黒神の胤裔｡氷室ノゾミの元クラスメイトである｡
　ただし支流も支流のもので､本家の人間である現や､それに近いシンなどと比べると“ロア”の力は然程強くない｡

　性格は明るく楽しく元気よく｡楓高校科学科二年､ハイテンションツインテールと言えばご当地の名物である｡反面､あまり女らしさとは縁がない｡色恋沙汰より遊戯王OCGとかで遊んでる方が好き｡
　面白そうな事を見つけると最優先で赴き､積極的に騒ぎの中心に入り込みたがる｡
　衣装のセンスはそこはかとなくヴィジュアル系だが､本人的には至って平凡なつもりらしい｡

　そんな人生を歩んできたからか､女性として見られる事に全く慣れていないため､「可愛い」とか「好き」とか本気で言われると焦りまくってペースを崩す｡だいたい過剰に照れた上に言われた言葉を激しく否定するが､嫌がっているわけではない｡

　黒神家の特徴として､知能・知識レベルは非常に高く､応用力も抜群｡現などと比較すると雑学のレベルに留まるため､テストの点数にはそこまで結びつかないようだが､余分な知識からくる常識感覚に縛られないためか､発想力には現たちをも凌ぐものがある｡
　独自に考えついた実験からくる発明品は､幾つかオーバーテクノロジーとしか言いようのない代物が含まれていたり｡
　とは言え､大多数がギャグシーンに用いられるものなので､幾多のツッコミを受けながらもその場の空気で流されて大事にはなっていないようだ｡そうでないものには､くろ子に埋め込んだ“我流エーテルスフィア”等が挙げられる｡

　ちなみに､黒神の“血の呪い”（アブソリュート・アポトーシス）からは現在逃れられていないため､このまま歴史が進めば十九歳で死ぬ運命にある｡これは他の血筋の者よりやや早め｡
　それ以降の彼女の生死を確認できる情報は､今のところ存在しない｡