TOPせってい>ミルト



◆ミルテアイリス・イス・エーゼフォット

種族
半人半魔
分類
アルフェイム
性別
年齢
12歳→15歳
身長
140cm
体重
39kg
出身
エメリス
髪色
栗色
瞳色
薄いブラウン
体力
魔力
SS
攻撃
防御
機動
発想

 未だ幼い少女ながら、並の魔法使いを遥かに凌ぐ強大な魔力を持つ、半人半魔の『魔導少女』。愛称としてミルトと呼ばれる。

 かつては田舎暮らしながらも幸福な家庭の娘だったが、人間としては通常あり得ないほどの魔法の才能を学ばずして発揮しはじめ、村人たちから疎ましがられるようになっていった。自然信仰がより強く生活に根ざしており、理解できないものを異端視するという閉鎖的な村の環境から、やがて親からも見捨てられ、村の周辺の森で果物を採って飢えを凌ぎながら過ごすようになる。
 しかしある日、帝国の暗部を探り続けていたシス達が彼女を見つけ、フィーネは彼女が半分魔人化していることを看破する。その力は『闇の五芒星』のひとり、『落葉』のグライツェンによって植え付けられたものであった。
 グライツェンはその村ひとつを自身の実験場として扱っており、村人たちの成れの果てであるカースビーストと共に襲ってきたが、ミルトはシス達と共に戦い、自身の手でこれを撃破。父母を手に掛け、帰る場所を失った彼女は、その魔人の力を人のために役立てることに決め、シス達の旅に同行することとなる。
 何より、彼女という特異な立場の者を保護するためにはシス達と共にいるのが最善手だった。

 一手で戦況を覆し得る強力な魔法を使いこなし、また、どれほど激しく損傷した肉体をも快癒せしめる、シス達のパーティの生命線。エーテルエネルギーの枯渇は意識体の霧散に繋がるため、文字通り生命を削って戦っている。
 二重詠唱(デュアル)連続魔法(ディレイ)炸裂術式(バースト)共鳴発動(イクシード)といった、一流魔導師でも梃子摺るような応用技術を多数習得しており(この時代にはまだそれぞれに名前はついていないが)、瞬間的な最大火力はフィーネに譲るものの、広範な魔法技術は彼女を僅かに上回る。
 ここまでの才能は飽くまで彼女独自のものであり、実験によってもたらされた半人半魔という肉体的条件は、その発揮を手助けしたにすぎない。全く同じ施術をしても、彼女ほどに成長し得る者は僅かだろう。

 性格は素直で気丈、健気なよい子。……と思うのは、おそらくシス達の立場ですっかり染まった常識感覚で捉えるからであって、この年齢にして目的のために人間を殺すことに躊躇しない、幼稚な精神性を持つ人間を冷徹に見下し憐れむなど、一般的な『よい子』のカテゴリには含まれなさそうな特性も持っている。
 同世代の友達なども一人もいないが、それを寂しいと思ったこともない。そもそも『友達と何かをする楽しみ』という価値観自体を、もはや持ち合わせていない。目的の遂行と、障害の排除。他のことは概ね、彼女にとってそれらの進行を円滑に済ませるための過程にすぎない。
 父母をその手にかけた時から、あまりにも精神を鍛えられてしまったせいだろう。フィーネはその姿を幼い自身に重ねているのか、よく気にかけている。
 一応、シス達との対話の中では笑顔も見せるし、感情も豊かである。ただ『今持っていないものを欲しがる傾向が無い』というだけで。

 抱きしめられるのは好きらしい。かつて不足していた親の愛情への、強い渇望の反動だろう。

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