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◆キララクラム・エフ・フェルド・アーデルクラム

種族
人間
分類
アルフェイム
性別
年齢
21歳→26歳
身長
185cm
体重
74kg
出身
アーデルクラム
髪色
瞳色
体力
魔力
攻撃
防御
機動
発想

 北方の地方都市レゼントーグに小さな屋敷を構える、フェルド家の当主。成人しないうちから本宅を離れ、少数の家臣を連れて暮らすというのは貴族の生き方としては珍しく、世俗事にあまり興味を示さず座学に励む性格もあって、民からは時に『世捨卿』と称される。
 アーデルクラム王家の正統な公子であり、フェルド家とは母方の血筋の事である。他に同様の立場にある二人の異母兄弟を持ち、西の商業都市周辺を治めるグィアラ家、東南沿岸部のオシェアノ家と共に現在の『御三家』と言われ、宗家であるアーデルクラムの胤裔を保全・育成する役割を担っている。
 王家にはそれらの他に王子と王女がおり、より年若いながらも、何事もなければ王位継承権はそちらにある。
 得意分野は政治と理学に関連するもので、作中で一定の戦果をあげていた戦の陣頭指揮も、異母兄たちには一歩劣る。長兄のグィアラ卿は経済学を、次兄オシェアノ卿は軍略をそれぞれ専門としており、文通・会合などを通じてお互いに技術を共有し、高めあっている。

 領民からの評もあながち的外れとも言えず、多分に酔狂なところのある人物で、突然上空から落下してきた真輝那を拾って自宅で保護したり、敵将からの一騎討ちに応じる、地球人との交流を積極的に推し進めるなど、『常識』破りは枚挙に暇がない。
 ただし、いずれにしても彼なりの考えがあってのことである。周囲の価値観に対して思考が柔軟、かつ行動判断が迅速であるため、彼の挙動は時に理解しがたいものに見えるようだ。飽くまでも知識が文明レベルにそぐわないわけではない。
 多少『念の為』の一言で備えすぎる傾向にあるため、よくわからない蒐集癖を持つ奇人として見られるのも宜なるかなと言ったところか。本人は特に世間の評を気にしてはいない。

 その名前は『アーデルクラムの・炎の家に生まれ・天に祝福されし・麗しき大樹の子』という意味。アーデルクラムとは『至高の大樹』を意味する言葉である。

 真輝那については当初こそ調査対象、また手の内に置くことに意義のある駒として認識していたが、彼女自身の芯が太く前向きな性格や未来的(本人にとっては現代的)な価値観に惹かれ、個人的な好意を持つようになっていった。
 ただしそれはそれとして、打てば響くような彼女の反応が面白いので、時折子供っぽい悪戯のような真似をして翻弄し、反応を見て楽しむこともある。飽くまでも一種の愛情表現であるため、彼女の肉体や精神を直接的に害するようなことはしないのだが、どのあたりまで容認するかは結局彼の匙加減である。
 そんなやり取りをしている様は、傍から見るとバカップルに見えなくもない。

 忠臣のひとり、シパードは幼少期からの友人である。虚弱な平民の子であった頃を知っていればこそ、今のように心も身体も強くなった彼のことは誰よりも信頼しており、直属の親衛隊である『黒鎧隊』の隊長を任せている。
 近接戦闘の実力、忠誠心の強さのほか、何も言わずともキララクラムの酔狂の意味を察し、説明の手間なくついてきてくれるのは彼くらいのものだということもある。

 屋敷に置いているもう一人の人物、シェマは、以前住んでいたフェルド家本宅の執事長であるロエンフォートが直々に教育を施した執事である。教育してくれるように要請したのが他ならぬ幼い頃のキララクラムであり、その縁もあって、使用人は彼だけを連れて今の屋敷に引っ越した。
 今では身の周りの世話をほとんど彼に依存している。また時折、自身も知識として得るために家事のこなし方を教わっている。



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