値で5点回復しますが毒は抜けません。まあ、僅かな時間的余裕ができたと見ていいでしょう。 |
エルナ | えーっと……バイタリティで生命力を上げることで生死判定の成功率を上げるとか……(一同笑) |
GM | 治せないの前提になってる!?(笑) |
ベイル | ……レンジャー技能で周囲から毒に効く薬草などを探せないか!? |
GM | なるほど! いいだろう、薬草に狙いを絞り、レンジャー技能でのみ探索判定を許可する! 目標値は適当に2d6+PT平均レベルで今決めよう(ころころ)……た、高いじゃねえの、13を目標値とする! |
エルナ | とりあえず探索が終わるまでテントセットの備品を使って寝かせるところだけでも作っておきます! |
メイ | (ころころ)……私のはただの雑草でした!(笑) |
GM | 風来人の満腹度が5%回復します(笑) |
TIPS:雑草 何の効果もない草。草なので飲めば満腹度が5回復する、というのは風来のシレンでの話。 | |
フラント | (ころころ)……6ゾロォ! |
一同 | おお――!! |
GM | よし! 十分間の探索の後、君が発見した植物は、確かに自分の知識にある解毒草と一致する! ただしこれは薬ではない、使用するなら――(ころころ)目標値8の応急手当判定を行ってくれ! 失敗した場合、草は失われる! |
メイ | 余裕じゃないですか! 4以下出さなきゃいけますよ! |
GM | フラグが蓄積されていく!!(一同笑) |
メイ | (ころころ)……よし成功! |
GM | OK、ではフラントが採取してきた草をメイが受け取り、準備していた薬研に放り込んですり潰し、正しい方法で冒険者に与えることができた! じきに彼は生気を取り戻す。 |
GM/冒険者 | 「ここは……はっ、皆さんが助けてくださったのですか……?」 |
メイ | お礼はそこのフラントさんに言ってください……私は雑草しか見つけられなかったただの雑草……(一同笑) |
ベイル | 処方したのはメイだろう(笑) というわけで、礼はこの二人に言ってくれ。 |
GM/冒険者 | 「な、なんと……わざわざ私のために、無い薬を探してまで……!」 |
フラント | いやいや、意外とあっさりいったぞ。 |
GM | 20分かかってますけどね! 最初の体力回復が無ければ時間切れで死んでました! |
メイ | とりあえず事情を聞きましょうか……何で毒に? |
GM/冒険者 | 「いやー……遺跡の中に潜んでいた蛮族と戦っていたら――」 |
ベイル | なるほど、あまりに腹が減ってそのへんにあった物を…… |
GM/冒険者 | 「食べてないです!(一同笑) いえその、蛮族の武器に遅効性の毒が塗られていたようで、迂闊にも気付かずにここまで歩いてきたら毒が回ってバッタリと……」 |
エルナ | あ、危ないところでしたね……。 |
GM/冒険者 | 「ええ。解毒の手段が無かったので、村に戻るまで持てばと思ったんですが……そう甘くはありませんでしたね」 |
エルナ | えっと……私達もこれからラインファートに帰るところなんです。よろしければご一緒しませんか? |
ベイル | ああ。その低下した体力では、一人歩きも辛かろう。 |
GM/冒険者 | 「そうですね……この状態で魔物に襲われでもしたらと思うと、ぞっとします。……そうだ、お礼と言っては何ですが――」 言って彼は、背負い袋をごそごそと探り始めた。というわけでどなたかD66をどうぞ。 |
メイ | じゃあ私が振るよ! イヤーッ! (ころころ)……4,6! |
GM/冒険者 | では一枚の布を取り出し、君達に差し出そう。 「これ、さっきまで居た遺跡で見つけたものです。よろしければ」 それが何かは聞けば教えてくれるし、見識判定に成功すれば聞かずとも知っていたことになる。 |
エルナ | これ……なんですか? シーツ? |
ベイル | (ころころ)……サーマルマントだと!? これを貰っていいのか、本当に!? |
GM/冒険者 | 「ええ、命の恩人ですから! もっといいものが無くて申し訳ないくらいです」 |
エルナ | サーマルマントって……何ですか? |
ベイル | ああ、火炎や冷気に対して耐性のある魔法のマントだ。具体的にはダメージを1軽減する。 |
エルナ& フラント | つよい!? |
メイ | 素晴らしい品じゃないですか!? |
ベイル | ありがたく受け取ろう。そしてフラントに渡そう(一同笑) |
TIPS:サーマルマント 背中に装備可能な装飾品。砂漠でも凍土でも雪山でも火山でも、問題なく活動できる。更に、火属性や水・氷属性のダメージを1点軽減する。 | |
◆ラインファート村◆ | |
GM | ではモブ冒険者一名を一時的にパーティに加え、君達は魔力の森を抜けてラインファートに帰還する。 村に着くと彼は別れの挨拶をして冒険者の店とは別方向に向かっていくよ。何か頼み事でもされていたのだろう。そんなこんなで★を一つ差し上げます。 |
エルナ | お、おげんきでー! |
ベイル | (無言で手を振って)……後はジンを『花の紋章亭』まで届ければ依頼は完遂だな。 |
GM/ジン | 「ああ、まあこうやって一緒に歩いてるのに『届けられる』って言うのもなんだけど」 |
エルナ | アイテム扱い……(一同笑) |
GM/ジン | 「おう何だい、疲れ果てた俺をおぶって連れてってくれんのかい?」 |
