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◆シス・ジェティマ

種族
人間
分類
アルフェイム
性別
年齢
16歳→20歳
身長
166cm
体重
61kg
出身
エメリス
髪色
漆黒
瞳色
真紅
体力
魔力
攻撃
防御
機動
発想

 エメリス帝国の『勇者』。神に選ばれ、精霊に愛されし人の子。純人間としてはあり得ないほど強い魔法の力を持ち、人々の守護神たちがこの世で成せぬことを成す代行者と信じられている。
 性格は寡黙にして克己的。間違いなく己の内の正義に従って行動しているが、人間としての情動に乏しく、冷徹なほどに直向きなその態度は、時にどこか人格が破綻しているかのような印象を与える。ただし視野は広く、言葉に出さないだけで常に周囲の他人の事を考えている。自分の事はあまり考えていない。
 宣言として用いる『秩序の代行者にして秩序に非ず、正義執行装置にして正義に非ず』という口上は、簡単に言うと『正義の味方』。法の埒外にあって、手段として暴力を用いる自分は間違っても正義“そのもの”ではないが、正義に“味方する”殺戮者であるという意味。
 エメリス帝国は魔国ベネギアと戦争状態にあり、戦を主導する『魔王』の討伐は重大な役割として認識しているが、別に戦の終焉や安寧を求めているわけではなく、ただただ戦う力のない者の代わりに戦い、悪を滅すという使命感にのみ取り憑かれている。
 大部隊を率いての会戦には全く適性がないが、膨大な“精霊の力”と個人の戦闘技能に任せた破壊工作や潜入に長ける。

 エメリス東部の旅人の町リヴェイラにて産まれ、しかし気付いた時には親はなく、ザックと共に町外れの小さな精霊教会で育った。
 神父の古い友人であった旅人、ウィズバルト・イェルドールの「うわっ勿体ねえ」の一言で彼を師匠とし、剣の技、魔法による補助、生き延びる術などを実践形式で教えられる。その後は数度、小規模な旅に連れ歩かれながら学び、見聞を広めていた。
 一般的に『勇者として覚醒した』と言われているのはそれから間もなく後のことで、町を襲ってきた中規模な魔物の群れを単独で殲滅したことによる。
 強力な電荷を操る雷撃の魔法は、もともと精霊の血を持つ『とんがり耳』や、強力な魔力を持っている魔人たちには使えても、人間には使えないものとして広く知られており、人の身でそれを自在に扱える者は『精霊の加護を受けた者』とされる。当時、彼が使ったのがそれだった。
 それから『精霊の子が産まれたらしい』という噂話として広まりつつあった彼を、帝国上層部は、伝承にある代行者『勇者』という象徴として扱う方針を固めた。

 何も本気で戦の趨勢を一人に任せようというのではなく、単なる士気向上のための宗教的シンボルであったようだが、彼は剣士ザックと共に想像以上の働きを見せ、数多くの要害を陥落させ続け、有力な敵将を多数暗殺していった。
 基本的に軍には属さず、個人として行動しながらも幾多の作戦行動に参加していたが、ある日、自ら巻き起こした混乱に乗じてベネギアの中心地、魔王ギオルジェダインの居城である幻魔宮殿に潜入。討伐に臨むも、内通者の存在によって罠にかけられ、窮地に陥る。
 しかし魔王の娘であるフィーネにすんでの所で生命を救われ、彼女の有翼甲冑に似た滑空装置によって脱走。帝国内部の腐敗を危険視したため二人でアーデルクラムに亡命し、反撃の機を窺い潜伏することとなる。



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