TOPせってい>シパード



◆シパード・エストハウゼン

種族
人間
分類
アルフェイム
性別
年齢
22歳→27歳
身長
191cm
体重
89kg
出身
アーデルクラム
髪色
瞳色
体力
魔力
攻撃
防御
機動
発想

 フェルド家直属親衛隊『黒鎧隊』隊長、通称『黒狼』のシパード。
 『フェルド家の』親衛隊とは名ばかりで、黒鎧隊とは、実質的には現当主キララクラム個人の所有する五十名程度の私兵である。アーデルクラム王国軍とも系統が異なり、フェルド家という血筋や、王家に仕える者たちではない。個人が軍事力を所有するのは国にとって危険因子ともなるが、その性質が少数精鋭であるがゆえに『単体で戦争には運用できない』とされ看過されている。分類上は『護衛』にあたる。
 ただし近接戦闘に特化した反面、大規模な会戦ではあまり活躍の機会がない。最高級の槍を持った騎士よりも、マスケット銃を持った農民の方が強いというのは当然の理屈であり、より制圧に特化した魔砲兵に出番を譲りがちである。

 狼というよりは忠犬という印象を持たれやすい。多少口は悪く、冷めた印象のある男だが、実直で忠義心に厚い人物。甘いものが好きで、古典文学や演劇など芸術面に明るい。
 彼を始めとした『黒鎧隊』の面々は、主命によってあまり表沙汰にできない仕事も請け負っており、各都市の盗賊ギルドや、ほか商工会議所などにも情報収集のパイプを持つ。

 幼少期は今とは正反対で、虚弱で内気な子供だった。しかし神経の反応速度や、視覚・聴覚の処理能力などは優れており、それを見抜いた子供時代のキララクラムに目をかけられ、身分の差を気にも留められず頻繁に無茶な遊びに連れ出される。骨格は大柄で頑丈であったため、今足りない筋力や体力など後から鍛えればどうとでもなると公子は理解していた。乗馬訓練や剣術の指南を受けたのもこの頃である。
 全く上手く身体が動かせずに泣き出してしまいながらも、そんな自分を『情けない』と零した幼いシパードに、キララクラムは『真に情けない者とは、涙を流すことから逃げ、挑まず、のうのうと笑っておる者だ。見よ、お前は違う』と言った。その時の言葉に『上に立つ者の器』を感じたことが、今もシパードがキララクラムに忠誠を誓う最大の理由となっている。

 成長に伴って立場が変わり、キララクラムと昔のような距離感を保ちづらくなっていたところに真輝那が現れ、彼女を通じて蟠りが解けるように再び自然体の接し方ができるようになった。そのため、彼女の忌憚ない振る舞いが持つ『人と人とを繋げる』才能のようなものを誰よりも強く実感している。

inserted by FC2 system