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◆シェマ・クレルフィトラス

種族
亜人種
分類
ラグァウラス
性別
年齢
23歳→28歳
身長
133cm
体重
30kg
出身
エメリス
髪色
瞳色
体力
魔力
攻撃
防御
機動
発想

 フェルド家の執事にして、キララクラム専属の世話係である『とんがり耳』の亜人。
 種族的な特徴として幼い姿をしているが、実年齢はキララクラムよりも二つ歳上。本人的にもしっかり大人らしく振る舞っているつもりなのだが、周囲からは子供のように扱われがちである。

 元々は奴隷詐欺(枷などに仕掛けをした奴隷を売りつけ、売られた奴隷が脱走して戻るという工程を繰り返す単純な詐欺)の『商品役』として奴隷商人に使われていた子供だった。人狩りに遭って奴隷市場に流される際、似たような境遇の者たちと共に暴力によって調教されていたという。
 そういった詐欺がまかり通る性質上、ある程度の信用が必要で足のつきやすい正統な奴隷販売市場には出られず、必然的に闇市場の方で売られることになり、当然顧客も『わざわざ闇市場を選ぶ者』であるため、常に危険と隣合わせだった。
 しかしある日、仮面で顔を隠して自分を購入した貴族が『詐欺師の捜査のためにわざと逃がそうとしている』ことを察し、自分の知る全ての情報を明かして協力する。その貴族こそフェルド家の前当主にして、キララクラムの母方の祖父であるフランマルズであった。
 結局、その奴隷商人がお縄についた時、既に帰るあてなど無くなっていたシェマは、摘発の場に立ち会っていた貴族達に居場所を求めて嘆願。一歩間違えれば無礼を働いたとして近衛兵に斬り捨てられていたところを、教育の一環として連れてこられていた幼いキララクラムに救われる。一連の摘発が行われる際のシェマの立ち回り方を見て、度胸、決断速度、そして何より思考の同時並列処理という才能を見抜いたがゆえのことだった。
 そうして彼はフェルド家で技術訓練を受けることとなり、本宅の執事長であるロエンフォート老に使用人の技術と精神を叩き込まれた。彼が十歳の頃のことである。

 その時のこともあって、キララクラムとフェルド家には強い恩義を感じており、彼の命令を最優先事項として動く。飽くまでも業務上は主人と執事だが、幼少期からの付き合いであるため、精神的な距離はそれよりも近い。同様に、当時からよく一緒にいたシパードとも顔馴染みだったが、執事としての修業に明け暮れていたため家の外でのことは知らない。

 真輝那の主な世話役と、言葉を教える係を言いつけられて忠実に命令をこなしているが、何度言っても子供を見る目で接してくるのが悩みの種。

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