タルウィス・ティグの原種｡
　“金髪族”という種族名にしてはやや赤みがかった金髪と､人よりも大幅に小さな身長など､伝承にあるままの姿ではない（タルウィス・ティグは人間よりも背が高いとされる）｡過去に別の妖精種との混血があったようだ｡
　一応ウェールズに出自を持つ種族だが､彼女の場合は親の代から日本出身で､日本語しか喋れない｡

　燐よりもさらに上の【干渉者】のソウルラベルを持つ｡これは“物語”に対してアクティブに干渉し､時空間的な移動の他､異なるブレーン宇宙間を移動することができる権限｡
　ただし､一言に移動と言っても､本体ごと転移したりするわけではなく､飽くまでも“意識”を跳躍させることができるのみである｡そこに新たなエネルギーは発生せず､分子や原子を構築することもできないため､“意識”の依代となる肉体は移動先の世界・時代に用意する必要がある｡

　無口ではあるが､性格的に暗いわけではない｡可愛いもの好きでやや少女趣味だが､どこか方向性が迷走している時もままある｡通常時の私服や旅装束としては用いないが､ロリータファッション全般を好む｡
　そんな趣味からすれば意外な程度には､性格・言動は理屈っぽい｡一人称が“僕”なのも相俟って､どこか男性的な印象を与える｡女心がわからない系女子｡
　それはもしかしたら､自分自身の女性的な部分にちょっと嫌気が差しているからかもしれない｡

　戦闘は好まないが､必要に迫られたら傷つけることを躊躇はしない｡遠距離での魔法による補助をメインに戦う｡【干渉】による移動先でも多くは支援型｡