グライフェルト教授の教え子であり、彼が最初に量子場の多重化実験を行おうとした際には時期尚早であると制止したが、結局その際の実験事故によって教授は自然転移現象を起こし、アルフェイム界に転移してしまった。
　確証は無いながらも何が起きたのかは薄々推測できており、その後、自身もまたアルフェイム界に転移してからは、異邦の旅人として立ち回りつつ、今も生きているはずの彼を探していた。
　しかし、元々遺伝子構造が適合した自然転移者ではないため、数年のうちに反動性細胞変質症を発症。僅かずつ肉体が魔人化していった。

　『魔導博士ヨゼフ』としてアーデルクラム王国で活動していたグライフェルト教授に出会うことには成功するも、意見を違えて『円環』によって囚われの身となる。
　この時、グライフェルト教授はまだ彼を説得する気でいたが、王都クランリッドの神殿地下研究施設にて潜入作戦を行っていた紫音たちをただの反『円環』組織員だと思って出会い頭に銃撃し、冴羽義隆博士は咄嗟に彼を庇って銃弾を肺に受け、死亡した。