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(りん)

種族
妖精
分類
フェアリー
性別
年齢
16歳
身長
17cm
体重
64g
出身
イギリス
髪色
瞳色
体力
魔力
攻撃
防御
機動
発想

 いちおう看板娘。
 イギリス、ウェールズ地方に伝承されるタルウィス・ティグ(金髪族)という妖精の小型亜種。
 看板娘なので何かの作中で役割を課せられたりはしていない。上位階層にいるかのようなメタ発言も多々見受けられるが、ちょっと俯瞰した立ち位置による観測が許されているだけで、作中世界そのものに対する過度の干渉はできない。看板娘になる前はウェールズ地方の種族混合コロニーで普通に……とは言えないが、まあ平穏に暮らしていた。

 翅は身体から直接『生えている』ものではなく、重力操作時のエネルギー放散によるもの。ただし妖精たちは明確にそれを身体の一部として認識しており、展開されている時は薄い力場状のそれを(つま)むこともできる。もちろん神経は通っていない。翅脈のような模様は個体によって違い、識別が可能。
 飛行時に時折腕をくるくる回すのはジャイロスコープの役割を果たすためで、大抵は無意識にやっている。

 レアシンクロ《INFINITY》(周囲の魔力を際限なく増幅させる)を持って産まれ、危険な存在として妖精族の中でも隔離・軟禁生活を余儀なくされていたが、八歳の頃、いろいろあって(半ば捨てられるような形で)里を抜け、放浪。なんやかんやで今に至る。
 周囲の魔力を無に還す《ZERO》の効果影響圏内に身を置くことで、《INFINITY》の魔力暴走を抑えているようだ。
 それ以外の能力値はごく普通。
 特徴はアンテナ化したアホ毛とミニスカート。気分次第でいろんな服を着るが、そこはほとんど変わらない。
 主にドール服を着心地よく改造して着ているため、妖精の感覚からすると高級品である。多くの妖精たちにとってそれは『人間の民族衣装』のようなものであるため、その姿で故郷に戻ってみると『うわっ染まったなぁ……』という目で見られる。

 性格は、そんな過去を感じさせないほど明るくポジティブ。……な、はずなのだが、看板娘という立場から(作者と一部読者の意向により)色々ヒドい目に遭う事も多く、そのせいか物言いは若干やさぐれている。
 「〜だわ」とか「〜かしら」といった、取って付けたような女性口調は、性格がだんだん歪んできていることを自覚している彼女の、“もっと普通の女の子として生きたい”という気持ちの現れ。口調だけで抵抗するには無理があることは承知しているが、内心ほとんど諦めているため、それ以上の労力を割く気はない。
 基本的によく訓練されているためスルースキルは高いが、ほとんど痩せ我慢に近い。どんな類の感情であれ、強く態度に表されると、ある程度のラインを超えたところで途端に動揺しだすので解りやすい。
 身体の感覚を通じてプラトニックなラブを感じていたい派なので、手で包まれたり胸元に抱っこされたり、優しく体温を感じる行為が好き。裏腹に、調教される過程には言葉で反発しながら内心ちょっとぞくっときちゃうタイプ。

 伝承におけるタルウィス・ティグは、身長は人と同様で、日本のファンタジー観からすると、フェアリーよりエルフに近い種と言える。美しい金髪の異性を好み、誘惑して子を成すとされているが、彼女は隔離されて育てられていたせいか、そういった種族特有の文化もよく解っていない。
 普通なら人間には見えないが、おまじないとして四葉のクローバーを頭に乗せたり、それを加工して作る“妖精の塗り薬”を使うと見えるようになると言う。
 ちなみに、この世界では殆どの妖精に苗字の概念が無く、区別が必要な時は種族名や集落の名称、親の名前などを用いて区別する。(○○湖の××、○○の子の××など)

 一応、自分そっくりに作られた『義体』を用いることで、ヒト同様の大きさの姿になりすますこともできる。これは彼女の能力ではなく、科学による産物。
 ただし義体を用いる時は本体は眠りっぱなしの状態になり、遺伝子配列に起因する魔法を使うことなどもできなくなるので、ただ『可能』というだけで特に使うことは多くない。その場合の身長は139cmと、非常に小柄。
 また、義体に意識を移すにも、元の肉体に戻るにも、設備を動かす他人の手助けが必要。
 自分そのものではないとはいえ、休眠中の義体に悪戯をすると怒る。抜け殻状態の自分にされるともっと怒る。

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