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桜花(おうか) (ひじり)

種族
亜人種
分類
イヴル
性別
年齢
15歳
身長
155cm
体重
41kg
出身
日本
髪色
真っ白
瞳色
真っ白
体力
魔力
攻撃
SS
防御
機動
発想

 純白の髪と瞳を持つ亜人の少女。鐫界器『アビスゲート』に選ばれた使い手であり、その鐫界能力を用いて『時』に干渉する権能を持つ。
 もともとの性格については人間時の項目を参照。

 現代日本でわりと平和に暮らしていたが、亜存在を巡る騒動に首を突っ込んでいたらアビスゲートの鐫界能力で亜人に改変され、魔法少女ミラクルひじりんMk-IIリミテッドバージョン改(本人談)と化した。
 兇闇と同様に薔薇十字団ドイツ本部所属の処刑者として登録されており、まだ幼く来歴も浅いながら、最高級の鐫界器であるアビスゲートを使いこなせるため単純な戦闘能力は非常に高い。ただしドイツ語どころか英語も危ういため、日本語話者以外と話す場合は常に通訳を必要とする。

 理不尽な悲劇を経験し、平和な日常から引き離されて死ぬか殺すかの殺伐ワールドに強制転移させられた身ではあるが、『戦闘能力』というアイデンティティを得たためか、単に身体改変の影響で脳内物質や自律神経系が安定しただけか、以前人間だった頃よりも僅かずつ明るくなりつつある。
 とは言え、全ての知り合いから離れ、唯一と言っていい拠り所となった兇闇の存在は非常に大きなウェイトを占めており、薔薇十字団での活動を続けられているのも、彼がずっと傍にいてくれたおかげだと認識している。
 しかし、彼に対して人間的な『好意』は抱いているが、その間にあるのは一方的な甘えと依存であり、それを『愛情』と呼んでいいのかは本人も疑問視しているようだ。もともとの自己評価の低さも相まって、その感情を身勝手な欲と捉えて過度に抑圧している。
 傍目からは『聖が兇闇を一方的に好き』なように見えるし、実際周囲からそう思われる事は多かったが、実際には『単なる好奇心を許容してくれる、信用できる男性』が彼だっただけ。その許容は『兇闇から聖への好意』の上に成り立っており、好意のベクトルは真逆である。

 強引に身体を改変されているためか、それとも作為的なものなのか、遺伝子情報は通常の亜人種と微妙に異なる。極端な差ではないが、基礎代謝能力や身体機能が若干強化・効率化されているらしく、当時彼女の調査を担当した研究医は『一段階進化した人類のようなもの』と例えた。具体的には筋組織自体の強度や、疲労の蓄積・回復スピード、栄養素の吸収効率や感覚神経の鋭敏化など、多岐に渡って有意な差が見られるという。副作用として、ごく少量の食事で満腹になり、筋肉組織そのものが強靭なため今以上に鍛えることが難しく(組織があまり破壊されないので超再生が起きない)、肝機能の強化によりほとんど酒に酔うことができない。
 また、この変異、というより『進化』のために、彼女は子を成すことができない。エストロゲンとプロゲステロンの分泌バランスが常に安定しているため、本来その差によって発生する月経が起こらないのである。彼女を『より進化した別種の生物』として見た場合、類推にすぎないが、これは恐らく人口爆発を抑制するための仕組みの一つで、何らかの環境条件によって発情期のようなものが誘発されるのではないかと言われている。
 ちなみに本人的にはあまり悲観していない。むしろ面倒な現象が無くなってラッキーくらいに思っている。



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