ベイル | 立って歩け。前へ進め。あんたには立派な足がついてるじゃないか(一同笑) |
GM/ジン | 「おう、その通り。いやあ地面を歩けるって素晴らしい事ですねェ!」(一同笑) |
エルナ | (おもむろに距離を取る)(一同笑) |
TIPS:立って歩け。前へ進め。〜 ハガレンの最序盤でエドが言った台詞。 | |
GM/マスター | さて、君達が冒険者の店の扉を開けると、カウンターでグラスを磨いていたマスターが気付いて声をかけます。 「おう、お帰り。全員無事か?」 |
フラント | ただいま! どうにか無事だぜ! |
ベイル | 依頼の品はこちらになる(一同笑) |
GM/マスター | 「ハハッ、いいね、依頼の品か! よしよし、ジンも果物はしっかり採ってきてくれたみたいだし、報酬は――って、その手に持ってる紙束は何だ?」 |
メイ | あ……ええ、研究資料みたいなもの、みたいですね。 |
エルナ | それと、未鑑定だった青い石とかも出してみましょう…… |
ベイル | そうだな。イフリートの髯(仮)と名付けた謎の杖と(一同爆笑)……ああ、それと円盤もだな。 |
GM/マスター | 「なるほど……ふむ、このレポートは王都ディルクールまで送って研究して貰う価値がありそうだな。お前らさえ良ければ、渡してもらっていいか?」 |
フラント | ああ、じゃあせっかくだから頼もう。 |
GM/マスター | 「よし、代金は報酬に上乗せしとくぜ。後三つのアイテムは……3点分の消魔の守護石、一回分のイフリートの髯、空のバーサタイルだな」 |
TIPS:消魔の守護石 青い小さな石。持っているとHPに受ける魔法ダメージを点数分軽減できる。使い切ると砕ける。 TIPS:イフリートの髯 先端のねじれた朱色の杖。魔力6の『ファイアボール』を規定の回数撃つことができる。 TIPS:バーサタイル 鏡のように磨かれた円盤。鏡面に映した映像を記録・再生することができる。 | |
ベイル | そうか、イフリートの髯はイフリートの髯だったか……(一同爆笑) |
フラント | お前すげえな!? 完璧じゃねえか!(一同爆笑) |
エルナ | バーサタイルは空ですか……昔の映像が見れるわけではないんですね。 |
フラント | あ……しまった、そうかッ! |
ベイル | む、何だ、どうした? |
フラント | あの時の怪獣大決戦録画しとけばよかった!!(一同爆笑) |
ベイル | ああー……確かに、先にこれを取っていれば、しかるべき場所なら売れたかもしれんな。 |
GM | 実際、魔物の生態研究資料としてもある程度の価値がつきそうですね。 |
ベイル | まあいい、このバーサタイル、買い取ってくれないか? |
GM/マスター | 「ああ、他の皆がいいならいいぜ。他にも売りたい戦利品があったら出しな。……しかしお前らも、初任務にしちゃ首尾は上々じゃないか。その焦げ跡は何と戦ったんだい?」 |
ベイル | ヘルハウンドだ。 |
GM/マスター | 「初任務で!?」 |
フラント | うん。あとジャイアントバルーンシードが二体。 |
GM/マスター | 「マジで!?」 |
ベイル | ああ。戦利品を見れば解る。 |
GM/マスター | 「すげえなお前ら!? ……こいつは確かに、逸材かも知れないな」 マスターは感心して頷き、報酬計算の傍らでレポートを手にとってばさりと掲げる。 「おいジン、こいつ王都まで頼めるか?」 |
GM/ジン | そしてジンは「おう、おっけーおっけー。配達任務、心得たぜェ」とそれを受け取り、手をひらひらと振りながら二階に消えていく。 |
エルナ | よ、陽気なお兄さんだなあ……。 |
GM | ……さて、では冒険者レベル+知力で判定してくれ。今回は平均レベル+10で、12を目標値としよう。 |
メイ | 50点!(笑) |
エルナ | (ころころ)……あ、15が出たよ。 |
GM | OK、では目標基準値+3なので、売却時の報酬金が1.3倍になる。正確にものの価値を知ることで、高く売ることができるよ。エルナは貴族だから宝石の価値とかが結構わかったんだろう。 さて、そんな感じでひとまず君達のシーンを切りましょう。 |
◆GMシーン◆ | |
月明かり照らす、花舞う小高い丘の上。 手折られた一輪の花をじっと見つめて、少女は一人、長い黒髪を風に揺らして佇む。 細められた目の先で、一陣の風が、その花弁をさらって消えた。 「……そう。それが……あなたの答え……」 返す者もなく、ささめきは風に消える。 空に舞う花吹雪。その中にひとひら、赤い羽根が、ふわり、と彼女の手に舞い降りて残った。 | |
GM | ――次回に続く! というわけで第一話終了ですお疲れ様でした! |
一同 | おつかれー! |
報酬リザルト 経験値 ★x2=400 G 達成報酬=3000+レポート入手2000 拾得物 3点の消魔の守護石 ・ ・ ・ | |
GM | さて、じゃ剣のかけら4つ+ランダムイベントの結果で1つ分! 名声ダイスを振りたい人はいますか? |
ベイル | (即座に)俺が振ろう! |
エルナ | 名声が密接に関わる人が振るべきかもね! |
ベイル | 行くぜ!(ころころ)……1、1、1、2、3! 合計8!(一同大爆笑) |
以降、ベイルは名誉点入手時には一切ダイスに触れなくなったというのは余談である――。 | |